プロローグ とある夜中での異常事態
作者は初めて小説を書きます。
うっわ読みにく!何この文章!と思う箇所が多々あるとは思いますが、ある程度の広さを持った心で読んでくださると助かります。
「くそっ!何故だ…!このエリアでこんなモンスターが出るはずない…!」
俺は一人で誰に聞いてもらえる訳でもない愚痴をこぼして、武器を構えなおした。
仲間はとうにやられてしまった。自身の身をかばって俺を守ってくれたあいつらのためにも、俺はこいつを殺す!
「くらえぇ!『連斬刃』!」
そう言って俺は相手に向かって間合いを詰め……
全力でAボタンを連打した
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「クッソォー!負けたわー!ないわー!ないわー!」
画面上に浮き上がったGAMEOVERを見て、俺はPS◯をベッドの脇に投げた。今ハマっているゲームだが、なぜだか詰んでいる。レベルも十分、装備も万端!なのに何故だ!勝てん!HPが減ってきた時に繰り出すあの技に耐えきれない!あ、これ無理ゲーか。そりゃ無理だ。
おそらく、ある程度ゲームに詳しい者が見れば、原因は一発でわかる。
彼は、ガードを知らない。
元々彼は、トリセツなどという軟弱なものを読まず、習うより慣れろ精神でこのゲームをプレイしていた。そしてこのゲームのレギュラー的アクション、ガードをまったく使っていないのである。回避不可能の技などはこれで耐えるのだが、彼は一生叶う事のない回避を何度も試みているのである。
「あーもう無理。これ無理ゲー。もう夜中だし、寝る前にトイレで小便出しとこう。」そう言って彼は、トリセツさえ読めばクリア可能なヌルゲーを無理ゲーと認識してトイレへと向かった。
「うぅ、寒っ。まだ夏のはずなのに冷えるな。はやく出すもの出して寝よう。」便器の前に立ち、出すものを出し、そこからさらに出るものを出そうとした瞬間、彼は気付いた。「んあ?なんだこりゃ?なんじゃろな?」
彼が視線を向けたそこには、本来トイレットペーパーが壁についてるはずだった。しかし、そこに明らかな異常が起きていた。トイレットペーパーがあった場所に、まるでラジオのようなメカメカしいものが貼り付けてあった。
常人ならば、まずトイレットペーパーがなくなったことを疑問に感じ、警戒し、触らないで置いておくはずだ。しかし、彼は違った。
「なんでトイトットパーペーが無いんだ?」
疑問に感じるところまではよかった。それは誰だって思うはずだ。いきなり無くなっていたら、それはもう警戒しまくる。しかし、彼は常人と言うには少し…というより、かなり無理がある思考をしていた。トリセツを破り捨て、ヌルゲーをムリゲーにする男である。そんな彼が起こしたアクションは…
「オラオラオラオラァ!必殺!『連斬刃』連打ぁぁぁ!」
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ!
あろう事か!あろう事かいきなりボタンを押しまくってしまった!それはもう、先ほどのゲームのAボタン連打の如く、激しくだ!怪しい機械というのは、たいてい何かしらのトラブルを持ち込む。今回の場合、彼自身がフラグを立てる間も無くトラブル発生の種をまいた。
そうして、起きたトラブルとは…
《コード入力ヲ受ケ付ケマシタ。段階、10。転生、及ビ転送ヲ開始シマス》
「うぉぉぉどぉぉぉぁぁあ!なんだなんだなんだ!転送!?ちょっ、まっ!転生ってなんd!?」
テンプレ通り、転生である。
始まり始まり