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奴隷購入

よろしくお願いします。

 街に戻って、1泊。

 今日は男で散策する。


 ふむ。

 木材とあって、家具がメインなんだな。

 この世界は魔法ではなく、スキルだからなぁ。

 ローブと杖ってルックスは冒険者ではない。

 

 フラフラしていると、奴隷市場を見つけた。

 ふむ。やはり奴隷はいるのか。

 奴隷商と思われる男を見つけて、【読心】を使う。


 この世界の奴隷は基本的には合法。

 犯罪奴隷は基本的に労働力として国が管理するため、ここにはいない。

 ここにいるのは、身売りしたものか借金の負債として売られたもの、そして娼婦や奴隷から生まれた子供だ。

 よくある亡国の王族や貴族はいない。

 これらも国が管理し、奴隷として侍従として働かされているからだ。

 まぁ、普通元とはいえ要人を売らないよね。


 基本的に誘拐した者を奴隷にした場合は捕縛される。

 週に1回、教会の人間が奴隷達を抜き打ちで調査しており、警戒されているらしい。

 さらに街などでは、奴隷も街に入る際に1人1人調べられる。

 賄賂渡せばええやんと思うかもだが、ここで調べて異常があった場合、自動的に商業ギルド、役所、教会、衛兵駐在所に連絡が行く。

 全ての施設の全ての人間を取り込まない限り、賄賂に意味はないのだ。

 少なくとも大きな街は、だけどね。

 抜け道はいくらでもあるよね。

 

 ざっと見て歩く。

 ふと、1人のエルフ奴隷が目に入る。

 紅いミディアムストレートの髪に碧眼の瞳。

 最近流行りの巨乳エルフだ。

 目つきはやや鋭く、The!クール美人だ。

________________________________________ 

Name:LUTIERA

Age:105

Species:Elf

Skill:【樹】【水】【風】【音】

________________________________________

 強くないか?

 なぜ奴隷でいる?


 ルティエラに近づく。

 僕に気づくルティエラ。

 怪訝な目で見てくる。


「随分と珍しいスキルを持っているね。なんで奴隷になったんだい?」

「………あなたには関係ありません」


 睨みつけてくるルティエラ。

 ふむ。なるほど。

 仲間の負債を請け負って、期限に間に合わずに奴隷になったのか。

 その仲間も奴隷として売られたか。

 ふむ。

 近づいてきた商人に声を掛ける。


「この人はいくら?」

「は?……金貨200枚ですな」


 商人とルティエラは僕の言葉に目を見開く。

 ふむ。嘘はついてないな。

 鞄の中に【創造】で袋を作り、さらに金貨を創る。

 便利だよね。本当。

 僕は金貨250枚入った袋を取り出し、商人に渡す。


「250枚ある。買い取ろう」

「へ!?しょ、少々お待ちください!!」


 商人は慌てて袋の中身を確認する。

 ルティエラはポカンとこっちを見ている。

 商人は確認を終えて、にこやかな笑みを向ける。


「はい。確かに確認しました。50枚分はいかが致しましょう」

「彼女の服とか、装備を見繕ってくれ。ついでにそっちで彼女の体も洗ってくれる?あとは、好きにしていいよ」

「かしこまりました。先に契約だけ済ませましょう」


 その後、ルティエラと契約をする。

 基本的に契約は『主人に危害を加えない』『逃げ出そうとすると激痛が走る』という簡単なもの。

 その後、1時間半ほどブラブラして、迎えに行く。


 ルティエラはさらに見違えていた。

 今は白いシャツに茶色のベスト、青いズボンと黒のブーツという簡単な服装だ。

 腰には短剣とレイピアが差さっている。

 髪も艶々で、肌も綺麗だ。

 ふむ。マーベラス!!


「綺麗だね」

「……ありがとうございます」


 まぁ、信頼なんてないからね。

 褒められてもうれしくないよね。


 彼女を連れて、宿へと戻る。

 女将に話を付けて、追加料金を払う。

 部屋は変えてくれなかった。

 奴隷だから仕方ないか。

 ちなみに奴隷には、首周りに茨の入れ墨が現れる。

 首元を隠すのは許されず、それを許すと主人も共に罰せられる。


 部屋へと戻り、一度装備を預かる。

 虚空庫へポイしていると、ルティエラは目を見開く。

 まぁ、珍しいだろうね。


「……ご主人様は何故私を?」

「ん?綺麗だったから」

「………」


 ルティエラは眉を顰める。

 納得していない様だ。


「鑑定も使えるようですが……何者なのですか?」

「魔王」

「……真面目に聞いているのですが」

「真面目に答えてるよ」


 魔力を発し、彼女に向けると、顔を真っ白にして腰を抜かす。

 ふむ。漏らしてはいない。

 中々に強いねぇ。


「……な、なぜ魔王が私などを」

「だから、綺麗だと思ったから。僕の物にしたかったからだよ」

「……っ!」


 本気だと理解した。

 ただ、運がいいのか悪いのかは分からない。

 死にたくはない。

 ルティエラはそれだけを考える。


「ふむ。じゃあ……服を全部脱いで、ベッドに横になって」

「っ!……はい」


 ルティエラは観念した様に服を脱いでいく。

 おぉ~。やっぱ綺麗な人は脱ぐのも興奮するね。

 しかし、変な気持ちだ。

 童貞だけど、童貞じゃないんだよねぇ。

 『梶島奈央』の記憶は童貞。

 でも、『ナオ・バアル』の記憶は童貞じゃない。

 複雑だ。

 まぁ、美人に興奮するのは一緒だけど。


 ルティエラは全裸でベッドに横になる。

 ふむ!芸術だな!!

 僕も服を脱ぐ。

 

 ルティエラは目を瞑っている。

 諦めた雰囲気を感じるな。

 でも、残念。

 これから味わうのは処女のはずよ♪


 私はルティエラの上に跨る。

 ルティエラはうっすらと目を開けて、女になった私を見て驚く。


「なぁ!?え!?ご主人様!?」

「あら。魔王だもの。性別くらい変えられるわよ」

「え!?」


 私はルティエラに覆い被さり、顔と顔を近づける。

 むにゅんと胸が合わさって潰れる。

 ……私より大きいわね。

 

「これから、あなたは生まれ変わるわ。覚悟なさいね♪」


 にっこりと笑う。

 ルティエラは顔を真っ赤にして、固まっている。

 私はルティエラの頬の手を添えて、呟く。


「【操命】」

「え?あっ……」


 油断したルティエラは、あっさりと魂を私に明け渡す。

 

「フフ。あなたは正真正銘、身も心も私の奴隷よ」


 再びスキルで魂を作り変える。

 天使とは違い、時間をかけて念入りに。

 私に忠誠を誓い、しかし決して妄信ではなく忠言もする。

 私のために自ら考え、行動する。

 魔王の子供。

 それが新しいルティエラ。


 その間に【変質】でルティエラの体も作り変える。

 と言っても見た目は変えない。

 体の構成を強化するだけだ。

 骨はこの世界でもっとも硬い鋼鉄ミスリルに、細胞は再生能力を持ち、毒や火傷など効きにくい体にした。

 筋肉も量は変わらないが、数倍まで上がるように変えた。

 

 魂を体に戻す。

 すると、瞼をゆっくりと開けて、ナオを見る。

 もうその目には恐怖もなかった。


「あぁ……ナオ様」

「フフフ。気分はどう?ルティエラ」

「最高の気分です。ナオ様に見出され、ナオ様のために生きる体にされたこと。幸せでしかありません」

_________________________________________

Name:LUTIERA

Age:105

Species:???(Elf)

Skill:【樹】【水】【風】【音】【金剛】【再生】【不老】

_________________________________________

 流石に種族は変わるか。

 まぁ、もうエルフではないわよね。

 かなりスキルも増えたわね。

 

「これからあなたは私の物よ。未来永劫ね」

「はい。私はナオ様の物です。あなたのためだけに生き、あなたのためだけに死にます」 

「なら……どう可愛がっても喜ぶわよね?」

「あぁ!もちろんです!ナオ様に見られるだけで果てることも出来そうです!」

「本当にかわいい子ね!」


 私はルティエラに口づけをする。

 ルティエラはそれをもちろん受け入れる。


 その後は男に戻って楽しませてもらう。


 【防音】も【結界】ももちろん張ったよ。


 とことん味わいました!!

 最高だね!!

 


 

 朝を迎え、僕は目を覚ます。

 その横にはルティエラも寝ている。

 僕はベッドから起き上がり、伸びをする。 


「う~ん……!うん。清々しいね」

「う……ん?」


 ルティエラも起き上がる。

 寝ぼけているようで、目をこすっている。

 クール美人の寝起きって無防備で可愛いよね。 

 ルティエラは僕を見て、笑顔で挨拶する。


「おはようございます。ナオ様。申し訳ありません。後から起きてしまうなど」

「構わないよそれくらい」

「ありがとうございます」

 

 おお、可愛い笑顔だね。

 もちろん、その後も1回。


「ナオ様……見た目に反して激し過ぎです……。それに絶倫……」


 ルティエラは息も絶え絶えで呟く。

 ふむ。それは良いことを聞いた!

 ちなみに大きさは『梶島奈央』と変わらない。

 絶倫はこの体のせいだろうが。

 くそう!なんか損した気分だ!


 ふむ。ちょっと下でも自信が持てた。

 

 さて、今後どう動くか。

 考えないとな。


 

 とりあえず。

 男と女でもう1回ずつ!!


「そ、そんなぁ!?」

 

 ふむ。甘露甘露♡

 これぞ異世界!って感じだね。


 楽しみが増えました。


ありがとうございました。


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