最凶の害獣 後編
題名思いっきり変えました!
困惑した方にはごめんなさい!
変だと思った方は感想なりレビューなりで教えてくれると助かります〜
因みに、題名のコンセプトは、「異世界での【新鮮な生活】と【命のやり取り】は常に隣合わせ」をイメージしています。
題名がありきたりな気がしたのでいじりました。
変えたけどなんかしっくりこなくて恥ずかしくなってきたので戻しました。
お騒がせしました〜((( _´ω`)_イソイソ
ーズガがガガガッ!!ー
皆の総攻撃の威力は凄まじかった。
物凄い砂煙が周囲を覆った。
マズい。このままでは前が見えない。
この状況でドレイクに来られたら対応できる自信ねぇ…
『グゥ…ガ、ガァァァァァァ!!』
ですよねー。フラグだったわ。
ドレイクがこちらに突っ込んできた。
しかしドレイクも満身創痍らしい。
体中がボロボロ、足取りもフラフラだった。
さてどうするかな?
助けを呼ぶ?
無理だろう、俺の周りには人がいなかった。
避け続けて時間を稼ぐ…無理だな。
と、なると、あれしかないか…。
使ったことがないから余り使いたくないんだけど…。
「いちいち出し惜しみするのもアホくさいんでな!ドレイクには俺が引導を渡させてもらう!氷第3魔法【氷爆華】!」
唱えた瞬間、自分の周りから氷が発生し始めた。
その氷は徐々に縦にも横にも大きくなっていく…。
え、ちょいと待ちたまへ。このままじゃ俺も氷に飲まれるんじゃ?
結局俺は数秒もしないうちに氷に飲まれた。
しかし自分の発生させた氷は不思議と冷たくはなかった。
が、このままでは動けない。
ドレイクがめっちゃ氷齧ってる。まずいですよ!
ーピシッー
ピシ?氷からヒビが入ったような音が聞こえたような…
ーピシッピシピシピシピシピシピシピシ…ガッ…ガガガガガガガガガガ!ー
自分の発生させた氷が突然爆散した。
しかもドレイク一点に氷の粒が降り注いでいる。
あぁ…なるほど、第1魔法は単体、第2魔法は範囲、第3は自身の周り…つまり護身魔法ってことか。
てかめっちゃ痛そう。南無阿弥陀仏。
『グガァァァァァ!?ガッガァァァァァァ…………………』
ドレイクは氷に全身を貫かれて悶え苦しんでいたが、ついに事切れ、力尽きた。
その途端にドレイクの体から何か…青白い魂のようなものが外へ飛んでいった。何だありゃ?ドレイクの魂かな?
そんな事を思っていたら、ドレイクの体が消えていった。とりあえず…勝てた…かな…?
「お、おい誠!大丈夫だったか!?こちらから魔獣の声っぽいのが聞こえてきたぞ!」
「あぁ…大丈夫だったよ。なんとか倒したさ。」
「マジか!すげぇな!いやぁ〜でもなぁ…俺のところに来てくれたら俺がかっこよくズバッと決めたのによ〜。ま、今更悔やんでも仕方ないか!今は倒したことを喜ぼうぜ!」
冒険者たちも俺達がドレイクにトドメを刺したとわかると凄く驚いていた。
先輩の俺達も鼻が高い、と。
え、待ってウラル村の冒険者たち人格良すぎない?
こういう時って「げひゃひゃ!俺達の手柄なり〜!」とか言いそうだけど。
「俺達も頑張ったから分け前弾んでくれよな!そこは忘れるなよ?」
ガッと肩を掴まれ厳つい男たちに囲まれた。ヒエッ。
あれ?そういやカムイとアリエスはどこ行った?
カムイにはとりあえず討伐の報告しておきたいんだが…。
「おお、お主生きておったか!ドレイクを倒したそうじゃな!よくやった!」
「ありがとうございます!これで俺も晴れて試練合格っすか?」
「合格を言い渡してやりたいところなんじゃが…少し問題が発生してな…。」
問題…?なんか最近アクシデントやら問題やらが多くないか?
あーあー何も聞こえなーい。
「アリエスが…どこにもおらぬのじゃ。先程の冒険者共に聞けば、森へ走っていったと聞いたが…。」
何も聞こ…え?えぇ?
森に行ったの?いやぁ〜ハッハッハ。
…。
おい保護者ぁ!
「なんで俺!?」
「茶番しとらんで!はよアリエスを追いかけるぞ!なんにせよ依頼は受けたもの全員で結果報告に行かねばいけんしな。」
「「えぇ〜?面倒くさ…」」
「くどいぞ灰になりたいか」
「「行きます」」
とりあえず苦笑いしている冒険者たちには村に戻ってもらい、俺達はアリエスを追うために森へと入ることになった。
あぁ…何故か嫌な予感しかしない…。