とある宇宙の歴史絵巻
デザートのファール―デを時間をかけて堪能した創造神様は、じっと私を見つめました。
「……かの者がどこに行こうとしていたか、知りたいのじゃろう?」
後悔するようなことは、決してしたくない。
だから……
「…………教えていただけませんか?」
「うむ、よかろう」
創造神は、緑茶を飲みながら、ぽつりぽつりと話し始めた。
「かの星の住民の一部は、将来的に第3惑星の極地方に移住するのだな。
環境に適応しつつ現地人と同化し、第1次の星間文明を築き上げる事になる」
すでに星間文明を持っていませんか?
12.5光年も離れた、別の恒星系と行き来している… って。
「あれは偶然の産物じゃな。惑星自体をおおう龍脈と、恒星系じたいの龍脈。
このふたつが偶然にも交わったんじゃ。かなり強力なパワースポットじゃな」
それを引き出す何かを作ってしまった、と?
「単純な天文観測であるな。農耕作業を始めるためのカレンダー代わりじゃよ」
ああ、ストーンサークルですか。
柱の間から太陽が見えると… というアレですね。
それが何か。
「よりにもよって、そいつをパワースポットの上に作ってしまってのう」
「……それが次元通路の入り口になってしまった?」
「そういう事じゃ」
なるほどね。
最初は第5惑星に次元通路をつなげて、そこからティーガ星系に出発したのですか。
「その後の宇宙的な災害のせいで、第4惑星と第5惑星の文明は崩壊してしまってのう。特に第5惑星なんぞ悲惨じゃぞ? 惑星が粉々になってしもうた。連中の子孫が生き残ったのは第3惑星に移住したグループであるが、彼等の末裔は宇宙の全域に広がる事になっておる。」
なん… ですって?
「第3惑星の名は地球じゃ」
心の奥で、何かが、ずくん… と、うずきます。
テラ… チキュウ……
地球!?
「気が付いたようじゃな。かの星はの……」
創造神様は、意味ありげにニヤリと笑うと、言葉をつないだ。
「そなたを創り出した者共が生まれ育った故郷の星である」
……そうですか。
地球。どこまでも青い…… 惑星。
脳裏に地球のイメージが湧き上がってきます。
どこまでも澄み渡った青い… 空。
遠く広がり、穏やかだけど、時として荒々しい姿を見せる、海。
緑に萌える森の木々、草原を通りぬける柔らかな、風。
その姿は、どこまでも美しくて…… いとおしい。
「これが私の… 生まれた、ところ……」
「そうじゃ。かの星こそ、そなたの故郷でもある」
そうだったのですか……
……これは、少し頑張らなければならないようです。
これが、この世界の歴史的な背景部分です。
これがどう関わってくるのかは……
私にだって、わかりません(笑)




