Second day 1
「だからな、あーやってひっくり返ってるやつはな、寝てんじゃなくて、死んでんの」
「う、うん。わかった」
「しょーがねーなー初日のやつは、いやもう二日目か」
そう、昨日人間に襲われてから太陽はグルッと一回転してるのだ。
昨日はあのあとこの名も知らない他人とメシ食ってねたんだっけ。
「まあとりあえず人間には見つからないよう、見つかっても手の届かないような場所にいこう」
「あ、あの!まだ聞きたいことが・・・」
「そこについたらな、そこについたらお前の質問何でも答えてやるって」
「うん・・・でも、そんな場所って」
「いいとこあるんだ!ついてこい!」
そういうと彼はミーーン!と音を出しながら飛んでいった。
(いろんな場所知ってるんだなあ)
と思いながら僕もついていった。
「と〜うちゃ〜く。で何が聞きたいんだ?」
「い、いや、その前にここって・・・」
「何か問題でも?」
「いや、問題もなにも普通の場所と何が違うの?」
「そんなこたーいいからほら!聞くことあんだろ」
「じゃ、じゃあ聞くけど、まずは、何でこんなに僕によくしてくれるの?」
「あーそれは〜、なんつーの?同種族の血が騒いだってゆーかさ〜」
「それで、もっと根本的なところ聞くけど、君は誰?自己紹介すらしてないよね」
「俺は俺だ。以上」
「・・・そ、そう。じゃあ次聞くけど」
「何でもききんしゃい」
・・・え〜?何だろう、何でこんなに、こう、え〜?って感じ。すごいどーでもいーや的な、とりあえずいますぐこの場から離れたいいや、こいつと話てたくない、みたいな。
どうやらこいつとは何かわかりあえない壁的なものがあるのかもしれない。
(・・・聞きたいこと聞いてさっさと別れよう)
「あの、僕達っていつ死ぬの?」
「だからそれはさー外に来てから七日目だよ。昨日からいってるだろ」
いって・・・ないよね?初日やらなんとかはいってたけどそんなことは一言もいってないよね?
(もうだめだ。行こう)
「じゃ、さよなら」
「って、え!?ちょっといきなりなんだ!?」
こいつは嫌だ。整理的に無理だ。何でだろう?何でもいい!いいから、早く、ここから、離れたい。