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勇者様は能力を奪われました。  作者: 双葉
第2章
20/25

欲の塊、ゆらぐ魂(アリエス視点)

前述しましたが!

題名は戻しました!

恥ずかしくなったので!


今日は時間があったので、1から見直して、誤字脱字やおかしい分を修正しました!

ストーリーに変わりはないのでご安心くださいませ!

ーガガガガガガガガガッ!ー


『グガァァァァァ!?ガッガァァァァァァ…………………』


濛々とした砂煙の中、ドレイクの断末魔が聞こえてきた。

誰かがウスノロトカゲを倒したんでしょーか?

でも…おかしいですね。

戦っている間に感じていた…なんとも言えない気持ち悪い…気、と言うんでしょうか?その気がしつこく纏わりついてきます…。


ーヒュオォォン!ー


!?

なにか…光る玉のようなものが目の前を凄い勢いで通り過ぎて行きました…。

なんでしょう…あの玉が目の前を通り過ぎたときに物凄い寒気が…。

通り過ぎて行った玉は森へと…まるで逃げ込むように…入っていきます…。

あれは…なぜでしょう…逃がしてはいけない気がする。絶対に滅しろと体が疼いている…?

ユーリや誠たちに何も言わず森に入るのには少し抵抗がありましたが、あの玉の気配を見失いそうだったので、私は急いであの玉を追いかけました。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「てめぇ…なにもんだぁ?」


追いかけていると、光る玉が突然止まり、こちらに声をかけてきました。

えっ、あなた喋れるんですか。

あ、いやいやそうじゃなくて。


「あなたは…誰ですか?ドレイクに巣食っているときから感じていたこの禍々しい感じ…成仏できなかった幽霊というわけでは…無さそうですねぇ…。」


「はん…劣悪風情が…てめぇに知る権利なんざねぇんだ…よぉ!」


と言って、光る玉が光線を放ってきまし…たっ!

あぶなぁ!

か、間一髪で避けれましたよ…。


「ちょっと!危ないじゃないですか!」


「な…俺の攻撃を避けただとぉ!?……………ん?ちょっと待てぇ。その身のこなし覚えがあるぞぉ…………ああああああ!てめぇ、あん時おれを煽りまくっていたクソ野郎じゃねぇかぁぁぁぁ!!!!」


あん時…………ああ!ドレイクとの時!

あれ?私いつ煽ってましたっけ…?


「しらばっくれんじゃねぇよぉ!!!!!クソがぁぁぁぁ!!この【傲慢】さまが直々に嬲ってやらぁぁぁぁぁ!真の姿見せてやるわぁぁぁぁ!!!!」


な、なぜかガチギレされてますね…。うるさいです。

し、しかし…真の姿…?いや…だめ…なにか…マズい気がする…。


「おらぁぁぁぁぁ!!!見やがれぇ!これが俺の真の姿だぁぁぁぁぁぁ!!!」


途端、光る玉が青白く輝き出した。

光が収まると同時に、彼は姿を現した。


包帯姿で、黒い角と…翼を生やした…奴が。


「クックック…何だこいつは…俺の依代にぴったりの心を持ってんじゃねぇか…!予定変更だぁ…てめぇの体を奪って依代にしてやるよぉ!ありがたく思えや劣悪風情がよぉ!」


「な、何を言ってるのですか…?何を言ってるのか…知らないですけど!こ、この体は…この体だけは…渡さないですよっ…!」


アリエスはあの包帯男が姿を現したときから、錯乱状態に陥っていた。

この【傲慢】とやらを見てから、体が動かなくなったのだ。

理由もわからない。しかし、恐怖のようなものが感情を覆い尽くしているのは確かだった。

しかも、アリエスの主武器である槍を構えることもできない…絶体絶命の状況にあった。


「クククッ…お前の体、乗っ取らせてもらうぜぇ…。」


そう言って、【傲慢】はアリエスの頭に手を置き、呪文を唱えた。

呪文はよく聞こえなかったが、少なくともマズい、ということだけはわかった。だが錯乱状態に陥っているアリエスには…どうすることもできなかった。

呪文を唱えられた瞬間、頭になにか…得体のしれないものがアリエスの中に流れ込んできた。

途端、頭に猛烈な痛みが襲ってきた。


「い、いやぁぁぁぁ!う、あ、ぁああぁぁああぁ…ぁ…」


『へぇ…なるほどねぇ…仲間たちの中でも余り活躍できなくて、弱者をいたぶることでしか存在意義を見いだせない、しかも記憶喪失で自身の身元もはっきりしてない、好意を寄せているやつに告白しても結局曖昧にされて、自分は仲間たちに必要とされてないんじゃないか、か。ふぅん。俺様にはおあつらえ向きの依代、不様だなぁ…不様だなぁ!仲間にも必要とされてないもんなぁ!?ドンマイだねぇ!』


「ゃ…ゃめてぇ…、いや…そんなこと…な…い…そんな…はずが………いや…いや…いやぁぁぁぁ…ぁ…ぁ…………」


アリエスはすでに堕ちかけていた。

もう意識などほとんど残っていない。【傲慢】とやらに主導権を奪われつつあった。


「ぉ、ぉぃ!………いた…!見…けたぞ〜!」


声…?ま…さか…

遠くから聞き慣れた声がした。

マズい…今来られたら………だめ!だめ…!

来ちゃダめ…あな…タ達を…きズツケテ…シ…マ……ウ


(もうだめ…です…ごめんなさい………)


アリエスは仲間たちの声を最後に、意識を手放した。

どうでもいい話ですが…


男性陣の感情やら文やらが書きづらいぃ!

カムイとアリエスは何故かスラスラかけるんですけどね…


というわけで、アリエスちゃんが堕ちちゃいましたね〜。実は記憶喪失になっているのも理由があります。後々書いていくつもりです〜

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