3等級のベテラン
受付嬢「仮登録が完了いたしました。こちらが見習い用の冒険者のプレートになります。」
冒険者ギルド、受付嬢はそう言って木製のプレートを差し出す。
受けたし「立会人と共に5件以上のクエストを成功させて、承認を得ることで正式な冒険者になることができます。」
女「はい、えーっと、ちなみにこの村は立会人はいます?」
受付嬢「はい、いらっしゃいますよ。こちらで選ばせて貰えるなら、とても信用出来る方がいます。」
女「よかった。じゃあその人紹介とかは・・・・」
受付嬢「はい、できますよ。もう夕方なので帰ってくるかと思うのですが、お待ちになりますか?」
女「そうさせてもらいます。」
女がギルド隅の席に座り紅茶を飲み立会人の帰りを待つ。
するとギルドの扉が開き男が入ってきた。
真っ直ぐに受付の前へと向かう。
受付嬢「ご苦労様です。ローガンさん」
ローガン「ああ、お疲れさん、とりあえず、はい、討伐証」
受付嬢「はい、ご確認しました。こちら報酬と、また立会人のお願いしたいのですが宜しいですか?今あちらでお待ちになってます」
ローガンは報酬を受け取る。
ローガン「立会人か、久しぶりだな」
受付嬢「お願いできますか?」
ローガン「ああいいよ」
ローガンはギルドを見回すと見慣れない女が目に留まった。
ローガン「もしかしてあの子か?」
女の方もローガン達の視線に気付く。
受付嬢「 はい、宜しくお願いします」
ローガン「おう」
ローガンは女のテーブルへと向かう。
ローガン「立会人希望か?」
女「は、はい」
女は共に急いで立ち自己紹介を始めた。
女「アリスです。宜しくお願いします」
ローガン「ローガンだ、宜しく」
アリス「あ、あの、今日登録をしたばかりで、まだ、その、け、剣なら少し自信あります!」
ローガン「ああ、わかった、じゃあ明日午前にここで待ち合わせでいいか?影が身体の半分になるくらいで」
アリス「は、はい、わかりました」
ローガン「出来るだけクエストに出る装備で来てくれ」
アリス「・・・はい」
ローガン「んじゃ、今日はもう帰るき、お疲れさん」
アリス「あ、お、お疲れ様です」
ローガンはアリスに背中を向け手を振りギルドを後にした。
後から受付嬢がアリスのそばに歩み寄る。
受付嬢「安心してください。彼は何人も立会人をしていますし、信用出来る方です」
アリス「・・・・はい」
不安を覚えながらも、アリスは受付嬢の言葉に少し安心し息を吐いた。
ーーーーーーー
翌日、ローガンは身支度を終え、村から少し離れた平屋の自宅から出てギルドへと向かう。
おばちゃん「こんにちわローガンさん」
坂を降り村に入ると道具屋のおばちゃんが
ローガン「こんにちわ。旦那さん調子はどうですか?」
おばちゃん「ぼちぼちねー、やっぱり冒険者減ったき道具売れんくてね」
ローガン「皆街に行くすもんね。じゃあそろそろ」
おばちゃん「はいはい、気い付けてね」
ローガン「はい、お疲れ様です。では」
何度も話した挨拶をし、ローガンはギルドに足を進めた。
ーーーーーー
アリスは早めにギルドに到着していた。
受付嬢がお茶を出し、それに対してアリスは「ありがとうございます」とぺこりと頭を下げた。
ギルドの扉が開く。入ってきたのはローガンだ。
受付嬢「あ、こんにちわローガンさん、アリス様、もういらっしゃってます」
ローガン「おう、こんちわ、悪い、時間アバウトで結構待ってた?」
アリス「こ、こんにちわ!そんなことないです!今日は宜しくお願いします!」
ローガン「ああ宜しく、それが君の防具?」
アリス「はい、問題ありますか?」
ローガン「ダメじゃねえけど重そうだな」
アリス「は、はい、実をいうと結構」
ローガン「いい防具そうだけど、音もかなりするし、もしかしてそれまだ着て日が浅いか?」
アリス「はい」
ローガン「そうか、ちなみに他に防具はある?出来るだけ音鳴らんやつ」
アリス「すみません、これだけです」
ローガン「ああいいよいいよ、別に今日は準備だからそれでも問題ない、そうだな、金はいくら持ってる?」
アリス「え?えーと確か金貨が何枚かなら」
ローガン「結構持ってるな、アリスさんさえ良ければ防具買わんか?軽いやつ」
アリス「はい!買います!、是非!」
ローガン「良ければでいいからな」
ーーーーーーー
アリス「すみません、防具を預かってもらって、服まで」
受付嬢「大丈夫ですよ。よくあることですから、防具はこちらで責任をもって預からせてもらいます」
アリス「宜しくお願いします。」
ローガン「で、なあリーサちゃん、魔物のクエスト入ってるか?」
受付嬢リーサ「現在は入っておりません、隣町でしたあるのですが」
ローガン「そうか、まあ平和なのはいいこった、じゃあ俺の名前でホーンボアの討伐出しといてくれ」
リーサ「かしこまりました。受注までしておいても構いませんか?」
ローガン「おう頼む、じゃあ行ってくるわ」
リーサ「はい、いってらっしゃいませローガンさん、アリス様」
受付嬢は深々と挨拶をする。
アリス「はい!ではまた」
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ローガン「ビーゴ、いるか?」
ローガンとアリスは革道具・防具屋の店へと足を運んでいた。
ビーゴ「おう、ローガン、いらっしゃっい、お、どうした可愛い子連れて」
ビーゴの目線に対してアリスはぺこりと頭を下げる。それに対しビーゴはヒラヒラと手を振った。
ローガン「この子の防具を買いに来た」
ビーゴ「おう、って、え?もしかして冒険者か?」
アリス「は、はい、まだ仮り、ですが」
ビーゴ「こんなかわい子ちゃんがねー、ま、入れよ」
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ローガン「親父さんは出てんのか?」
ビーゴ「ああ、どうせ酒飲みだろ、で!その子に会うサイズか・・・・これぐらいか、
そう言って出されたのは、革製の防具だ
胸の辺りが膨らんでいる。女性用だろう。