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死神さん  作者: もか
第1章「双子のはなし」
5/29

5話「死神」

「はぁ」

授業中。

保健室に行くと嘘ついて、屋上にいる。全体的にこの学校の生徒は真面目だからか、そもそも屋上に来る人は少ない。

「ふーん、サボりか」

「関係ないだろ。…………え!?」

知らない人の声が聞こえて、振り返る。

でも、誰もいない。

「え?」

「ああ、もうこっちだよ」

頭上から声が聞こえ、ばっと上を見る。

「え、だれ?」

宙に浮かんでいる少年っぽい青年。黒くてすっきりとした髪に、真っ黒な服。前髪には白のメッシュが入っている。

「……はぁ、なんでこんな奴に俺が見えるんだよ」

「は……?」

朝陽の目の前まで降りてきて、朝陽の顔をじっと見つめる。

「見えるんだろ。はっきり答えろよ」

「み、見えます」

大きな圧を感じ、正直に答える。

この感じ、前もあったような。

「はぁ、だったらさっさと答えろよ」

唖然として、思うように状況を理解できない。

「俺は死神のアラタ。前、俺のこと見えてただろ。だからきてやった」

「え、俺死ぬの……?」

とうとう迎えがきてしまった。いや、いくらなんでも急すぎる。

「ちげえよ。お前が死ぬんじゃなくて、お前の兄だよ、兄。宮野海音。あいつは手術を受けて死ぬ。それを伝えにきた」

ふと思い出した。この圧のような感じ。

『もう、楽になりたい』

そう言った海音から感じた圧。それと似ている気がする。

「え………?」

海音が、死ぬ?

「本当に………?」

「ほんとうだよ。死神なんだから俺は」

「手術を受けなければ………」

「副作用で死ぬ」

「薬をやめれば……」

「悪化して死ぬ」

「あ………」

助かる道が、ない。


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