2人目
よろしくお願いします。(3/3)
ナオ達は馬車の近くにテントを張り、さらに結界を張り、中に入る。
「ルティ。シフラの服を脱がせて、体を拭いてあげて。あなたの後輩になるのだから、丁寧にね」
「はい」
ルティエラはシフラの服をゆっくりと脱がす。
シフラは顔を赤らめながら、ルティエラを睨む。
しかし、未だに痺れも取れないし、力も入らなくて、声も上げれない。
遂に全裸になるシフラ。
今度は暖められた布で、全身を丁寧に拭かれる。
「終わりました。ナオ様」
「お。ありがと。じゃあ、ルティも脱いで」
「はい」
現れたのは男のナオ。
シフラは目を見開いて固まる。
ナオも服を脱いで裸になり、シフラに近寄る。
「さて、まずは傷を治して、毒と薬を抜いていくよ」
シフラは目尻に大粒の涙を溜め、顔を真っ赤にしてナオを見る。
よく見ると女の時と顔が似ていて、少し安心してしまったシフラ。
腹の傷に手を当てて、傷を塞ぐ。
そして、毒と薬を抜いていく。
シフラは体に力が入ることに気づく。
しかし、魔力は戻ってこない。
そのため、起き上がることもまだ出来なかった。
「くそ……!」
「どうやら魔力はダメみたいね」
「っ!また女に!?なんなんだお前は!!」
「だから、魔王よ」
「ちきしょう!何をする気だ!」
「大丈夫よ。痛くないから♪んむぅ」
「むぅ!?」
ナオは再び女に変わり、シフラに跨る。
シフラはまた驚き、睨みつけるもナオにキスをされ、目を開いて固まる。
その隙を突いて【操命】を発動する。
「んあ……」
目を見開いたまま、瞳から光が消えて動かなくなるシフラ。
シフラの胸から光の玉が現れる。
「それが魂ですか。私もそうだったのですね」
「そうよ。どう思う?」
「素晴らしいですね」
普通なら非人道的というレベルすらでない行為なのに、それをナオが行っているため全肯定するルティエラ。
それを苦笑しながら、魂と体の作り変えを始める。
魔力を失ったことにより、スキルも消えていたので新しく与える。
ルティエラと同じように、私に陶酔しながらも私に忠言するように。
私のために生きる。
体もルティエラと同じように作り変えた。
魂を戻す。
シフラは少しすると、目を開けてナオを見る。
すると、顔を赤らめながら瞳を潤わせる。
「あぁ…。生まれ変わったんだね。あたしは」
「そうよ。どう?体は。」
「力が溢れてくる。前の愚か者だった時以上に。最高だよ。ナオ様」
シフラは感無量と喜びに浸る。
ナオは微笑む。
「よかったわ。で?あなたは私の何?」
「あたしはナオ様の物だよ。身も心も力も、ナオ様の所有物だ。あたしみたいな愚かな出来損ないを作り直してくださったことに、幸せしかない」
「そうよ。あなたはもう未来永劫私の物。私が飼い続けるわ」
「あぁ……幸せだ」
ナオは男に変わる。
シフラはもう驚かない。
「この姿でも気持ちは変わらない?」
「変わるわけがないよ。そんなことは絶対にありえない」
ナオは鑑定する。
_____________________________________________
Name:SHIFURA
Age:41
Species:???(Dwarf)
Skill:【炎】【地】【雷】【職人】【圧力】【金剛】【再生】【不老】
_____________________________________________
ふむ。良い感じだと思うな。
ドワーフっぽい。
【圧力】はさっき使っていたと思われるスキルだ。
違うなら、後で変えればいいか。
考えていると、シフラが僕の首に腕を回しキスをしてくる。
先ほどとは違い、舌を絡めてくる。
ふむ。それならば……遠慮はいらないね!!
「あっ!ああ!!」
見た目ロリッ娘への罪悪感?
馬鹿野郎!
そんなもんシフラの色気を耐えてから言ってみろ!!
彼女は自分の体をどう使えば男が喜ぶかを熟知している!
ルティエラは生娘だったらしいから、この女から攻めてくる感触が新鮮過ぎてたまらん!!
ナオはいつも通り男でも、女でも、シフラを味わう。
シフラも見事に応えてくる。
しかし、ナオとシフラのコンビにすぐに快楽に飲まれ、果てて、力尽きる。
シフラも途中力尽きるが、ナオは止まらなかった。
シフラとルティエラは朝まで、果てて力尽きては快感で起こされ、果てて力尽きては快感で起こされるという幸福と地獄を味わう。
そして、朝を迎える。
「あぅ………あっ……」
「ひぅ…あぁ…」
私は女の姿でベッドの端で座っていた。
右脚の上にシフラが跨り、私にもたれ掛かってグッタリとしており。
私の左側ではルティエラが仰向けで体をベッドの上に投げ出して、グッタリとしている。
「ふぅー。楽しんだわぁ~。あれねぇ、男だと体力も精力も【無限】だから止まらないのよねぇ」
まぁ、2人相手だと全く飽きないけどね。
いやぁ……猿だったわぁ。
後悔はしてないけど。
シフラの頭を撫でてからベッドに寝かし、私は風呂に入る。
風呂を出ると、2人とも起きていた。
2人も風呂場に連れて行き、そこで再び味わう。
案の定、活動を始めたのは、昼過ぎくらいだった。
僕達は馬車を走らせる。
今は僕が御者台で手綱を握っている。
ルティエラとシフラは未だに快感が体を襲っているからだ。
「あれを知っちまうと余計に離れられないねぇ」
「でしょう?」
「よく1人で相手してたね」
「昨日は一番凄かったですよ」
「仕方ないだろ?あたしだって、あんなの初めてだったんだから。今までの男なんて忘れちまったよ」
「いいじゃないですか別に。今までの男なんて。もうナオ様の物なんですから」
「それもそうだね」
仲良くやれているようだ。
まぁ、ベッドの上でもかなり絡んでたしな。
ちなみにシフラのスキルは、今ので構わないそうだ。
「あの圧力は【発気】のスキルで、物理的な圧は無かったんだよ。だから、こっちの方がずっと強力さ。【土】も【鍛冶】も全部上位になったしね」
シフラは今はぴっちりとした赤いショートタンクトップの上に黒いジャケットベスト、紫のホットパンツという服装だ。
「【ブラケ】の迷宮には行くんだね?」
「もちろん。シフラの依頼も無くなったし、気兼ねなく行ける」
「領主はどうされるのですか?」
「多分もう死んでるよ。レーフェンの街ごと」
「「………」」
「あいつの追いかけるように仕掛けて、朝方に落ちるように飛ばしたからね。馬を飛ばしたならレーフェンに入ったくらいに落ちる」
「流石ですね」
「これであの公爵家の2人もあの街で死んだことになってるし、僕達の存在なんて誰も気にしないよ。シフラはなんか問題あった?」
「……ないね。今はナオ様がそうしたなら、あの街の誰が死のうと構わないよ」
「流石、僕の物だね」
「♡」
シフラの頭を撫でる。
それに顔を赤らめて、蕩けたような顔をするシフラ。
「しかし、流石に【ブラケ】にも伝わります。私達の存在は貴重なのでは?」
「そう?僕達は、実際あの街に何が起こったかなんて知らないからね。その時街の外にいたから被害に会わなかっただけさ。別に地震も衝撃もなかったでしょ?」
「「確かに」」
「だから、堂々としてればいいのさ」
そう言って馬車を進める。
回復系スキルで馬を回復しながら、夜通しで馬車を進めることにした。
そして、レーフェンを出て3日目の昼に【ブラケ】に到着した。
門によると、案の定門番に尋ねられた。
「レーフェンから来たのか!?あの街で何があった!?」
「へ?何かあったんですか?僕達4日前にレーフェンを出たんですが」
「そ、そうか。……昨日の朝、レーフェンが消滅したそうだ」
「「「え!?」」」
迫真の演技をする僕達。
「生き残りどころか街があった形跡すら見つからないそうだ」
「え?でも、地震とか衝撃もなかったですよ?」
「そうなのか?……本当に一体何が。……すまない。辛いことを聞いてしまった。ギルドにも随時情報は伝える。なにか気になることがあったら、ギルドの者にでも聞いてくれ」
「ありがとうございます」
こうして問題なく街に入る僕達。
宿を取って、今日は休むことにする。
部屋?
もちろん3人一部屋だよ!!
明日は街を回って、もう少しレーフェンについてどう動いているかを情報収集する。
シフラはこの街には数回しか来ていないので、顏は知られていない。
しかし、レーフェンの冒険者はいる可能性があるので、注意は必要だ。
簡単に予定を決めて、ゆったりして晩御飯を食べる。
もちろん、僕は2人を味わうことにする。
もし結界がなければ、間違いなく翌朝には僕は獣扱いされていただろう。
それほどに僕は2人を貪り、2人は快感に絶叫する。
今晩も2人は何度も意識を飛ばして乱れる。
しかし、2人の心はただただ幸福一色だった。
ありがとうございました。
面白い、頑張って書けと思ってくださる方は、下の評価をクリックして頂けると励みになります。