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掌編集。

ミラクルスコープ

作者: ぷちミント

詩とも微妙に違うし、これはいったいどこに分類したらいいんだろう?

 覗き込むスコープの向こう側には様々な人が映る。万華鏡でもないのに勝手に動く。

 目まぐるしく動く彼等の動向を、面白くぼんやり眺める俺はいったいどんだけ暇人なんだろう。

 でもそんな人間観察は、時たま奇跡を起こすことがある。

 知らない景色、知らない人間。そんな目線がたまにカメラおれを捉える。そうなったら奇跡の始まりである。

 そうして出会った瞳とスコープ。向こうの人は興味深げに覗き込んで来る。こっちも不思議と吸い寄せられるように見つめ返して。

 手を伸ばされて。触れられないのに思わずこっちも手を伸ばしてしまった。まるでスコープからこっちに来てるんじゃないか、そう錯覚したから。

 パシッ。

 スコープの向こう側から伸ばされた、触れられないはずの手が、今 俺としっかり重なった。そんな気がした。だから俺はスコープ越しに笑いかける。

 相手も笑っていた。一期一会の出会い。忘れるわけにはいかない、この奇跡を見るたびにそう思って、俺はメモを取る。

 そしてそれは。文章となって躍り始める。スコープの先を代弁するように。語り掛けてくれる彼らの意志とシンクロするように手は動く。俺の奇跡は形のない形を得る。

 俺はそうしてまたスコープの先に目を向ける。またの奇跡を見つめるために。

ちょっとした修正はしたものの、ほぼ降りて来たまんまを書きなぐったら、俺自身の執筆感覚の描写にかなり近い物になりました。

どうしてこうなった?

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― 新着の感想 ―
[良い点] 50作記念おめでとうございますm(__)m [一言] 文学コミケなんかで、座っている人はそんな気持ちなのかな?って思いました たくさん買って少しでも幸せを配らなきゃって思いました(*゜▽…
[一言] どうも、またもや石川です。 コンプにかかっているというのとはちょっと違いまして。読んだけど感想をつけていないもの、活動報告等で感想を書いちゃったものなどの感想欄に、改めてお邪魔しちゃおうキャ…
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