第三話:クラスのざわつき&体育祭ペア決め
体育の短距離勝負の話題は、すぐに学年中に広まっていた。
「なあなあ、朝倉とカナってさ、もしかして付き合ってんの?」
「えー、チャラ男と陽キャなんて絶対ないだろ!」
そんな噂話が飛び交う中、カナはわざと蓮に寄りかかりながら笑ってみせた。
「ねえ、噂になってるよ? 嬉しい?」
「嬉しくねえし。」
蓮は眉をひそめながらも、顔を赤らめるのを隠せなかった。
そんな二人の距離感を面白がるクラスメイトもいれば、羨ましがる者もいる。
そして、いよいよ体育祭のペア決めの日がやってきた。
クラス全員が集められ、名前の書かれた紙が引かれていく。
担任が名前を呼ぶたび、ペアが決まっていく中、俺はなかなか呼ばれない。最後に呼ばれたペアは
「水島カナ!」
カナが前に出て、紙に書かれた名前を見て俺のほう向いてにっこり。
「朝倉蓮」
クラスは一瞬静まり返った後、大爆笑が起こる。
「おいおい、最強コンビだな!」
「絶対面白いことになるぞ!」
蓮は苦笑いしながら、カナの方を見た。
「またお前か・・」
「だって運命だよ☆よろしくね。」
カナは笑顔で手を差し出し、蓮は渋々握手を交わす。
このペアで体育祭を乗り切ることになった二人の冒険が、ここから始まるのだった。
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