森の外へ
「うわー日差しが眩しくて灰になるんじゃー」
「棒読みカムイクオリティ」
「貴様死にたいようだな。」
「よかろうならば戦争だ。」
軽口を叩き合いながら俺達は森を後にした。
カムイ曰く、とりあえず道に沿っていけば村には着くだろうと。
正直どちらへ行けば村へ着くのかは覚えていなかったが、カムイが覚えていたので助かった。急げばたった1日で着くらしい。
…。
「1日で着く」って結構遠くね…?
〜2時間後〜
どれくらい経っただろうか?結構歩いたと思うがまだ村は見えてこない。カムイはこちらで多分あっていると言うが。
…。
多分?
〜さらに2時間後〜
朝早く出たはずなのにもう真上に日が昇っている…?
はえーよ、もう昼時かよ…。
カムイは歩き疲れたらしく、おぶってくれとグズり始めたのでおぶっていたら寝てしまった。
お前何歳だよ。絶対16じゃねぇだろ?
「!?」
うわっ!?突然カムイが顔を上げた。いや結構心臓に悪かったよ?
「お主、3秒後に首を左へ大きく傾けよ!」
3秒後!?何唐突に!?しかしカムイの顔が本気なので悪ふざけではないのだろうが…。
「3…2…1…今!今じゃ!」
えぇい!もうこの際悪ふざけだろうがなんだろうが関係ねぇや!どうにでもなれだ!
俺は首を大きく左に傾けた。
ビュォォォン グサッ
顔の左を何かが通り過ぎていった。目の前の土に刺さっていたのは……剣?いや違う。この大きさ、もしかして…
「これは…大剣じゃなぁ…。」
え?なんかヤバくね?
大剣をこの速度で投げるって…えっ。
大剣を空を切るように投げれる奴はマジでやばいと思いますね。