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召喚術師と白聖女 ~転生した殺人カップルは異世界ハネムーンを満喫する~  作者: 結城 からく


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第21話 殺人カップルは魔族と戯れる

 薄暗い地下室。

 机に置いた懐中電灯が照らし出すその室内で、魔族はベッドに縛り付けられていた。

 四肢は肘と膝で断たれており、断面を白い光がカバーしている。

 ジェシカの施した聖魔術だ。

 それで再生能力の発揮を阻害しているのである。


 パイプ椅子に座った私は、デジタルカメラを弄る。

 そこには撮影したばかりのデータが保存されていた。

 地上の通りで撮影したそれは、我々夫婦と魔族のスリーショットだ。

 服屋の店員に撮ってもらったもので、若干の手ブレが気になるが許容範囲だろう。

 苦悶に歪む魔族の表情までしっかりと映っている。


「うん、よく撮れているね。やはり最新機種は持っておくべきだ。そうは思わないかね」


 デジタルカメラを掲げながら、私はそばに横たわる魔族を見やる。

 魔族は僅かに身じろぎをする。

 しかし出血が悪化するばかりで状況は何も好転しない。

 彼のベッドと床は既に血みどろだった。


「クズ共が……こんなことをして只で済むと思うなよ」


「ほう、ではどうなるのだろう。我々に教えてくれないかな」


 立ち上がった私はカメラを置くと、無骨なチェーンソーを召喚した。

 刃に少し錆が浮いているが、使用感に大した違いはないだろう。

 私の望みをしっかりと叶える働きをしてくれるはずだ。


 微笑する私はチェーンソーを稼働させる。

 低い唸りと共に刃が回転を始めた。

 それを魔族の右腕の付け根に添えて、力を込めて落としていく。


 湿った悲鳴が室内に響き渡る。


「ぐ、おおああいああああっ」


「存分に叫びたまえ。痛みも多少はマシになるだろう」


 私は魔族の右腕を切断しながら言う。

 どうせこれで死なないことは知っている。

 魔族はとてもタフな生物なのだ。


 既に二時間ほど同じことをやっているが、一向に死ぬ気配がない。

 致命傷を与えない限りは、半永久的に回復できるらしい。

 すべての魔族がそうとは限らないものの、少なくともこの個体は不死身に近かった。

 たぶん切り落とした首を破壊すれば死ぬだろうが、簡単に殺すほど我々は優しくない。


 私は魔族の右腕を持ち上げて投げる。

 右腕は落下するまでに数十のブロック肉となって散乱した。

 見れば骨まで綺麗に解体されている。

 それをやった張本人であるジェシカは、カタナソードを鞘に戻しながら尋ねてくる。


「ダーリン、次はどこにしようかしら?」


「ふむ……右目なんてどうだろう」


「名案ね! じゃあさっそく」


 目を輝かせるジェシカがカタナソードを動かす。

 コンマ数秒の早業によって、魔族の右目がくり抜かれてしまった。

 切っ先に眼球が串刺しとなっている。


「うごおお、おぁぉ……」


「見たまえ、綺麗な眼球だ。瞳は心の美しさを表すと言うし、誇ってもいいと思うよ」


「き、貴様ァ……ッ!」


「まだ威勢を張れるのなら安心だな。もう少し楽しんでくれ」


 私は軽快に応じながら、もう一度チェーンソーを振るう。

 今度は魔族の左腕が切り離された。

 それをジェシカが目の前でミンチにしてみせる。

 絶望する魔族の姿に昏い喜びを覚えながらも、我々が手を止めることはなかった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 中々に素敵なコトを‥‥‥既に名もなき魔族さん‥‥‥いつか死ねるとイイね。
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