13/21
♯13
夜間。
オレは、ふと人の気配を感じて、目を覚ますが、身体がピクリとも動かない。食事に、遅効性の痺れ薬が入ってたみたい。
(誰だ?)
言うことを聞かない目を無理やり、開いてみると、
(シバ!?
何故、奴がここに!?)
シバの唇が迫ってきます。
男同志でキスする趣味は、持ち合わせてませんから。
『オレの貞操の危機です。お母さん。ご先祖様。助けて!!』
オレは、声の出ない声で、悲鳴を上げました。
マジでビビッてます。
一応、吸血鬼にも、ご先祖おりますよ。木の股から生まれてきてはおりません。
取り込み中なのに、悠長な説明してる場合じゃなかった。
RRR!
運良く、内線です。
部屋の内線に出たシバは、
「ちっ。パパから連絡か」
舌打ちすると、足早に、部屋を出て行った。
後に残され、身動き取れないオレは、
(助かった……)
心の底からホッとしました。
戻ってくるまでに、痺れ薬を解毒しないと。オレの貞操の危機です。
魔界にいる、親愛なるお母さん★




