また第二次世界大戦かよ:用語解説
この物語にはいろいろな専門用語や造語が出てきますので用語解説を作りました。ネタバレになるものはまだ載せていませんが、物語の進行につれて追加していくつもりです。
■艦船----------------------------------------------------------
■伊440型潜水艦
小型戦闘機6機を格納する潜高(水中高速潜水艦)、武装無し。
■伊600型潜水艦。
無反動砲の潜水艦格納モジュール12基を持つ対空潜水艦。
■特殊船六甲丸。
全通甲板を持つ陸軍特殊船、発艦は出来るが着艦は不可能。
■戦車揚陸艦
35t中戦車なら60余輛を搭載可能な大型艦。揚陸スロープが艦首にある。
■特まるゆ
独国U-151貨物潜水艦の流れを汲む陸軍輸送潜水艦。
■空母蒼龍
対空/洋上/射撃管制レーダーを搭載した電子空母。
射撃管制システム(GFCS)と戦闘指揮所(CIC)を有する。
■プリンス・オブ・ウエールズ
マレー沖海戦での鹵獲艦、後に日本インド洋艦隊の旗艦。
■滑走艇
スクリューがなく、プロペラで進む舟。氷上舟。
■ウルヴァリン
五大湖の観光船(外輪船)を改造した米軍淡水湖練習空母。
■UボートTypeIX/D2
巡航ミサイル潜水艦でアシカ作戦に登場。
■スープラマックス(Supramax)
ばら積み船で載貨重量が35,000~60,000 トンの範囲にあるもの。
■航空機----------------------------------------------------------
■研二
与圧キャビンを持つ高高度巡航試験機。
後に長距離飛行の航研機と合同研究となる。
■天河。
一式陸攻をジェット化したもの。山本長官が搭乗した。
■彗星改
液冷エンジンの開発に成功した彗星。
■景雲改。
景雲改ジェット機の第1世代。偵察機。
■電子ポッド
偵察機が使用する吊下式の航空機用レーダー装置。
■景雲改Ⅱ。
景雲改ジェット機の第2世代。戦闘機。
■四発ジェット試製輸送機
海軍のジェット輸送機、愛称は黒死鳥4444。
■局地戦闘機「キ98」
インド/ベンガル攻略戦で使用した試製戦闘機。
■バルティXP-54
キ98と同型の米軍機。名称のみ登場。
■四式重爆「飛龍改」
ロケットブースター加速爆弾「イ号一型丁」の母機として使用した。
■ロケットブースター加速爆弾「イ号一型丁」
独国Hs293を参考に作られた加速爆弾。
■1200サイクル自動誘導噴進弾
可視光を1200サイクルで照射し、受光しながら軌道修正する。
センサーによる自立誘導で妨害電波などの影響を受けない。
10000mから投擲し、2000mでロケットに点火。
急加速して目標に到達する。
最終的に音速を超え、肉迫急降下爆撃の必要がなくなった。
■600サイクル自動誘導噴進弾
可視光を600サイクルで照射するほかは1200サイクルに同じ。
■カ式改攻撃機
日本版オートジャイロ、試製機。改は偵察機に60kg爆弾を搭載したもの。
■特殊蝶番試製1号
日本版ヘリコプター、試製機。1号は偵察機に60kg爆弾2発を搭載したもの。
■無尾翼偵察機「かつをどり」
これはラムジェットエンジン搭載の試製機。
■ゼロ戦
金星エンジン搭載、防弾装備の真珠湾攻撃機。
チタニウム合金板で操縦席を囲っている。
通称「空飛ぶバスタブ」。
■Me109E-LS(Langstrecken)
航続距離を伸ばした増槽追加型メッサーシュミット。
■層電(雀鷹)
陸軍空母艦載機。名前の由来は超高層雷放電の略。海軍では層電、陸軍では雀鷹だが同型機の別呼称である。前脚にカタパルトフック、後部に降着装置を持つ。エンジンは液冷V型12気筒、武装は12.7mm機銃×4。
■技術----------------------------------------------------------
■窒化処理
表面硬化処理の一つ。
■高周波焼入れ
表面硬化処理の一つ。
■脆性破壊
鉄鋼が延性破壊(伸びてちぎれる)のではなくいきなり折れる破壊現象。
■水素脆性
化学反応中の水素が炭素鋼容器の炭素と化合して脆弱になる事。
<Fe3C+2H2⇆3Fe+CH4>
■電気溶接
シールドガス、溶接棒開発に成功して実用化した。
■クランクシャフト
最も複雑で加工の難しいエンジン部品。
■トランスファマシン
流れ作業の出来る工作機械。
■SLT形減速装置
中回転大出力の歯車減速装置、潜水艦で使用する。
■帯域精製法
半導体を生産するのに必要な技術。
■トランジスタ
ソ連物理学者オレク・ロシェフが日本で発明。
レニングラードで餓死する直前に日本に脱出。
帯域溶解法と呼ばれる超高純度精製法を発見。
■オレク・ロシェフ
露物理学者で日本に亡命、半導体を発明。
■フランジスプレッダー
フランジの隙間を広げる油圧工具。
■ドライアイス噴霧器
空母艦橋主要幹部の軍服に設置された減熱器。
灼熱を感知、零下79℃のドライアイスを5秒間噴出する。
■防弾ガラス
空母艦橋に使用された防弾防熱ガラス。
ポリカーボネートとガラスの積層構造。
■三式一号探知機(KMX)
日本海軍が開発した磁気探知機。
対潜哨戒機として一式陸攻や東海を使った。
■作表機
1890年のパンチカード式データ処理機。
■数値制御マシニングセンタ
穿孔カード制御による工作機械で切削専用。
1度チャッキングした素材を刃物を換えて切削する。
■陸戦兵器----------------------------------------------------------
■対戦車用成形炸薬弾「タ弾」
日本版パンツァーファースト。
■対戦車ライフル97式自動砲
名称のみ登場。
■遠隔操縦器材い号
電動の有線誘導ミニ戦車で99式破壊筒(バンガロール爆弾)を搭載する。
■軌陸車
ジープトレイン。ジープを気動車とした鉄道。
■二式哨信儀を改造した夜間暗視装置
辻参謀が使用した暗視装置。
■ZG1229 Vampir
独国の暗視装置。
■57mm砲搭載型九七式中戦車チハ
47mm砲塔から換装したタイプ。
■八九式中戦車改
改は増加装甲タイプ、中国版3.7cm PaK 36に対抗するため。
■試製チト2号車75mm砲
日本陸軍の四式中戦車。
■試製チト2号車105mm砲
ソ連のT-34や米国のM4に対抗するため重装甲で全備重量32t。
■試製十五糎多連装噴進砲
日本版カチューシャ。
■試製五式十五糎自走砲 ホチ
ものすごい威力の自走砲。
■試製双連対空戦車ソキ
20mm機関砲を連装としたソキ砲II型対空戦車。
■37mm連装対空機関砲戦車(一式中戦車チヘ改造)
独国ケーリアン対空戦車の技術を輸入して製造した試製対空戦車。
■T26E1「M45」重戦車
独国重戦車に対抗する90mm砲を持つ米国重戦車。
■カルチベータ4444
塹壕掘削機械、ソンムの戦いで使用した。
■CKK-X方位探知機
米国が真珠湾北の山の頂に設置した25m四方の巨大アンテナ。
鉄篭状の受信機が向く方向が発信源のある方向。
そのため0度と180度の二方向を受信してしまい選択を迫られる。
■人物/組織
----------------------------------------------------------
■フローレンス・ナイチンゲール
医療統計学の権威、青年時に3年間だけ看護婦をやっていた。
結婚して長男アラン/長女スミシーを授かる。
■アラン・ミルズ
ミルズ家長男、呼吸器内科医でナイチンゲールの子孫。
オーストリアで北里柴三郎に抗菌薬の啓示を授ける。
■ケトレ
統計学者、ナイチンゲールの師。
■シルヴェスター
英国数学者、ナイチンゲールの家庭教師。
■リチャード・モンクトン・ミルズ
ナイチンゲールの婚約者で後の夫。
■シドニー・ハーバート
英臨時戦争大臣でナイチンゲールの理解者。
CKD(慢性腎臓病)と糖尿病を発症し、食事療法をしている。
■ジョン・ホール
スクタリ陸軍病院の軍医長官。
■ジョン・サザーランド
スクタリへ派遣された衛生委員会の派遣団団長。
■アグネス・E・ジョーンズ
ナイチンゲールの一番弟子、チフスに罹るが生き延びる。
■ゲオルク・ガフキー
独細菌学者、コッホに師事する軍医。
■ロベルト・コッホ
独細菌学者、細菌学の第一人者。
■北里柴三郎
独国に留学するも帰国せず、オーストリアで抗菌剤を発見。
■カルビン・JR
米国第30代大統領の息子。北里の抗菌剤で一命を取り留める。
■辻政信
太平洋戦争の戦線にひょっこり顔を出す謎の参謀。
■牟田口廉也
インパール作戦の責任者、勝ったからいいが負けてたら愚将だった。
■岡田菊三郎
第15師団参謀長、牟田口を操る影の司令官。
大言壮語癖のある牟田口を上手く利用して誘導した。
■山本募支隊長
通称「臆病者指揮官」、実は勇ましいのは無謀で嫌いな慎重派。
■舩坂弘
「不死隊」軍曹、通称ゴースト・フナサカ。
■オード・ウィンゲート
英印軍准将、印度側からアラカン山脈を越えてビルマに侵入。
ビルマのライフラインを攻撃し、大損害を与えた。
■山本五十六
ワシントン/シカゴ空爆作戦の起案者。
伊440/伊600による潜水艦空母隠密作戦を決行。
■山口多聞
マゼラン海峡を通って大西洋を攻撃する作戦の起案者。
フォークランド諸島が枢軸側なので補給基地にする。
■井上成美
ジェットエンジンを陸海軍共同開発にした功労者。
■フランクリン・ルーズベルト
第32代米国大統領、持病の高血圧をニフェジピンで克服。
■ウインストン・チャーチル
英埃領スーダンの首都ハルツームに亡命。
■ネヴィル・チェンバレン
チャーチル亡命後の独傀儡政権の首相。
■シャルル・ド・ゴール
南太西洋のセントヘレナ島に島流しになった仏大統領。
■アウン・サン将軍
ビルマ独立運動家、通り名は面田紋次。
■バー・モウ
ビルマ国家元首。
■プラナカン
馬来島嶼に住む中華系混血移民。
Cina(中華系)やBelanda(オランダ系)、Jepang(日系)がいる。
■萊特
ベトナム人の英国スパイでマラヤ共産党員で日本諜報部員。
■林謀盛
マラヤにあるスズ鉱山経営者。
■参謀本部第2部(情報)第6課|(アメリカ班)
日本の諜報機関で米国担当。
■茨木機関
シンガポールにある日本の特務機関。
■南機関
ビルマ方面特務機関。
■甲機関
ニューギニア宣撫工作隊の後期名称。
■F機関
南方方面特務機関。
■岡本清福
南方軍総参謀副長、ダーウィン施政長官(第一行政官)。
■張作霖
満州馬賊で東三省を統べる北方軍閥。
■青幇
中国沿岸地域の海運/陸運を牛耳る秘密結社。
■逆さ世界地図
マッカーサーの世界地図として有名、実は豪州のお土産。
■台湾原住民の高砂族
日本軍、剽悍なジャングルゲリラの戦士。
■フランク・フォード
豪州人で日本支配地の豪州北部臨時大統領。
■海上機動旅団
日本の海兵隊に相当する軍。
■コースト・ウォッチャー
豪州兵士が教育した原住民の諜報員。
■タタ・ビルラ・リライアンス(アンバニ)
インド三大財閥で贈与税は非課税。
■資源----------------------------------------------------------
■ニッケル・コバルト鉱床
日本に無い鉱床。フィリピンのパラワン島で採掘/輸入している。
■ボーキサイト(アルミ)
ジュラルミンの材料。シンガポールのビンタン島で採掘/輸入している。
■スズ
マラヤの鉱山で採掘/輸入している。
■ゴム
ビルマのモーン州で栽培/摂取/輸入している。
南部タンピュザヤにはゴム長者の屋敷が建ち並ぶ。
■鉄鉱石
オーストラリア北部のハマスレー鉱山から採掘/輸入している。
ケープ・ランバート港からの年間出荷量は1億3300万トン。
■マンガン
オーストラリア北部のウッディウッディ鉱山から採掘/輸入している。
■チタニウム
オーストラリア南西部のダーダナップ鉱山から採掘/輸入している。
■石油
インドネシアのジャワ島パレンバン油田で主に採れる石油。