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召喚術師と白聖女 ~転生した殺人カップルは異世界ハネムーンを満喫する~  作者: 結城 からく


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第68話 殺人カップルは戦争に備える

 その後、我々は引き続き街を発展させていった。

 召喚魔術による力技で無理やり成長させる。


 人々は便利になる生活に安堵していた。

 我々の支配域に限るが、命の安全も保障している。

 日を経るごとにトラブルは減っていった。


 逃亡した者達は、ジェシカの感知魔術で探し出して残らず抹殺した。

 人間狩りではなく効率重視の殺戮だ。

 レクリエーションを実施している場合ではなくなったからである。


 英雄連合が準備を進めている。

 我々も地盤固めを急がねばならない。


(さて、こちらの戦力も整えるべきだな)


 私は部屋で資料に目を通しながら考えに耽る。


 これは自作した兵器リストだ。

 英雄連合との戦いで使用したい物を羅列してある。


 私の軍事知識は少々詳しい程度に過ぎない。

 軍人だったわけではないから当然だろう。

 もちろんマニアでもない。


 強盗の都合上、調べることはあったものの、やはり専門家には劣る。

 我ながら知略を駆使して行動するタイプではなかった。

 相棒のジェシカはさらに猪突猛進を体現している。


 戦争に介入することは何度かあったものの、我々が起点となるのは初めて。

 とても喜ばしい事態だが、いくつこの不安がある。

 せっかく各国が力を尽くすのだから、台無しにしたくなかった。

 すべてを無差別爆撃で吹き飛ばすような展開は避けたい。


(どうすれば最高のストーリーにできるのだろう)


 淹れたてのコーヒーを飲みながら悩む。

 様々な案を考えているが、一体どれが最適解なのか。

 軽率な判断ができない局面だろう。

 頼れる参謀ポジションの人間が他にいないのが問題であった。


 あれこれと考えながら、私はふと窓の外に目を向ける。

 少し離れた空きスペースで、ジェシカは軍服を着た男達を格闘を繰り広げていた。

 次々に迫る彼らを冗談のような速度で薙ぎ倒している。

 身体強化の魔術を加味しても凄まじい光景だった。


 軍服を着た男達は、私が召喚した地球の軍人だ。

 前世で殺した部隊を呼び出してみたのである。

 過去の出来事なので問題なく成功した。

 何気に疑似的な蘇生になるのかもしれない。


 彼らは当初は混乱していたが、我々との平和的な対話を以て納得してくれた。

 現在は熱心にトレーニングに励んでいる。

 彼らには、我々がこの地に不在となった際の自警団的な役割を担ってもらう。

 だからしっかりと鍛え上げねばならない。


 その光景を眺めていた私は、ふと手を止める。


(――専門分野は、専門家に任せるべきか)


 閃きを得た私は微笑む。

 軍人の召喚はちょっとした気まぐれだったが、これは存外に素晴らしいアイデアかもしれない。

 もう少し拡張して実行してみる価値がありそうだ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 今話もありがとうございます! [気になる点] >私の軍事知識は少々詳しい程度に過ぎない。 >軍人だったわけではないから当然だろう。 いやいや、御謙遜を。 (さもなきゃ、どうして高度な軍事…
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