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手……菫の花

作者:


 ……菫の花を ……思い出す 時 かなしく なる のは ……いつも そっと触れてくれて いた 優しい 手を思い出す から 腕の中も安心した けれ ど ……それ 以上 に ……後頭部を いつも 柔らかく包んで 優しく撫でて くれ て いたから ……あれ 嬉しかった の


 ……今 思い出して ……泣きそう に なって る よ 


 ……もう 包んで くれる 菫の 花 は 居ない の


 菫の花 は 厚みが あって ぎゅう って される重みが好きだったの 菫の花の重み が 好きだった の


 ……菫の花を 私は いつも 不愉快 に させて ……だか ら 離れてから の 会話は 初めから 上手く いかなかった 


 ……近く に 居たら 一度も そんな こと 無かった のに


 いつも 楽しかった の に


 菫の花を下から見上げるアングルでよく思い出すのは ……近くに いるとき いつも そうしてたから って 思い出し たの


 ……あたたかい 関係 を築けるか な って 思って いた の


 ……離れて 直ぐ に 会話が 上手く 出来ない って きづけなかっ た


 ……あのね 全部全部 空回り ……私の言うことも 菫の花の言葉 も 全部全部空回り ……上手く いかない の ……ごめんなさ い


 ……菫の花は ……今 どうしているのか な ……お元気 か な ……楽しく笑って る か な


 ……幸せ だった ら よい な



 


 ……菫の 花 に あいた い

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