表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

233/274

第233話 ダンジョンとは


【お知らせ】

いつも拙作をお読みいただき、誠にありがとうございます(*ᴗˬᴗ)⁾⁾

8/20に発売されましたこの作品の続刊が決定しました!

しかも3巻まで決まったようです。これも皆様の応援のおかげです!

詳細は近況報告をご覧くださいm(_ _)m

――――――――――――――――――――




「王都は本当に楽しかったですね。テツヤさん、本当にありがとうございました」


「ああ。やはりアレフレアの街とはだいぶ違う。街を回るだけでも本当に楽しかったな。テツヤさん、改めて一緒に連れてきてくれてありがとう」


「アンジュもドルファも楽しんでくれたなら何よりだよ。それにベルマルコンから砂糖を抽出できることが分かったのはドルファのおかげだからな」


 アレフレアの街へ向かう馬車の中、そんなことをアンジュとドルファと話す。


 ちなみに改めて王都に到着してからも聞いたのだが、ベルマルコンから抽出した砂糖をアンジュ糖という名前にするというのは本人の強い希望でなしとなった。


 まあ、改めて考えてみても、砂糖に自分の名前を付けるというのは俺でも微妙だものな。


「おいしいご飯もいっぱい食べることができたし、とっても楽しかったです!」


「うん、やっぱり王都は楽しいよね! それにルハイルさんとたくさん話すことができて最高だったよ」


 フィアちゃんもランジェさんも王都を十分に楽しんでくれたようだ。


 そしてルハイルさんからは俺やライザックさん用のお土産もいただいている。中身は王都で有名なお菓子とアレフレア付近では獲れない魔物の肉、少しだけ早いけれど新規店舗の開店祝いとして美しい花束をいただいた。


 しかもこの花束は特別な花で当分の間は枯れないとのことだ。ありがたく新規開店した店舗に飾らせてもらうとしよう。さすがルハイルさんだよなあ。やはりこういった気配りができる心遣いはとても大事だ。


 ベルマルコンのこともあるし、これから定期的に連絡を取るとはいえ、王都へはそれほど頻繁に行けるものではないからな。次に王都へ来る時はまたたくさんのお土産を用意しておくとしよう。




「そういえばダンジョンってどういう場所です?」


 無事に今日の予定していた野営ポイントである川のほとりでテントを立て、晩ご飯をみんなで食べていると、フィアちゃんからこれから向かうクエトのダンジョンのことについて聞いてきた。俺もこの世界のダンジョンのことについては全然知らないな。


「ダンジョンとは突然人のいない場所へ現れる地下に広がる迷宮の総称となりますわ。主に魔力の多い場所に発生することが多いようですが、詳細の条件などは分かっておりません。ダンジョンの中にはダンジョン内で自然と発生する魔物がうろついています」


 ベルナさんが説明をしてくれる。そういえばベルナさんとフェリーさんが最初にうちの店に来た時はダンジョンで方位磁石が使えること知って来てくれたんだよな。その時に少しダンジョンの説明を少し聞いた気がする。


「ダンジョンの階層もそれぞれのダンジョンによって異なりますわ。10階層ほどの小さなダンジョンもあれば100階層まである巨大なダンジョンもあるようです。最下層にいるダンジョンの主を討伐すると貴重な武器や装備品の入った宝箱を残してダンジョンは消滅しますね」


 そういえばそんな話だった。確かその宝箱に入ったアイテムはとても貴重で、物によっては金貨1万枚を超えるものもあるらしい。


 ……一瞬だけリリアの回復薬も金貨1万枚くらいだよな、とも思ったけれど、さすがに戦闘能力が皆無な俺がダンジョンを攻略できるわけがない。これからベルマルコンや地図や図鑑などの情報料が入ってくることだし、コツコツと商売で頑張っていくことにしよう。


「確かダンジョンを放っておくと魔物が溜まってスタンピードが起こるんだよね。それで街から近かったり、大した魔物が出ないダンジョンは早急に攻略することが望まれるんだっけ?」


「テツヤの言う通り。前に王都近くに出現したダンジョンは王都からも近くて出現する魔物の素材も不要な物ばかりだったから、すぐに攻略が望まれた」


 フェリーさんの言う通り、需要のある魔物が出てくるダンジョンはあえて階層主を倒さずに観光地化することもあるようだ。


「そういえば今回向かっているクエトのダンジョンはどんな場所なんだろう?」


「クエトのダンジョンはそのどちらでもないところか。そこそこの素材を持つ魔物が出てくるが、攻略されるならそれはそれで良いといった感じだな。ダンジョンの周りには仮設の商店や宿なんかもあるらしいぞ」


「へえ~それはすごいね」


「どちらかというとそういったダンジョンがほとんどだと思うよ。本当に有益なダンジョンはその周りに街ができるくらい有効な資源として使われるらしいね。ダンジョンの主の部屋には入れなくするために最下層は厳重に封鎖されているらしいよ」


「な、なるほど……」


 リリアとランジェさんもダンジョンについて教えてくれる。もしかすると冒険者ならダンジョンのことに詳しいのかもな。確かにもし俺が冒険者になっていたら、夢のあるダンジョンに入ってみたいと思っていたかもしれない。


 それにしてもダンジョンの最下層を封鎖ってそれもどうなんだろうな……


 まあうまく活用すれば、ダンジョンも良い資源となるのかもしれない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

◆アウトドアショップin異世界店◆
◇冒険者の始まりの街でオープン!◇

(上をクリックで挿絵やキャラ紹介のある作品ページへ)


― 新着の感想 ―
[一言]  ダンマスがいるなら泣いていい状況…(笑)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ