赤い部屋
「お母さん!この家きれいで良いね!」
私はのんきにお母さんに向かって話していた。
引っ越して、数日後、私はお母さんにこんな事を話しました。
「夜中に壁を引っ掻いているような音がする。」
お母さんは、
「おかしな事言わないでちょうだい。」
と言い、最後まで聞かなかった。
私はどうしても気になったので、家の中を探検して見る事にした。
数十分後
「やっぱり勘違いかな…。」
階段の裏を見てみた。
すると!壁がめくれている!
私は
「やっぱりここには何かあったんだ!」
私はめくれている所を掴み、壁をはがした。
そこにはドアがあった。
私はそのドアを開けた。
その部屋は、赤色で染まっていた。
「血…?」
よく見ると部屋の奥の方にヒョロッとした体の少女がいた。
「あ、お客さん…。」すると少女はニヤリと不気味に笑った。
少女がいきなり私に話しかけて来た。
「私とじゃんけんして。あなたが勝ったらあなたの事は見逃す。でも、私が勝ったらあなたが私になって、私があなたになる。いい?」
私はよく分からなかったけど、しぶしぶ了解した。
結果は負け。
「約束したからあなたは私になってね。私はあなたになる。」
「よく分からないよ!何をすれば良いの!?」
「そこにある赤いクレヨンで思った事を壁に書きなぐれば良いのよ。そうそう。次に女の子が来たら私と同じようにすれば良いわ。じゃあね。」
バタン
しばらくして、リビングからはあの少女とお母さんの楽しそうな声。
私は壁に赤いクレヨンで書きなぐった。
『お母さん出して』
『お腹すいたよ』
数ヶ月後…。
私の家族は引っ越して、新しい家族が来た。
そこには女の子がいる。
私は必死に壁を引っ掻く。
『気付いて。私に気付いて…。』
次にこの家に行くのはあなたかも…?