最終章~終わりの始まり~
※この話はフィクションです。
自分『ど、どうして日曜日なんだ?』
僕は思わず、口に出して言ってしまった。
母『どうかしたの?』
自分『い、いや・・・別に・・・・』
母『あら・・・そう』
と言うと、母は洗濯物を干しに行った。
自分(あ、あぶねぇ・・・・・)
僕は、友達に電話してみることにした。
ジリリリリリリ・・・ガチャ!
友達『どうしたの?』
自分『今日は・・・日曜日なのか?』
とりあえず聞いてみた。
友達『う~ん、最近の記憶が無いんだよね・・・』
どうゆうことなんだ?僕は、もっと訳が分からなくなってしまった。
自分『う・・・うん、ありがと。じゃ』
ガチャ!
その時だった・・・パリーン!!!
母『キャッ!!!!!』
自分『母さん!』
僕は猛ダッシュで母のもとへと駆け出した。するとそこにいたのは、かつて見たこともないような犬だった。どうやら、窓を割って入ってきたらしい。
自分『この犬・・・明らかに変だ・・・』
その犬の毛は紫、目は血のような赤、足は関節の辺りから牙のような突起物が生えている。歯は闇にも負けない黒・・・普通の犬じゃない。それだけは分かった。
犬『グルルルルル・・・』
今にも飛び掛かって来そうだ・・・と思った瞬間、犬は母に向かって身構えた。
自分『危ない!!』
僕は、そばに落ちてた布団たたきを手に取った。僕が手に持っていた布団たたきは光を放ち、光が止んだ時には1本の剣に変わっていた。
自分『くらえ!!!』
僕は走りながら、犬に向かって剣を突き出した。グサリ、なんと犬の頭に剣が刺さったのだ。
犬『ぅううううう・・・』
犬は人間のような声を出した。
犬『すまぬ若造・・・俺のせいでお前を巻き込んじまった・・・・・』
自分『ど、どうゆうことぉ??』
犬『わが名はナラク・・・お前がチャットルームに入っているという噂を聞いてな・・・・・あのサイトは危険だ!邪悪な何かがお前を闇に引きずり込もうとしている・・・』
僕は訳が分からなかった。
自分『いったい・・・誰が?』
ナラク『おそらく・・・サイトの創立者だな・・・・俺もここに来る途中、急に視界が暗くなって・・・・気づいたらお前に剣を突き刺されてた・・・・・』
僕は、とりあえず剣を抜いた。するとナラクの頭の傷がみるみる塞がっていった。
ナラク『俺はお前の敵じゃない・・・闇の者だがな・・・』
と言うとナラクは、犬の姿から人の姿になった。
自分『ど、どうやったの?今の・・・』
ナラクは自らの姿を見つめなおし、完全に人になっているかを確認した。人の姿のナラクは、紫色の髪、赤い目、歯は犬の時と違って白く、肌は普通の肌色、黒いローブを羽織った身長が180cmくらいありそうな男だった。
ナラク『今は時間を止めている・・・行くなら今だぞ・・・・光の勇者さんよ』
自分『は?』
ナラク『チャットルームの中にだよ』
僕は意味が分からなかった。
・・・・・ガバッ!!!
どうやら僕は、夢を見ていたらしい・・・
自分『そうだ!チャットルームは・・・?』
パソコンをつけ、チャットルームと検索した・・・
自分『ない!!!』
これまでの事は、全て夢だったのだろう・・・・・
母『早く起きなさーい!!』
自分『はいはい・・・』
~完~