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召喚術師と白聖女 ~転生した殺人カップルは異世界ハネムーンを満喫する~  作者: 結城 からく


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第40話 殺人カップルは策を凝らす

 私は指を鳴らす。

 大蛇と化した魔王の軌道上にミサイルが召喚されて、衝突と同時に爆ぜた。


 ところが魔王は爆炎を振り切って接近してくる。

 そのままヘリに向かって頭突きを打ち込んできた。


 回避が間に合わない。

 そこにジェシカの結界が挟まれて間一髪でガードする。

 結界が粉々に砕け散るも、機体に損傷はなかった。


 私は追加で爆撃を魔王に浴びせる。

 魔王は憎悪に歪む目を剥いて、我々への突進を止めようとしない。


「やれやれ、直撃しても鱗が焦げ付くだけか。やけに頑丈だな」


「魔力で体表を覆っているわね。それでガードしているみたい」


「ふむ、器用なことをしてくれる」


 私はヘリの高度を上げながら観察する。


 何度も爆撃を受けた魔王は、未だに死ぬ気配が見られなかった。

 焼け焦げた鱗は剥がれて、その下から真新しい鱗が覗く。

 魔力で防御膜を作っているらしいが、優れた再生能力も有しているようだ。


 加えてあのサイズが厄介である。

 高層ビルに巻き付いて締め潰せそうな巨躯だった。

 この世界の最強格であるドラゴンですら、ただの獲物に過ぎないだろう。


 魔王は上空を陣取る我々を睨み付けている。

 ここまでのやり取りによって、ヘリまで届かないことは知っていた。


 その時、魔王が口をすぼませる。

 胴体の一カ所が丸く膨らみ、その膨らみが喉元をせり上がって口内に至る。

 刹那、魔王は何かを吐き出した。


 紫色のそれはジェット噴射のような勢いで機体に飛来する。

 ジェシカが咄嗟に結界を多重に展開するが、それらを貫通してヘリのプロペラを撃ち抜いて溶かした。


 計器がエラー音を発する。

 機体が大きく傾いて墜落を開始した。

 操縦桿を動かすも、立て直せそうになかった。


「ダーリン」


「分かっているとも」


 私はジェシカと共にヘリを飛び出して、魔術の白い床に着地する。

 落下するヘリは瞬く間に溶けて地面に激突した。


 どうやら魔王は毒を高速で吐き飛ばしてきたらしい。

 予備動作があるので警戒できるのが救いだろう。


「まったく、さすがはラスボスだ。シンプルな能力だが手強い」


 苦笑していると、再び毒液を発射される。

 今度はサイドステップで回避できた。

 無駄だと分かったのか、三発目は飛んでこない。


(大蛇の形態はこんなものか)


 ここまでの戦いで魔王の大まかなスペックは把握できた。

 まだ奥の手はあるのだろうが、だいたいの戦法が理解できたので良い。


 殺すのは手間だ。

 しかし、だからこそやりがいがある。

 ジェシカとの共同作業になるのだから、気合を入れていこうじゃないか。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 第40話到達、おめでとうございます! 大蛇と化した魔王、さすがに今までの敵とは格が違う。 BGMにドラクエ7の『オルゴ・デミーラ』が似合いそうな迫力だし、 もしかしたら核兵器すら効かない…
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