First day 3 今日はやけに長くかんじたなぁ
「うっうわぁぁぁ!!」
「おい!馬鹿!」
僕は恐ろしくなりつい体を震わせ空を飛び回った。
「ジーーーー!!!ジーーー!!ジジジー!」
人間は、レベルサイダだ。大丈夫、落ち着け。人間は何も持ってない。落ち着け、落ち着け!
そう思っても体がいうことをきかない。しだいに羽を動かすのがつらくなり高度がおちていった。
やばい、ヤバイ、やバい!必死に羽を動かすが逆にバランスが崩れてしまう。
人間がこっちに向かって手をのばしてきた。
(あ・・・もうだめだ。死ぬ。・・・まあいっか、どうせ死ぬために外にきたんだし)
すべて諦めかけたその時、さっきのやつが人間に向かって大声をあげながら向かっていった。
「ミーーンミンミーーン!!ミンミーン!!」
助けてくれた?見ず知らずの他人なのに。どうして?
「何してんだ!早く逃げるぞ!」
「うっ・・・うん!!」
羽を目一杯動かしそのさっき出会ったばかりの他人とその場から飛びさった。
「はぁはぁ」
「へっお前なかなか飛ぶのはえーじゃねーか」
「あっあの、助けてくれて、あ、ありがとう」
「いーんだよ、気にすんなって、初日だろ?しょーがねーさ」
「あっあの、初日って?」
「だからさ、外に来てからまだ一日目ってこと」
「あ、そ、そうなんだ。まだ何にもわかんなくて」
「まっ、それよりもうメシくってねよーぜ。疲れちまった。」
「う、うん、そうだね」
「来いよ、いい穴場があるんだ。」
そういうと彼は夕日の方角にとんでいった。
やけに会話が少ないのに何でこんなよくしてくれるんだ?まるで僕のことを最初から知ってるみたいに。
・・・まあいいや。
今日はもう疲れた。