キャラクター名鑑 Chapter4
Chapter4 に登場するキャラクター達を解説していきます。
今回はエルナ、ラメール、マレン、アリィ、アリュシナ(シーナ)、リヴィア、グラドーランの7名を紹介します。
諸事情につき、今回はキャラクターデザインは抜きとさせていただきますがご了承ください。
※ネタバレになる可能性がありますので、本編(4:1「忌々しき事態」~4:33「隣海の夏と旧知の竜 6」)を先に御覧になることをお勧めします。
名前:エルナ・レディレーク
種族:ハーフエルフ
性別:♀
年齢:17
スリーサイズ:B90 W58 H86
●ブラジャーを新調するためにアリィの店へ赴いた際彼女に突っ込まれたことと、屋敷に届いた一通の手紙をきっかけに、人前での一人称を『私』に矯正させられてしまうことに。
・辛うじて喋り方まで変えることは免れたことは少しほっとしているが、メロディア曰く、喋りの方も既に以前よりはかなり丸くなっているらしい。
●ラメールからの告白、それに対する自身の感情に打ちひしがれ、今の自分が男なのか女なのか――『恵月』なのか、それとも『エルナ』なのか、男であるという自意識は持ちながらも、実際のところはどちらで在りたいのかが分からなくなってしまった。
・シーナに全てを打ち明け助言をもらうと、少しは気が楽になった様子。前向きに考えを改めるものの、心の方はまだしばらく不安定な状態が続きそうだ。
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名前:ラメール・ソル・クラウディア
種族:人間
性別:♂
年齢:27
●エルナらの住まうアルベント王国の隣国、セレオーネ王国伯爵家の当主。孤児院を営む妹の様子を見に行ったところでエルナに一目惚れをした。
・間をとりつつもしっかりと自分の意思を伝えようとするエルナのことが本気で好きになってしまい、どうにか彼女を嫁に取れないかと、彼女の心を自分に振り向かすことができないかと、普段なら絶対に手を出さないような悪行に走った。
・その内容は、雇った冒険者グループにエルナとのデートを邪魔させ、間一髪のところで彼女を助ける。所謂吊り橋効果を用いて好きになってもらおうというもの。しかし不穏な影を察知して付いてきたキョウスケたちに未然に防がれてしまい、失敗に終わった。
●浮気性だが根はいいヤツ。妹のマレンが家を出て孤児院を開くと言い出した時には、両親の反対を押し切ってポケットマネーから支援をしたほど。少し前に両親が他界し家を継いでからも、時折孤児院へ足を運んでは子供たちの相手をしていたそうだ。
・そんな彼が悪事に手を染めたのは、未だ経験したことが無い、本気の恋をしてしまったが故。暴走する恋心を制御する術を、彼は持ち合わせていなかったのである。
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名前:マレン
種族:人間
性別:♀
年齢:24
●ファメール近郊で小さな孤児院を営む女性。隣国の伯爵家の娘でラメールの妹だが、家を捨てて困っている半魔人の孤児たちの面倒を見ている。
・クラウディア家とは縁を切っているのでその姓を名乗ることは無いが、何かと気にかけてくる兄のせいで、孤児院を始めた最初の頃はセレオーネ王国の間者なのではないかと各所から疑われていたという経歴を持つ。
・孤児院の後ろ盾は主にキョウスケとアルベント国王オルディが行っているのだが、実はキョウスケはあまり表立って孤児院に顔を出したことが無い。彼女自身は何度も会っているのだが、裏口で簡単に話をする程度のことだったらしい。なので今回子供たちの声に応じてくれたことに対しては、感謝の反面驚いているところもあったとか。
●基本的に気の弱い人物であるが、兄に対してはその限りではない。応援してくれることに感謝はしているものの、それ以上に迷惑もしているので、自然と強気に出てしまうのだ。
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名前:アリィ・フルワンダー
種族:獣人
性別:♀
年齢:29
スリーサイズ:B73 W60 H78
●ファメールの町にあるファッションチェーン店『すしや。ファメール北店』店主。転生してからのエルナの服(新品)は大抵この店で見繕っているが、買い出しはミァとメロディアの日課になっているためエルナ本人と会うことはあまりない。
・今回は下着の新調と言うことで、メイドの件以来の再会に心を躍らせたらしい。しかしエルナの成長(胸部的な意味で)を目の当たりにして、広がり続ける胸囲の格差に嫉妬を覚える日々が続くとか続かないとか。
●ネリアへ里帰りをしていた際、偶然にもエルナと会ったことをきっかけに、以前話していた海水浴へ赴くことに。
・エルナの気分転換にと言う名目で提案したものの、自分が行きたかったからと言うのもまた事実。実際にハルワド海岸へ赴いた際は、その場の誰よりも落ち着きがなかった。
・ちなみに従妹のリリェが営む店の名は『すしや。ネリア店』。
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名前:アリュシナ(シーナ)
種族:エルフ(獣人)
性別:♀
年齢:数千歳以上?
●ネリアから繋がっている一番大きな山の頂上で細々と店を開いている老獣人。その正体は、数千年も昔に名を馳せていたという賢者アリュシナ。隠居の為に魔法を使い、その姿を獣人の老婆へと変貌させていた。
・その事実を知る者は決して多くは無い。ネリアの町の中でも、知っているのは歴代の町長ぐらいなのだとか。
・エルフの寿命は1000年と言われているが、彼女はそれの比ではない年月を過ごしている様子。神樹さまといい彼女といい、賢者の名を冠する者には特別な何かが宿っているのかもしれない。
●エルナに言って聞かせたことは、彼女自身の体験談でもある。何百何千も時を過ごしていれば、自分が何者かわからなくなることもある。
・昔の知人は皆いなくなってしまい、例外も今や動けぬ身。そのような深い悩みを抱えるたびに、打ち明ける相手のいない彼女はたった一人で悩み続け、克服してきた。
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名前:リヴィア・ト・シルオーシャン
種族:竜族
性別:♂
年齢:300以上
●グレィの幼馴染の竜族。グレィに負けず劣らず人相は良くないが、キラキラと輝く水色の髪は老若男女問わず様々な人を魅了する。
・普段は硬派な喋り方をするが、一度皮肉を言い出すと、その歪んだ本性を露わにする。
・竜族以外は下等とみなす、典型的種族差別感の持ち主。長馴染みであるグレィが、人間の女の次はハーフエルフなどという、それ以下の雑種の下に堕ちたとの話を聞き、いつか会ったら徹底的に煽ってやろうと考えていた。
●竜族以外を嫌う彼が何故こんな人気の多い場所に住んでいるかと言うと、それはト族の長である彼の父親の命によるもの。彼の種族感を容認出来なかった父親が、人と触れ合うことで変わってくれたらと思いこのような結果となった。勿論、暴力は振るわないという盟約の元にだ。
・しかし実際ハルワドへ移住すると、リヴィアは一番人気のない場所に住処を作り、毎日大きな音を立て、できるだけ人と会うことを避けるようになっていた。興味本位で覗きに来る輩もいるにはいたが、その時は慌てて海の中へ逃げ込み、忌々しい下等種族から距離を置くようにしている。
・その際水中で竜化し、一晩は戻らない。水竜である彼は水の中でも生活することができるため、長時間の海中逃避はたまの息抜きになっているのだとか。
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名前:グラドーラン・テ・シャルレ―ナ
種族:竜族
性別:♂
年齢:300以上
●エルナの執事という名目でオミワラ家の監視下に置かれることとなったフォニルガルドラグーン。それからしばらく時間が経ち、今は家の人間とはそれなりに打ち解けている様子。リヴィアと違い人間や他種族に対する偏見は比較的少ない方ではあるので、打ち解けるまでにそこまで苦労はしなかった。
・初めのうちはミァが彼の指導を兼て色々と見ていたが、今はほぼ完全にエルナのお付きとして生活している。
●エルナがラメールに告白された時は勢いのまま決闘を申し込んだり、背中に載せて飛べなかったことを悲しんだり、雑種呼ばわりしたリヴィアに激昂したりと、エルナに対してはかなりご執心。これが呪いによるものなのか、はたまた本心からくるものなのかは彼自身にもわからない。
・しかしその感情がどうであれ、エルナの元を去るつもりは今のところない。彼女はレーラと、そしてグレィ自身の命の恩人であり、生涯を尽くすに値すると認識しているからだ。