1話 あれ?これなんて詰みゲー?
「君かここでわいせつな事をしていたのは!」
目の前には鎧を来たおっさんが怒り半分、呆れ半分といった表情でこちらに向かってきた
「人の話を聞いているのか?まぁその格好を見れば聞くまでもないがな」
「違うんです!これには深い訳があるんです!」
「言い訳は詰め所に来てから聞くからついてこい!」
そう言うとおっさんは俺の手を掴み連れて行こうとする
「待って下さい!」
「待たん!この変質者が!」
「違うんです!着いていきます!なので服を!服を下さい!」
「…すまない、これでも羽織りなさい」
そう言い腰のポーチからマントを出してよこした
「いえ、すみません…お借りします」
あれ?いま明らかにポーチ以上のマントが出てきたような…
まぁいっか、それよりこの状況まずいよなぁ…はぁ
「それで、君はあそこで何をしてたんだい?」
はい、詰め所に来ました。
怖いです。
何故なら目の前にはさっきのおっさん、入り口と俺の横には兵士のあんちゃんが1人ずつ居る。
逃げるつもりなんてないから安心して?だからそんなに睨まないで!
「いえ、その…何というか…」
「言えない事をしていたと、そう認めるんだね」
「違うんです…だだその…なんというか」
言えないよなぁ異世界でお風呂に入って扉開けたらあそこに居ましたとか信じて貰えないだろうし
てか、俺なら信じないどころか精神科をオススメするわな
「じゃぁ名前と年齢、これまでの犯罪歴は」
「名前は富竹武雄、24歳、犯罪は無いです」
「トミタケタケオ、24歳、犯罪歴がない?信じられると思うか?24には見えんしそうだとしてあんな公衆の前で裸になるやつを」
「ははは、信じられませんよね…自分でもそう思いますよ…はは…」
うん、普通にムリだよな…これで分かった信じよう!ってなるやつの方が頭可笑しいもんな…
「それで、もう一度だけ聞くが何故あんなとこで裸だったんだ?」
「それは…その、気付いたらあそこに居たというかあそこに置いてかれたというか…」
「仲間がいるのか?それともどうしても言いたく無いのか」
言いたく無いとかではなく言えないというか…
「もういい、オイッ!」
「ハッ!」
「こいつを牢屋に入りておけ、追って沙汰は言い渡す」
そう言って俺は牢屋に連れて行かれた
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