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♯1

お腹が空いた。

血を吸いたい。

そういえば分かるだろう。

血に飢えているコトでお分かりだと思うが、オレは、言わずと知れた、吸血鬼だ。

名前はアカマという。

彫りの深い、ラテン系のような、美しき容姿と、自分で言っておこう。

クセ毛が少し、残念だ。さらさらストレートにはならない。

ないものねだりか。

血を吸うので、血液が服についても目立たないように、基本、ダークスーツ系を着用している★

最近の切実な願い。

妙齢の美女のノド元に、牙を突き立てたい。

ま、美少年でもいいが。

ここで、オレを悩ます問題が一つある。

最近の女は、タバコを吸う。オレはニコチンアレルギーなのだ。

天然ピュアな血はないものか。

腹を減らしまくったオレは、思案した。

製薬会社や医大、大病院を経営しつつ、血をこっそり飲んでる息子がいるが、親であるオレを年寄り扱いし、バカにするから、余り世話にはなりたくない。

やはり、獲物は自分で狩らなくては。オレは、いいことを思いついた。

伊達に千年も生きちゃいない★