設定紹介(ネタバレ有り)
設定資料集みたいなものです。随時更新していきます。
「デニス」
主人公。王都中央通りギルド横(の路地に入ったところ)で雑貨屋を営む20代後半の男性。薄い茶髪を短めに生やした細身中背(175cmくらい)の素朴な格好をしている。素朴な格好というのは、綿のシャツに茶色のチョッキ、茶色のズボンみたいな服装を想定。
そこそこの規模の農家の次男であったが、成人を機に自立。仕事を探してやって来た王都で輸入品の卸し・販売を手掛けていた先代に拾われ、商売のイロハを学んだ。数年の下積みを経て、店主の引退に合わせて店を継がせてもらった。
…というルーツが設定されていました。出自は触れていませんでしたが、下積み時代に関しては本編でも少し触れられたと思っています。様々な“なろう”で長男じゃないってんで好き放題やってる主人公を見かけますが、デニスについても実は同様の境遇だったわけです。ちなみにデニスのご家族は皆健在です。いつか、実家に帰省する話とか書いてみたいですね。
庶民視点からのチーレム無双を描くというのが本作の構想でしたが、実のところ登場人物の身分は総じて中の上以上くらいにまとまっています。貧しい層を描けなかったのは小さいながら心残りになっています。
言い訳するなら、様々な人から勇者一行の噂を話してもらう都合上、中流階級以上の方が話を回しやすかったってのもありますが、やはり浮浪者の少年くらいは出しても良かったかもしませんね。
他に補足する点があるとすれば、デニスが店を再建するまでの話ですね。これも書くかもしれないので深くは語りませんが、要は避難所への支援を積極的に行って王国の要人に顔を売っていったと考えています。その結果、王都再編の際に少しだけ土地を融通してもらった、って感じですね。
ちなみにアカツキの正体については全く気が付いていませんでした。
「ユリア・ギルフレッド」
バイト少女その1。15歳で有力商人の四女。音楽家を志しており、家の方針で通っている王都の王立高等学校では、親との交渉の末に音楽科の授業の履修をもぎ取った。ちなみに勇者の隣のクラスなので、高校時代の勇者の話を持ってくる担当。
上の兄弟姉妹は、漏れなく商会の経営に関わっており、ユリアが出奔しなければ婿養子を取って店の繁栄に寄与していたと考えられる。
明るくお喋りで、接客向きな性格。彼女が仕入れてくる噂話は、店の品ぞろえ(特に学生や若者向け)において、大きな役割を果たしている。ギルフレッドの子供の中で、一番商才がある、と最初期の筆者は考えていたようです。王都お散歩回にて少しだけその交渉能力を描写しましたね。まあ、十分とは言えなかったかもしれませんが…。またーー
高校進学を機に自立し商売を学ぶのがギルフレッド家のルール。それに従って高校に近く、ヴァイオラの練習ができる物件を探している中で、元音楽家の家だったデニスの店を知る。店で働く代わりに、防音室を借りるという契約を結び、デニスの隣のアパートに越してきた。
作中で若干説明不足な気がしたのでここで補足しますが、ユリアが働き始めたのは受験の控えた14歳からになります。受験勉強をしながら店を手伝い始めたわけなので、作品開始時点ではバイト歴1年と少しになります。じゃあ中学はどしたの?って話になると思いますが、たぶん通うことなく家庭教師とかに教えてもらってたんだと思います(今考えた)。
ちなみに学業の方はかなり優秀な部類に入ります。一応彼女たちが通っているのは王国内における最高学府なので。
身長は160cm程度で体の凹凸も年相応ですらりとしている。せっかくの詳細設定公開なのできちんと明記しておくと、サイズは“普”。首の中半ほどで切り揃えた黒髪のショートカットで、こめかみ辺の房を髪留めでまとめている。
普段着として高校の制服を愛用しており、学校が無い日のバイトも制服で済ませている。とは言え、プライベートの時にはバリエーション豊かな(あくまでナーロッパで違和感の無い程度の)私服を着こなしている。
噂好きの女子高生。この話を安定して回せるように登場させた最初のヒロインです。店内も物語そのものも明るくなるよう、かなり感情豊かなキャラクターにしたつもりです。反面、内容が下り坂になる度に感情的にさせてしまったこともあり、「あまり好きではない」と感じる読者の方もいらっしゃったもしれないな、と内心思っていました。
「レオナ・ティンクトム」
ユリアと同じ、デニス雑貨商のアルバイト。中流騎士の家の長女で、二人の兄を差し置き溢れんばかりの剣才に恵まれた。一人称は「あたし」。けっこう物臭な性格で、偉い人相手でも畏まるのは苦手なよう。
いずれは上流貴族か王族の近衛になって、楽に稼ごうと考えている(が、性格上相当苦労しそうである)。そういう経緯から、上流層とのパイプが作りやすい王立高校へスポーツ推薦のような形で入学した。
ユリアとは、アパートが隣室、同じ高校、同じクラスという繋がりから友人になり、雑貨商のバイトに引きずり込まれた。やる気はないが、かれこれ半年ほど働いているので大体の仕事は出来てしまう。また、デニスが王都外で行商や買い付けを行う際は、その護衛も勤めている。雑魚モンスター相手なら多数、中級モンスターでも2、3体までなら、馬車を守りながら相手取れる腕の持ち主。その実力はデニス側のキャラクターの中では最上位に入る。なんならまだ伸び代もある。
容姿と名前は、『空青』のあかねさん(植物の茜は英名でルヴィア・ティンクトム。従って彼女の名前も最初はそのままルヴィアだった。しかし途中で母音がユリアともろ被りしていることに気付き、レオナへと変更)から。カールのかかった明るい茶髪を背中の中ほどまで伸ばしており、運動する時などはポニーテールにまとめている。劇中では描写が不十分になってしまったが、メガネっ娘キャラでもある。身長は165㎝(ヒロインの中では実は最高)。引き締まっているが、肉付きも良く、巨乳。
服装はユリア同様制服を基本としているが、こちらは物臭からくるもの。私服のバリエーションも少ない。行商の護衛時などの戦闘が想定される場面では、ぴっちりとした皮鎧を好んで着用する。
ユリアのバイト仲間として設計したキャラクターです。「そういえば行商に出る話とかもあったし、単独で護衛できるくらいの武力つけるか」など考えながら組み立てていったらすごい武闘派になってしまいました。筆者的にはキャラクターとしてかなり気に入っているうちの一人です。
ちなみにアカツキの正体についてはその立ち居振る舞いから感覚的にヨミとの関連に気づいていました。




