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ブルートアウス ~意思と表象としての神話の世界~  作者: 雅号丸
第六章 蒼之肉叢

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十四話 衝突

十四話 衝突


ノイは片手でマンホールを殴るようにこじ開けると、飛び出るようにしてバリケード方面に向ける。A班に合流し、フアンとアル=ライスに近寄る。アル=ライスが驚いた。


「アンタ!おい、ロードの起きたのか!」

「ううん、でも来た」

「おい、お前を残したのは、ロードの安全の確保も……!」


ノイは拳を付き合わせてアルテ=ライスを見つめる。フアンがノイに寄る。


「ひょっとして、説得を?」


フアンから話を聞いたのち、兵士が一人外れて全員で進行、ノイは大砲を担いだ。その兵士はリンデを発見する。


「伝令、狙撃求む!」

「標的は!?」

「でき得る限りです!」


兵士がリンデに細長い筒を渡した。


「これを、部隊が持つ最後のサプレッサーです」

「サプ……いいや分かった、ひょっとしてこうね?」


リンデは感覚で銃口にそれを取り付ける。


「優先順位、アンタに任せていい?」

「そのために来ました」


リンデはその場で構える。兵士も単眼鏡を構えた。陣を見渡すと、伏せて構える兵士は10や20ではなかった。そして、煙を炊く正体が分かる。


「……あれっ、何!?」

「分かりません、ですが駆動する何かを搭載した、機関車……にして小型です」

「側面に大砲が張り出してる……あれ、機関車を襲ったやつじゃない……?」

「砲身が小さいです、あれ以外だと思います」

「……あれなんじゃない?やるなら」

「いいえ、狙撃兵がいないかを確認して下さい。A班に合わせて、狙撃を」


ノイはA班の指示の元にバリケードへ近寄っていく。アル=ライスが指示を出して急接近、ノイはバリケードに至近距離から焼夷弾を浴びせて、威力で吹き飛ばした。


兵士たちが一斉に手元から筒を投げる。筒からは煙が上がり、一瞬で幕が張られた。アル=ライスが小銃に銃剣をつけ、リボルバーを構えて走る。


「GO!!GO!!GO!!」


リンデは突撃に合わせて、狙撃兵の頭にレティクルを合わせる。距離を見計らって、少し上向きにし、下の切り込みより少し下に合わせる。


「1.5ヤードくらい?風はないわね」

「私は、いらないようですかね?」

「ふぅ……」


リンデは息を止める。


「ファイア」


リンデは引き金を引いた。風に煽られることはなく飛んでいき、伏せて待ち伏せするような兵士、遠くから狙撃を狙う兵士、リンデと兵士が驚異と感じる兵士に向かって発砲し続ける。


サプレッサーに押し殺され、擦れるような音を静かに立てる。狙撃をされた兵士の隣で立って射撃する兵士は物陰に飛び込んだ。


「……1人逃しちゃった!」

「その兵士経由で、狙撃がバレると思って下さい。移動を開始します」


リンデと兵士が屋根上を降りると、近くの高台が砲撃される。崩れ落ちる廃材がリンデたちを覆った。


「今のって……!」

「どうやら方角は掴まれたようです……」

「でもすぐに撃たないと……」

「サプレッサーは壊れやすいです。いまは熱がヒドく、推奨できません」

「冷めるまで待てっての……!?」

「はい、ですが驚異はかなり排除できています」

「でも!」

「狙撃兵は、落ち着くことがもっとも難しい役割です……コンバットハイ、もっとも避けるべき状態です。最悪の場合、仲間を撃ってしまいます。大丈夫、ラシドなら分かってくれます」

「そんな」

「お気になさらず……君のような娘は、本当は戦うべきじゃない年だ」


ノイが砲弾を装填している間に、リンデの狙撃で減った敵を、アル=ライスやフアンを先頭に片付けていく。


フアンの放った焼夷弾のショットシェルが強く相手を牽制そていき、近接で隠れたところを、アル=ライスが突撃してリボルバーで仕留めていく。死体となった相手のリボルバーを抜いて、装填をすることなく相手を的確に撃ち抜き、曲がり角で銃剣を構え突き刺す。


相手の=ライスらが進んでいくと、黒煙を上げる鉄の箱があった。煙突のようなもにがフジツボのように張り合わせてある。


「なんだあの数の迫撃砲……さっきの砲撃はあれか!」


その箱の側面から銃が飛び出ており、銃弾を連射してくる。


「回避!!!」


アル=ライスの声はあまり届かず、幾人かの味方兵士が横に凪払うようにされ死ぬ。あまり=ライスが建物に入って大声をあげた。


「機関銃を装備した鉄の箱がある!!迫撃砲装備、気を付けろ!!」


アル=ライスのいる建物が。ごと吹き飛ぶ。転がるようにして、音が聞こえなくなったアルテ=ライスをフアンが担ぎ上げて走る。ノイのいる場所に運んだ。アルテ=ライスが立て直す。


「……いまのは」

「あの、なんでしょう……あの鉄の箱、なんでもやってきます。しかも、車両かなにかで動いています!側面に大砲が左右、正面と側面に何やら連射できる銃……」

「……そうか、あれが噂の」

「何か知ってるんですか?」

「前線で噂があった。植民地人が反乱、塹壕と鉄条網っつういう防衛設備を開発した。それにミルワードはそれに手こずり、ある兵器を開発した……あれは、戦車【タンク】だ」

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