表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/1000

さらに狼藉を働く者

 三者三様の秘密というモノがあったようで。

 荒療治が過ぎたようですが、無事に打ち解ける事が出来ました。

 こればかりは、私も賭けでしたけどね。

 

 ユーディが貴腐神(きふじん)だという事は、カロリーナから馬車の中で聞いていました。

 初対面で、あれだけ欲望をさらけ出されたのですから、軽い仕返しくらいは許される範囲だと思うのです。


 それにしても最初にお会いした時から全力運転でしたね。

 いつもより多めに酷使されていたようです。……あの大きな猫は。


 問題はカロリーナですね。水神様の祠で見た時から違和感はあったのですよ。

 だって、足跡がね、くっきりと深く残っていたんですよ。

 山の中とはいえ、祠のあたりの土は柔らかいのです。

 水神様が頑張って土質改良をした成果ですね。


 あの時は、水神様もあさっての方向を向きながら言ってましたからね。


 ――そういう事も、ある。


 そういう訳で、なんだかんだ有りましたが、夕食をいただいて。

 やはり、季節の旬の生鮮食品を使ったお料理は、美味しいものです。

 亜空間要塞の自動調理装置が駄目だという訳ではありません。

 あれはあれで美味しいのです。


 そして、夜になって。

 今はベッドの中にいるわけですが……

 事情があって、亜空間要塞には行けません。

 何があっても「ここ」に居なければならない理由があるのです。


 転移… このあたりの人の言う『界渡り』ですか。

 空間を出入りする時に生まれる時空震ですが、たとえ振動吸収ダンパーの出力を全開にしても、里長には空間転移を探知されるかも知れません。


 彼女は想像以上にハイスペックな人物です。

 他にもどんな隠し玉を持っている事やら。


「マスター、来ましたヨ」

「やっぱり?」


 アーロイスからの念話が来た。

 やはり、あの時のエルフが洞窟に侵入したのです。

 帰ってくれるかも知れないと、ほのかに思ってもいたのです。


「映像と音声を送ってくれる?」

「……繋がりましたカ?」

「オッケーよ」


 おお、臨場感が半端ないですね。

 松明も付けないでよくもまあ……

 夜目が効くとは聞いていましたが、洞窟の中に光源は無いはずです。


「ヒカリゴケが自生してますヨ」


 それでもです。

 そんな微弱な光じゃ、暗視スコープだって作動するか怪しいものです。

 少なくとも光学ベースの機材は無理ですね。

 空間走査が出来るマルチセンサーでも使わないと……


「カムフラージュの家具が壊されましタ」


 ああ、適当に作った「あれ」ですか。

 ろくに調べもせずに、ファイヤーボールの集中攻撃とは。

 あれで奇襲のつもりでしょうかね。私じゃなくても気が付きますよ。

 まるでお遊び気分です。


「あれは特殊部隊だと思っていましたガ?」

「戦争ごっこがしたいだけの『大きな子供』だったようね」

「人員不足でしょうカ? 学徒動員ですカ?」

「違うと思うわ。クーデターを起こす勇気もない、ただの不満分子に過ぎないわ」


 いわゆる思想犯というやつ。

 自分に都合の良い事だけを聞いて、お花畑な夢を見たがるタイプね。

 そういう人物は得てして嘘で自分を塗り固めるもの。

 都合が悪くなると、そんなことを言ったおぼえがない! ってね。


「つまり、毒にも薬にもならなイ?」

「それは違うわ。毒にはなるが、薬にはならない存在よ」


 ああそうだ、そんな彼らにも存在価値はあるわよ。


 ダンジョンに放り込めば、アーロイスの『お食事』にはなりそう。


 そうしてしまいましょうか。

エルフ族が好戦的じゃないなんて……

私は、個人的には武闘派半分じゃないかと思いますよ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ