♯15
教団施設の最上階。
そこがシバの部屋である。
シバはオンラインで、父親と話をしていた。
「大丈夫だよ。パパ。
Q神に捧げる今年の生贄は、ちゃんと手配済。
身元もバレないように、完璧処理するから。
一日、一人ずつ10日で10人」
通信をオフった後、シバは独り、不気味な笑いを洩らした。
「生贄祭。楽しみだ。生温かい内臓がたまらない。フフフ」
シバはサディスティックな、スプラッタ趣味があった。
生贄を捧げる際には、もれなく自分が担当し、内臓をバラし、夜毎に、心臓を神に捧げるアステカ風な儀式を恍惚と行っていた。
先程のセクハラの恨みを晴らそうと探し出し、偶然、扉越しにシバの言葉を立ち聞きし、オレはドン引きました。
いやいや。オレ、吸血鬼だから、
不死身だけど、スプラッタはちょっとねェ。
ツアー参加者達は、いたいけな子羊というわけだ。
殺す手間が省けるし、いいんだけど。
シバの寵愛集団は片付けたけど、教団幹部全員の相手はウザいな。
オレはひらめいた☆
教団の内実を、ツアー参加者達にお知らせして、殺し合いをしていただくのだ。
さぁ、血で血を洗ってくれ。
最近は、省エネはやりだしね★
よし。こんなダサい血まみれ教団服を着替えて、武器庫探しにレッツらゴ~
「哀れな子羊為に、身を守る武器を!」
ツアー参加者達は、殺された学生を見ている……
正確にはリンチ音を聞いてるのだ。
オレが、Q教団の生贄祭りの真相を語り、焚きつけたので、
「やらなければ、やられる」
それ位は、皆さん、お分かりになったようだ。
「正当防衛だ。これは!」
オレは悪魔の囁きをしてあげました★
オレと、シバに粗相をして殺されたのを除く8人のツアー参加者達は、ナイフを各自手に取り、教団スタッフルームを襲撃することに、皆、合意したのだった。




