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剣聖にサンドバッグ状態にされましたが、助けてくれたアドが弾き飛ばされるのを見て切れた私は剣聖を一撃の元吹っ飛ばしました

私リアーヌを一瞬で叩きのめした。


騎士たちは唖然としていた。


「すげえ」

「あの大きい姉ちゃんは剣聖の一番弟子なんだろ。それを一撃で下したぜ」

「さすがゴリラ女と言われるだけはあるな」

「というか、さすが武のルブラン。あの子は6歳で普通の騎士以上の力はあるぞ」

「普通は5歳で『魔の森』には入れないって」

周りがいろいろ言ってくれるが、さながら私はヒーローだった。


「フランソワーズ、いい気になっているようだな」

忘れていた剣聖が私に言ってきた。


「だが、貴様の自慢顔もこれまでだ。俺様が相手してやる」

剣聖が私をぶちのめす気満々で剣を抜いたんだけど。


「おいおい、剣聖が本気だぜ」

「いくらなんでも、あの子じゃ無理じゃないか」

「そらそうだろう。あの子の父のテオドール様でさえ、剣聖とは互角だそうだ」

「あの子じゃ無理だろう」

「でも、剣聖が止めると思うか」

「殿下でも前後不覚になるまで叩き潰すお方だからな」

「でも、流石に可哀想じゃないか」

「俺、今までデュポア様のファンだったけれど、考え直したほうがいいかな」

そうそう、剣聖は性格は絶対に最悪のはずよ。


まあ、私が黙ってやられるわけにはいかないけれど……。


やれるだけやるしかない。


「来い」

剣聖が叫んだんだけど。


私は構えて動かなかった。

勝てる気はしない。

お父様とやる時と同じ感じがする。

そして、この剣聖はお父様より酷い。絶対に最後までやるつもりだ。

私が完全に前後不覚になるまで。


それよりはさっさと負けたほうが良いのか。

でも、負けたらその後サンドバック状態は確実だ。

途中では許してくれそうもない。


私が躊躇した時だ。

「では、こちらから行くぞ」

鬼畜の剣聖は子供の私のもとに飛び込んできた。


最初だけだった。躱せたのは。

途中から剣で受けるが、全然受けきれていない。

私は剣で受ける度に体に傷を負っていた。


「喰らえ!」

そして、剣聖の一撃を受けた。


バシンッ


脇腹にモロに受けて私は地面に叩きつけられた。

「グッ」

胃液が逆流する。

でも、私はなんとか立ち上がった。


そこへ横殴りの剣が叩きつけられて、また地面に叩きつけられた。


私は何回か立ち上がって、その度に地面に叩きつけられた。


ヤバい。このままじゃ、本当にヤバい。


体中に激痛が走り、頭もガンガンする。


でも、私はルブラン、負けるわけにはいかない。


私が立ち上がろうとして、剣聖に上から足で踏みつけられた。


「げっ」

私はもう立ち上がれなかった。


くっそう、こんな奴に負けるなんて


悔しい!


でも、このままじゃいけない。


その私の顔を髪の毛掴んで引き上げてくれたのだ。


この最低の剣聖は!


「どうした。降参するか?」

「する訳はないでしょ」

私は言い放った。


「ほう、では止めを刺してやるか」

剣聖はニヤリと笑ってくれた。


剣を大上段に構えてくれたんだけど。


「やめろ! デュポア、貴様の相手なら、俺がしてやる」

そこにアドの声が響いたんだけど。


もうアドはボロボロのはずだ。


「ほう、殿下はまだ、やれるのですか?」

剣聖が私の髪の毛を離してくれた。


私の顔が地面に激突する。


起きろ、フラン!


私が顔を上げた時に、フラフラのアドが剣聖の剣に弾き飛ばされるのが見えた。


スローモーシヨンのように私の横に倒れ込んでピクピク動くアドが見えた。


「アド!」

それを見た瞬間、私の体の何処かがぷつんと切れた。


「よくもアドを」

私は剣を構えた。


「ふん、まだやれるのか」

「貴様だけは許さない」

私は剣を剣聖に向けるとそのまま、剣聖に向かって飛び込んだ。


剣聖の剣を沈んで躱すとそのまま、下から剣聖の腹を突き上げたのだ。


ズドン!


鉄砲突きの要領だった。一瞬で剣聖の体が、突き上がってそのまま、訓練場の中を飛んでいったのだ。




ここまで読んで頂いて有難うございます。

怒りのフランの一撃剣聖も撃沈。剣の腕だけは世界一、性格の悪さも世界一レベルの剣聖も形無しでした……

ブックマーク・感想等頂けたら嬉しいです!


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それも上から五番目、パソコンでは一列目です。投票の時は二列目に落ちてしまいましたが……

(あ行だから当然なんですが……)


そして、ここから本投票です。単行本は60冊ノミネートされていてベスト10になればデカデカと発表されます。皆々様の優しい心遣いでベストテンに入らせていただければ…………


投票して頂けたら嬉しいです!


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このお話も面白くなるよう必死に書いていくのでよろしくお願いします。



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つぎラノ
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でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。

しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。

私の

前の作品はこちら


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