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日本で一番静かな一分間

作者: 琴梨

せめて「忘れない」ためにその一分間、祈ります。

その日その時、私は丁度飛行機の中だった。情報が遮断されたその場から降りて、初めて地震の事をしった。日本中が震撼する中、飛行機の中だけが揺れなかった…。


家へと帰る車の中、今まで何回も起きたような唯の地震だとおもっていた。実際は、思いがけない程大きな地震で…、その大きさ、被害が痛ましい。


14時46分。

これまでの三回とも、職場で過ごした祈りの時を、今年は家の中で迎える。


ブザーの音と共に、

庁舎で、会社で、学校で、

公園で、家の中で、慰霊碑の前で、思い出の場所で、

仕事中の人も、勉強中の人も、育児中の人も、

あらゆる人が祈るだろう。


その一分間、被災者とその地を想い、目を閉じ項垂れる。出来ることはすくないが、せめて「忘れない」ために。日本で一番静かな一分間であることを願って。


……


ガラガラッ。キンコーン。ガチャ。

「ただいまー」

娘が帰ってきた。

また、改たに日常が開始する(はじまる)

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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして。観月と申します。 その日その時、なんだかみんなの心が一つになるような気がします。その気持ちを忘れずに、これからも頑張っていきたいと思います。 そんな気持ちを思い起こさせてくれる…
[一言]  私は当時、交通事故の後遺症で半分寝たきりの状態でした。  テレビで衝撃な映像を絶望しながら見ていたのを今でも覚えています。  ……1日たりとも忘れた日はありませんね。  いろは
[一言] 飛行機に乗っていた方は確かに揺れなんか感じないですよね。 その分、事の重大さとのギャップに戸惑ったことでしょう。 多くの方が黙とうを捧げたようです。 来年も再来年も、その気持ちを忘れたくな…
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