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召喚術師と白聖女 ~転生した殺人カップルは異世界ハネムーンを満喫する~  作者: 結城 からく


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第48話 殺人カップルは殺戮を楽しむ

 我々はいつも通りのコンビネーションで建物内を制圧していく。

 迫る兵士の命を次々と奪い去った。

 あちこちが血飛沫と肉片で汚れて、死体と悪臭によって埋め尽くされる。

 地獄絵図とはこのような惨状を指すのだろう。


(まったく素晴らしいな)


 弾切れとなったリボルバーを消して、一昔前のマシンガンを召喚する。

 引き金を絞り、ドラムマガジンに詰まった凶弾をばら撒いた。

 射線上にいた兵士達はあえなく倒れて息絶える。

 それでも耐えた一人を銃床で殴り倒し、首をバタフライナイフで切り裂いた。


 私は窓際に歩み寄り、外の景色に注目する。

 所々に緑の茂る豊かな街並みが綺麗だが、それはどうでもいい。


 敷地外に逃げようとする集団の姿があった。

 上等な服を着て護衛を連れている。

 おそらく国の重鎮ではないだろうか。

 騒ぎを前に恐怖し、役職や責任を捨てて自身の命を優先してしまったらしい。


(情けない姿だな)


 私はリボルバーを召喚すると窓の外に向けて連射する。

 外灯に命中した弾丸が鋭い角度で跳ね返り、逃げようとした者達を次々と撃ち抜いていった。

 誰もが額か胸に風穴を開けている。

 もちろん生者はゼロだ。


 これで逃げようとする愚か者は減るだろう。

 彼らの犠牲が抑止力となることを祈るばかりだ。


 我々はこの建物の人間を皆殺しにしたいわけではない。

 魔王に関する通達をしに来ただけだ。

 国を運営する者達には生き残ってもらう必要がある。

 あのように責任放棄して逃げ出す者は始末するが、それ以外の権力者まで殺す気は無かった。


 外の景色を眺めて寛いでいると、すぐそばの扉が開いた。

 その向こうから飛び出した兵士が必死の形相で突進してくる。

 手には短い槍が握られていた。

 緑色に濡れた先端を見るに、毒が塗られているのだろう。


「うおおおおおおおぉぉっ!」


 雄叫びを上げて迫る兵士を前に、私は静かに微笑んでいた。

 その時、背後から声が発せられる。


「ダーリンっ!」


「分かっているとも」


 私は微笑んだまま屈む。

 すると頭上を掠めるようにしてジェシカが飛び越えていった。

 彼女の持つククリナイフが閃いて、兵士の槍と顔面を叩き割る。


 切断された穂先が兵士自身の首に刺さった。

 グロテスクな顔面となった兵士は、よろめいて窓の外へ落ちてゆく。


 着地したジェシカは、満面の笑みで片手を掲げる。

 至福の心地を覚えながら、私は妻のハイタッチに応じるのであった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] フレッドとジェシカが「『ボニー&クライド』を彷彿とさせる」という旨の感想は第1話の感想欄に書きましたが、 『ボニー&クライド』以外にも誰かさん達に似ているなーと思っていると、 「悟空が心臓…
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