第二話:休み時間のうざ絡み&短距離勝負
教室のチャイムが鳴り、短い休み時間が始まった。
蓮は隣のカナの質問攻めにまたもや困惑している。
「ねぇねぇ、朝倉くん! 好きな食べ物は?趣味は?休みの日は何してるの?」
「・・・だから聞いてねえって」
蓮は眉をひそめ、軽くため息をつく。
「そんな冷たい態度じゃ、もてないよ〜」
カナは無邪気に笑い、机をトントン叩く。
「余計なお世話だ。おまえは頭大丈夫か。」
蓮がそう言っても、カナはまったくめげない。
「体育の時間、短距離勝負しよ!私、速いんだから!」
「なんだ急に。俺が勝負なんてするわけが」
「負けたらプリント全部コピーしてよ!」
「は、意味わかんねえ」
その言葉にカナは大笑い。
「じゃあ、負けたら一緒にカラオケね!」
「また話飛びすぎだろ。どっからカラオケが出てきた。」
体育の時間になると、二人はグラウンドに集まるクラスメイトの注目を浴びていた。
「よーい、スタート!」
ピストルの音と共に、二人は全力で走り出す。
蓮は軽やかに加速し、カナも必死に食らいつく。
ゴール直前、二人の差はほとんどなく、蓮がわずかに前に出て勝利。
「勝った……」蓮は息を切らしつつ、誇らしげに笑う。
カナは悔しそうに息を整え、笑顔で言った。
「くそー、次は本気で勝負するから!」
休み時間の騒ぎが教師にバレて注意されるも、二人の軽快なやりとりは止まらない。
「騒ぐなって言われても、あいつのパワーには敵わねえ」
蓮はそう言って、少しだけ笑みをこぼした。
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