Second day 3
「っていったらねー!」
「なっ!?」
「おいおい、フライングすんなよなー、尚、前回の最後をよーく覚えてないとわかりません」
「下らないことしてないで早くしてよ!!君、子供?」
「わーったわーった。ではよーいドン!!」
「っていきなり!?」
僕は驚くもすぐに体制を立て直し前えすすもうとするが
「ミーーン!!!」
「わっ!今度は何だよもう今よーいドンって言っただろ・・・っく、なるほど、そういうことか」
「ふっフッHU、気付いたか、そう、今のはスタートではなくドンだ。しかし君はフライングをしたには変わりないからね」
「くっ、どこまでも子供なやつめ」
「言っとくけど、フライング次したらお前不戦敗だから」
「まーた子供特有の自分ルールか、そういう事はもっと早くに、ていうか君が特に意味の無い事をするからこんなことに」
「ん〜、あのさー、子供子供言うけど、俺一応お前より早く外に来てるし、何より外に来る前だってそこでけっこー充実した生活をだね」
「いいから早くしてよまったく、こうやって無駄にこだわるとこも子供だね」
「よーいスタート!」
彼は早口にそう言うとビュウン!と建物へ飛んでいった。
「なっ!?くそう、果てしなくどこまでも子供なやつめ」
僕はすぐに彼を追った。
「こらー!君はここまでして勝ちたいのかー!」
「へーん!キレイごと並べてないで追い付いたらどうだー?」
ム・カ・ツ・ク〜〜〜!
「そこまで言うなら見せてあげよう。僕の本気を!!はぁぁぁぁ!」
羽を動かし風にのせ飛ぶ。ヒュン、ヒュン、ヒュンと僕は急加速し、彼においついた。
「どうだ!!」
「はやいはやい、でも、あの時程じゃないなー」
その時、ヒュン!音がしたあと彼は急に僕の前から姿を消した。
「っ!?あ、あれ!?」
「どした〜?俺はここだぞ〜?」
「え!?」
声は僕のすぐ下から聞こえた。
「お前さーあの時はあんな速かったのにさーなんで出せないの?あの時のスピード」
そしてまたヒュン!と彼は姿を消したかと思うと今度は僕の真上から声が聞こえた。
「そ〜か分かった、はい、ルールへんこ〜」
「なっ、は、速い!」
「今からー、相手への妨害もありね!」
「え?」
「あの時と同じ状況、というか心境にしたら、もしかして」