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集めようか

非常に遅くなりました。

すいません。ついに世界規模の戦いになったので、構成が非常に難しくなってしまい、中々話が思い浮かばなくて(-_-;)

兵馬たちの時代とも齟齬が出ないように、気を付けないといけないので。

文才の無さにここからというところで思い知らされております(__)

 ナクツィンを連れて戻ると、他の皆も戻っていた。


「早かったね」

「弱かったからねぇ」

「つまんない!」

「デビュちゃんが強すぎたわねぇん」


 ふむ。やっぱりそんなもんか。

 ナクツィンは僕が複数いるのに、僅かに目を見開いて驚いていた。

 ちなみにナクツィンは筋力が無くなって、歩くのも難しそうだったので、僕が抱きかかえている。

 

「ところで、その子は誰だい?」

「ちっちゃい」

「エルフのようですね」


 シフラ、ラクミル、コーリジェアは、ナクツィンを見て首を傾げる。

 僕は分身を戻しながら、ナクツィンの事を説明する。

 【聖女】でありながらも枢機卿の嫉妬で子供のころから、ずっと地下で拘束されていたこと。

 周囲には【魔女】として蔑まれていたこと。

 そして僕が助け出して、周囲は消滅したこと。


「まぁ、因果応報だねぇ」

「それにしても、よくこんな小さな子を……」

「かわいそ~」

「この子は一体何十年閉じ込められていたんですか?」

「20年だねぇ。エルフであることが良くも悪くも影響した感じだね」


 良かったのは僕に救われたこと。多分ね。

 悪かったのは長年苦しんできたこと。僕達が行かなければ、後何年あそこにいたのか想像も出来ないね。

 枢機卿たちは殺さないようにしてたみたいだし。

 嫉妬と【魔女】ってだけで、ここまで出来るのって怖いよねぇ。


「まぁ、しばらくは僕達で優しくしてあげようね。まだ自分で立つこともままならないし。ルティ、同じエルフのよしみで面倒見てあげてくれ」

「はい」

「もちろん他の皆も頼むよ。言葉や作法なんかね」

「はいよ」

「もちろんです」

「はーい!」


 この子には立派になってほしいからねぇ。

 聖神教への切り札になってもらおう。

 



 ナクツィンは休ませて、再び集まる。

 

「結局手ごろな王族はいなかったねぇ」

「そうですね」

「それに陥落したのは王都だけですから。他の街にも動かないといけませんね」

「そうなんだよね」

「どうするんだい?」


 面倒だよねぇ。でもやらないといけないか。


「僕が【分身】して全部の街に行くよ。そうすれば、すぐに終わるさ」

「……私達は何のためにいるのでしょうか?」

「元奴隷と冒険者に何言ってるんだい?」

「主が万能すぎると困りますね」

「ポップラもこの後、砂漠を直してくるよ。森を作れば、すぐに攻めかかることもないでしょ」

「そうですねぇ」

「あと、そろそろ他の魔王達もここに呼ぶつもり。ヤブンハール、グバン、ワクチャクはまだ呼ばないけどね」


 他の連中は一度呼び寄せて、今後の動きを確認したい。

 

「いいのかい?かなり目立つよ?」

「王都落とした時点で、もうバレるよ」

「それもそうですね」

「どうせグラフィレオラを陥落したこともバレるんだ。【大勇者】とかにも備えないとね」

「確かに」


 もうどうやったって、大騒動確実だからね。

 すぐに戦争が始まるだろうしさ。

 グラフィレオラが魔王の手に落ちたなんて考えたくもないだろうしね。他国の連中は。

 

「とりあえず奪った国は、しばらくは僕が治めるよ。盛大に良くも悪くもやらかして、崇め畏れてもらおうかな」

「なるほど。それもいいかもしれませんね!」

「逃げ出す連中はどうするんだい?」

「別にいいよ?逃げ出した先が良いところかどうかは知らないけどね。僕がいる間は怪我も病も一瞬で治り、農作物には困らない。生まれで役職を決める気もない。王族は決めるけど、それ以外は純粋に能力で決める気だ。これからデビュのような存在を作る。そうすれば戦いには出なくて済む。まぁ、魔王がわんさかいるけど、変なことをしなければ僕が殺させないようにしよう」

「私達からすれば素晴らしい国だって思いますけどねぇ」

「それをすぐに理解してくれるのかってことだねぇ」

「そんな数か月で理解されるなんて思ってないさ。流石に国民全員を操る気はないしね」


 面倒だよ。

 別に全滅しても困らないしさ。

 じゃあ、早速取りかかろうかな。

 



 大量に分身した僕は、ポップラがあった砂漠にやって来た。

 あの転生者エルフの死体は無くなっていた。

 ふむ。ドワーフ達が持って帰ったかな?


 さて、とりあえず……森を復活させる。

 一瞬で足元に草が生い茂り、樹々が伸びて森を取り戻す。

 ドッカン達は驚いてるかな?


 ふむ。問題はこの森を誰に守らせるかってことだけど。

 流石に【大勇者】を相手にするには、サグネディドかヤブンハールじゃないと厳しいよね。

 けどサグネディドにこの森は邪魔だろうし。

 ……しばらくは僕がこのままいるか。

 ゆっくりと魔王や異王作りに励むとしますか。


 では、グリモダロにいる僕に中継を繋ぎましょう。

 僕~。

 


 はい、どうも。 

 グリモダロにいる僕です。

 正確にはグリモダロにいる僕の1人です。


 僕が今、何をしているのかと言うと、賢者の塔の中庭にいます。

 本来なら学園も兼ねているので、学生で賑わっているはずだけど、ここには今誰もいない。

 学生達は現在、実験材料中。

 だから、誰もいません。

 そんなところで何をしているかって?

 マルフェル達を待ってます。


 猛スピードで飛んできているのが分かる。

 そんなに急がなくてもいいのだけど、何やら歓喜の感情が抑えきれてないようだ。

 ヒミルトルは手下を作ったと聞いたけど、どうしてるんだろ?


 お、来たかな?

 上空に巨大な魔力の塊が3つ集まる。


ドドドォーン!!!


 大きな音を立てて、僕の目の前に落ちてくる。

 目の前に土煙が立ち上がる。


「お父様ーーーー!!!」


 するとマルフェルが猛スピードで、僕に両腕を伸ばしてタックルしてきた。

 僕は分身を増やして、1人にマルフェルの突撃を受け止めさせる。

 増やされた僕は、マルフェルに抱き着かれて、勢いよく後ろに吹っ飛んで行った。

 ふむ。娘よ、はしゃぎすぎではないか?


 無事だった僕は視線を感じて、足元に視線を向けると、シヴェスがしゃがんでいた。

 シヴェスは顔を上げて、何やら期待いっぱいの瞳をキラキラさせてジィーーっと僕を見ている。

 ふむ。ラクミルみたいだな。

 僕はシヴェスの期待に応えて、頭を撫でてあげる。

 シヴェスは気持ちよさそうに目を細める。

 

 ちなみにヒミルトルにも僕をもう1人分身させると、跪いたと思ったら僕の腕を掴んで齧り付く。

 そして物凄い勢いで血を吸い始める。

 お前ってそんなキャラだったっけ?

 

「お父様が一杯!?」

「【分身】のスキルだよ。それにしても、随分と急いで来たね」

「そりゃあお父様に呼ばれたらね」

「当然だよぉ」


 マルフェルが僕にお姫様抱っこされながら戻ってみて、僕が複数いることに驚く。 

 理由を説明して、飛んできたことを尋ねると、「当たり前でしょ?」みたいな顔をされた。

 まぁ、2人は記憶を取り戻してからは、初めて会うしね。

 ヒミルトルはまだ血を吸っている。

 そんなに飢えてたの?


「父上の血を飲んだら、他の血などマズくて飲めませぬ」


 あ~、そういうことか。

 最初に飲ませたのが、僕の血だもんね。裏目に出たか。

 

「それで、マルフェル達は精霊の里には行けたの?」


 なんかそんなことを言ってた気がする。しかし、特にそれ以降連絡もなかったし、虚空庫にも送られてこなかった。

 マルフェルとシヴェスは顔を顰める。


「行ったけど、下級精霊を囮にして逃げたわ」

「下級だけならぁ死んでも影響は少ないからねぇ。新しい里を作ったみたいぃ」

「なるほど」


 ふむ。ゼウスガイアの元でも行ったか?

 その可能性は高そうだな。

 ヒミルトルは眷属は増やさなかったの?


「配下共は現在【ドトミナ王国】を落として、そこに待機させています」


 ドトミナ王国はクルダソス王国の北にある小国だ。

 コーリジェアがいた国とは2つ隣。

 山脈が国境になっており、長年かけて掘ったトンネルで行き来している。

 ヒミルトルはドトミナ王国を陥落させて、トンネルを崩したそうだ。

 国民を眷属にしていったらしい。


「しかし、吸血鬼になった者はたった10人程度。ほとんどがグールか屍鬼になりました」

「いないよりはマシかな。転送陣繋いでおくよ」

「はっ」


 一般兵相手なら十分な戦力でしょ。

 ポップラの森に連れて来られるようにしておこう。

 

「で、状況はなんとなく分かってるかもしれないけど、国造りを始めてね。【大勇者】とかも出てくるだろうから、お前達には色々と活躍してもらうよ」

「任せて!」

「おぉー」

「承知しました」


 ロパザとかもそろそろ再生させてやろうかな。

 後は……ワクチャクからもらった【大勇者】もそろそろ使おうか。


「しばらくはゆっくりしてて。あぁ、ルティとかにはケンカを売らないように。お前達より先輩だからね」

「は~い」

「分かったぁ」

「……承知しました」


 ふむ。ヒミルトルは不満そうだな。

 まぁ、実力はヒミルトルの方が上だし、種族としても上だしね。

 僕の配下としては譲れない思いもあるんだろうけどね。

 そこは耐えてもらわないとねぇ。


 僕はデネボラに声を掛けて、ドトミナへの転送陣をいじる。

 ポップラへの森に繋げておく。

 ついでにコーリジェアにもドトミナを陥落させたことを伝えておく。


「あそこは大した情報も国力もなかったので、そのままヒミルトルさんの配下の牧場にでもしておきましょう」

「了解」

「あと、密偵をヴォッパンやイルマリネンに送り込みたいのですが……」

「了解。まだ無事な実験体を送り込むよ」

「お願いします」

「どれくらいで攻めてくると思う?」

「そうですね。……ヴォッパンはすぐに陣を敷くと思います。陥落させた国の周囲も同様ですね。クルダソスとイルマリネンは恐らく無理でしょう。聖神教と【大勇者】などを抱える国がどこまで手を出すか、ですね」


 ふむ。ならば……。


「イルマリネンにいるサグネディドには、そのまま暴れてもらおうか。ヴォッパンや周囲の国はマルフェルやルティ達でも行けるだろうし」

「それで大丈夫だと思います」


 よし。

 さて、どう動くかな?





 【ヴォッパン鉄王国】。

 ドッカン達は突如復活した森に驚いて、警戒態勢を敷く。


「……どういうことだ?あの国はもう誰もいないはず」

「そうですね。ハイエルフも死体で発見されましたし……」


 唯一死体で置かれていたハイエルフのアオバの死体は、ドッカン達の手でその場に埋葬された。

 砂漠化した原因が不明の為、未だに兵士達は王都へ戻ることが出来ていなかった。

 しかし、魔族達が調査しても何もわからなかった。

 調査系のスキルが充実してる魔族で何も分からなければ、ドワーフで分かることはない。

 ドッカン達はただただ何とも言えない不安の中で観察を続けるだけだった。

 

 それが今、更に不気味さを増して変化した。

 突如、森が生い茂るという異常事態。

 調査をしなくてはいけないのに、ドッカンはそれを命じることが出来なかった。

 誰かを送り込めば、間違いなく死体で帰ってくる。

 何故かそう確信している。


「どうしたものか……」

「大変です!!ドッカン将軍!!」

「なんだ!?」

「【ロムリダ王国】とその周辺の国が何者かによって陥落したとのこと!王都は壊滅!生き残りは絶望的だそうです!」

「なに!?」

「さらに【グラフィレオラ】も陥落した可能性があるそうです!」

「はぁ!?」


 部下の報告にもはやただ驚くことしか出来ないドッカン達。

 

「グラフィレオラは賢者がいるだろ?何故だ?」

「王都が襲撃された国はグラフィレオラと接する国ばかりです。しかし、未だにグラフィレオラからは何も連絡はなく、転移陣も使えないそうです。留学生や大使とも連絡が付かず、一切の情報がありません」

「……そういうことか」


 ドッカンは苦々しく顔を顰める。

 好奇心旺盛な【賢者】集団が一切動かず、誰1人連絡が取れない。

 考えられるのは、グラフィレオラが攻め落としたか。すでに攻め落とされているかの2つ。

 前者は誰1人連絡が付かない事を考えると、可能性は低い。つまり、グラフィレオラも陥落した可能性が非常に高いことになる。

 

「つまり、あの森はグラフィレオラを陥落させた連中の仕業というわけだ」

「……でしょうね」

「……あの連中か?」

「あの連中?あぁ……あの異常に強かった連中ですか」

「あぁ。ポップラに行ったまま、いなくなった」

「6人でグラフィレオラを陥落させたと?それは流石に……」


 ドッカン達はナオたちの事を思い出していた。

 しかし、流石に6人で国落としが出来るわけはないと考える。仲間がいたとしても、グラフィレオラや周囲の国まで短時間で陥落させるほどの戦力が、今まで目立たないなどあり得ない。

 

「考えても分からんな。しかし、俺達は今からそんな連中に攻める準備をせねばならん」

「……やはり?」

「グラフィレオラを落とされた可能性があるなら、行かねばならんだろうよ。他の国の連中が来ることを祈るか。……手を組めればいいがな」


 ドッカンはすでに絶望的状況であると理解してしまった。

 恐らく周囲の国も我先とグラフィレオラを目指すに違いない。そうなると下手したらヴォッパン鉄王国を攻め落としていく国が現れる可能性がある。

 いや、確実に現れる。

 ドッカンはそう思っていた。

 

「イルマリネンは確か魔王が出現したそうだな」

「はい。クルダソスも同様で、他の国も都市が消滅したとのことです」

「……【大勇者】と【大賢者】が2体倒したそうだが、イルマリネンではない。つまり、最悪魔王が来る可能性がある、か。世界は荒れるぞ。恐らく10年もすれば世界地図は大きく変わっているだろうよ。その時にこの国が残れるように、我らの命を捧げるとしよう」


 ドッカンの言葉に周囲の配下たちも、覚悟を決めて顔を引き締める。 

 そしてドッカンは号令を出し、出撃準備を始める。




 クルダソス王国南部。


「くそがぁ!!!」


 【瞬動の大勇者】ワリードは、伝令の言葉に盛大に顔を顰めて、野営地の椅子を蹴り飛ばす。

 その様子を聖神教の騎士団の隊長は腕を組んで、眺めていた。

 その内心はワリード同様、荒れ狂っていたが。


「ヴァギも復活した魔王も見つからねぇ。それだけでもふざけてんのに、グラフィレオラや周囲の国が落とされただぁ!?しかも北部やイルマリネンにも魔王!?冗談じゃねぇ!!じゃあ、グラフィレオラは何に陥落したんだよ!!」

「……一切情報はありません」

「だろうな!!転移陣は破棄したのか!?してねぇなら急がせろ!!そこから襲撃されるぞ!!」

「すでに各国に連絡させてます」

「……で?俺もグラフィレオラに行けってか?」

「……はい」


 伝令兵の言葉にワリードは歯軋りする。

 

「他の勇者や聖女、賢者も動くんだろうな?」

「……恐らくとしか」

「あ?」

「ワリード殿。これはすでに魔王との戦いだけではない。国家間の戦争だ」


 今まで黙っていた聖神教騎士の隊長が口を開く。

 

「ほとんどの国がグラフィレオラに眠る各国の機密を手に入れようと動くだろう。そうなると勇者や賢者は前に出ても、協力者ではなく競争相手である可能性が高い」

「……くそ!!」


 ワリードも言われたことを理解して、顔を顰めて舌打ちをする。

 

「ってことは、聖神教ともここでおさらばか?」

「いえ、聖神教は現在各国に連合結成を呼び掛けています。ワリード様はこのまま聖神教と共に動いていただきます。他の国とも同意を取れ次第、すぐにグラフィレオラに向かわせます」

「……期待できそうにねぇな。残った【大勇者】は……騎士共ばっかか。冒険者の【勇者】は何人か知ってるが、すでに国が動いてるだろうし。聖神教はどうなんだよ?」

「……【大勇者】はいませんが、【勇者】が3名、【大聖女】が1名、【聖女】が3名、【聖人】が2名ですな。【賢者】や【剣聖】はいません」

「……それも期待できねぇな」

「恐らくは。【大聖女】は動かぬでしょう。彼女は神王の巫女ですから」

「そうだったな。なら、せめて【勇者】共は連れ出せ。下手したら……グラフィレオラに着けるかどうかも分かんねぇぞ?」

「「な!?」」


 ワリードの言葉に、隊長や伝令兵は目を見開く。

 

「ここからグラフィレオラに行くなら、イルマリネンを通る。イルマリネンには魔王がいるんだろ?」

「っ!?そ奴を倒さねば……下手したら挟み撃ちですか」

「そういうこった」

 

 隊長はワリードの懸念は現実になる可能性が非常に高いと考える。

 なので、ワリード達はまずイルマリネンにいるサグネディドを倒さなければならないのだ。

 状況は絶望的だった。


 ワリード達はこれから他国の者にも襲われる危険性がある中で、イルマリネンの魔王を倒し、グラフィレオラに向かい、更には協調しない国よりも先にグラフィレオラを取り戻さなければならない。

 しかも、ここで復活した魔王ワクチャクを放置して。


「恨むぜ、神様よぉ……!こんな時に見下ろしてるだけってんだからな……!」

「……」


 ワリードはガシガシ!と髪を掻き毟りながら、恨み言を吐き捨てる。

 それを隊長は聞かなかったフリをしているが、内心では同意していた。

 

(こうなると、あの蜘蛛女の気持ちも分かっちまうぜ。魔王側の方がまだ気楽かもしれねぇ)


 ワリードはロパザラクネの事を思い出していた。

 元【聖女】でありながら、魔に堕ちたモノ。

 最後に魔王を復活させたのは業腹だが、復活させていなくても大して状況に変わりはなかっただろう。

 

(けど、魔王側になんざ立つ気もねぇ。……これが俺の死に場所か。せめてグラフィレオラで死にてぇが、な)


 ワリードは覚悟を決める。

 イルマリネンが正念場であるという予感が頭から離れない。

 

 その予感は正しかったと思い知るのは、そう遠くない。


 こうして、ようやく世界がナオの存在に気づいた。

 

 これが兵馬達が召喚されることになるきっかけとなったのであった。



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