ステータスと女体化
「………ここは」
そう言って辺りを見回す
辺りにはプレイヤーとMPCに分かれているだろう人々と石で出来ていると思う建物が沢山あって後ろを振り向くと噴水があった
「確か…さっきのキャラメイクするときにどこの街から始めるかって項目があったな」
確か…〈ドラグニル王国〉、〈コガナム王国〉、〈ギグラ王国〉と別れているハズだ
「俺は確かおまかせにしたハズ……って事はここは3つのうちのどれかってことか」
うーん…そこを調べない限りわからないことだらけだな…
……それにしても肩が少し重たいような…
「なあなあ、お前見たか?」
「見た見た、めちゃ可愛いよなあれ」
「そうだよな!誰か待ってのか?」
さっきからこっちに視線が来るし、何か可愛いとか言ってるけど頭大丈夫なのか?アイツら
「試しに声かけてみようぜ!」
「お!!いいな!それ」
そう会話していた二人のプレイヤー?がこちらに歩いてきた
……は?なんでこっちに来るんだ?
「なあなあ、そこの君!俺達とパーティ組まないか?」
「……え?」
あれ?コイツ俺に話しかけてるのか?
……いやいや違うだろ、どう見てもおかしいだろ、俺が可愛くキャラメイクするわけ無いだろ、きっと人違いか後ろに誰かいるんだろう
「…………」
後ろを振り向くとそこには誰もいない
なんだこれ「返事がない、ただの屍のようだ」みたいなのは
「おいおい?どうしたんだよ?後ろ見て」
クソ…うるさいぞ…こいつ
………ハッまさか人違いと言うことでないだろうか!?
「すいません、人違いではないですかね?」
「人違いも何も用があるのはお前だよ」
「…………」
……は?ええ?ワケワカメ「用があるのはお前だよ」?何故に俺に?
……分かったぞ!コイツら同性愛だ!
うーん…いざとなると地獄だな
見た目は普通な癖に。筋肉モリモリとかオネエとかには見えないけどなぁ…
「………ん?」
近くにあった鏡に目に見えたとき
俺が居るであろう場所に白髪の美少女が立っていた
………は?いま明らかに俺が美少女になってなかったか?
俺、性別女にした覚えがないぞ
見間違え……とかではないよな?
「おい、聞いてるか?」
「おいおい、無視されてるぞ?」
「チッ、こんなハズじゃ。」
何回も見たけどやっぱり俺に間違えないな……何回も見たのに(大事なことなので2回言いました)
まあ先に、こっちをどうにかするしかないな
俺は前にいる|二人に顔を向けた
「わり、俺男だから」
その瞬間目の前の二人が凍りついたかのように動かなくなった
「え?嘘だよな?」
「いやいや、悪いけど本当だから」
「そうか…」
そう言って二人は後ろを振り向き歩いていった
……え?俺何か悪いことした?ねえ?したのかよー!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ハァ…」
俺は今街を歩き回っている
何故か分からないがあの事が未だに引っかかる…
そう、俺は何か悪いことをしたのかという点についてだ
………と言うのは冗談で
「問題は何故俺は女子になっているかだよなぁ…」
確かにキャラメイクの時に俺は性別を男子にしたハズだった
だがなぜこんな事になるんだろうか…
何かのデパフ?
……うーんそんな効果何処にも表示されて……デパフ?
『君にはデメリットを受けてもらうよ』
「あっ」
そう言えばデメリットの効果見てなかったな
もうこの時点で大体察しがついてるが一応ね
「えっと?メニューを開くときは、確か空中をタップするだけでいいんだよな」
そう言って俺は早速空中をタップする
するとメニュー画面が空中に出てきた
ちなみにメニュー画面は上から五つのコマンドがある
1番上が(装備変更)、上から2番目が(スキル変更)、真ん中が(アバター詳細)、下から2番目が(持ち物)、そして1番下が(設定)となっている
その中から俺は(アバター詳細)を押した
「えーと?」
俺のプロフィールは下の通りとなっていた
アバター名 エデン
職業 魔剣使い
レベル 1
称号 かけだし
ーーーーー装備ーーーーー
頭 無し
肩 無し
右腕 鉄剣
左腕 無し
身体 始まりの服
背中 名も無き魔剣
腰 無し
足 革靴
ーーーオートスキルーーー
オート〈デメリット〉
デメリットの効果:自分の容姿がランダムになる。この効果は絶対に消えることはない
オート〈剣の極意〉
剣類を装備した時、自分の素早さと攻撃力がアップ
オート〈魔剣を操りし者〉
魔剣を装備したときの自動ダメージを無くし、魔剣専用の剣技を扱えるようになる
「………うん!災厄!!」
なんだよそれ!『自分の容姿がランダムになる』&『消えることはない』とか!酷すぎだろ…
マジで下手したら1番ダメージくるやつじゃねえか…
なるほどな!!さっきから肩重たいと思ったら胸が原因かよ!くそったれ!
「ハァ…」
まあ、仕方ないか、こっから先は頑張っていくしかないな…どうにかして頑張るしか(大事なことなので2回言いました)
「まあとりあえずこの身体に慣れる為にもレベル上げに行こっと。あっ先にクエスト受けてから行くか」
そう言いながら俺は早速ギルドへ向かって行った
ぜひ!感想等や疑問点がありましたら教えて下さい!
よろしくお願いします!!