一章―――横転
課題が終わりません!!
覆面たちはこう思っていた。
「してやった」と
最初は信じられなかった。
大金持ち・井駒家のご令嬢が一人で街を歩く
なんて情報は…。
ちょうど三人でこの異能都市で一発も受けてさっさとずらかろうとしていた矢先に匿名の電話が来た。
「お前らの悪事を知っている。明日の正午過ぎ…捕まえれば特異異能者なんだから好きにバイヤーに捌けばいい。高く売れる。」
どうやら情報源は確かなところからのものらしい…。
しかし、俺たちにそれを教えてなんの利益が…。
「井駒の令嬢は目障りだ。消えることに意味がある。手段は問わん。私たちが潔白でいられるならばそのほうがいい。」
――――――――――――――利害が一致した。
黒バンに乗せ、あとは第4環状線を越えて、|天国への階段≪海峡大橋≫を走りぬけばあとは追われることはないだろう。
井駒家が手を出せるのは異能都市の中だけなのだから…。
――――――――――――回想ハ終ワリ
防弾使用、対異能平面防護措置の施された黒バンが疾走する。
バックミラーに映るのは火を上げて走る男子高校生。
一瞬の焦りはあったが攻撃特化の火属性とはいえ、この対異能平面防護措置を破れるのは相当の使い手でなくてはいけないだろう
バンの扉を開けて対異能弾を乱射する。
その一つが高校生の足にヒットし、大きく横転した。
所詮は高校生…。
彼のここまでの作戦には一つの狂いもなかった。
―――――――――――――――主人公は彼から彼に
単純に言うとコケてしまった
いやね?手を抜いたわけじゃないんだよ?
本気をだしてないだけなの
うん…。
素人かと思えばまさかの手練れだったという罠…。
泣きたい…。
俺の体は横転したはずみに駐車場に突っ込んで爆炎を上げた。
俺の体が…ね?
そのおかげで、今の体はぴんぴんしているが…。
完全に見失った…。
そんな時、彼のケータイが鳴った。
酷評と、黒桐って似てね?
鈴と、まーやみたいな
…何言ってんだ俺…。
疲れてんのかなぁ…。
酷評お願いします。