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ファミリア・クロニクル  作者: 腐滅
the 8th step 「革命の狼煙」
100/146

8-16

 その圧倒的な密度は、あらゆる攻撃を跳ね返した。幾発もの魔弾が放たれたが、その全てが標的に傷を付ける事すら叶わないまま無に帰した。

 本体そのものの超絶した防御力と、本体を守護する大蛇。そして、本体から分離して攻撃を行う、数多の蛇。唐津カデチダケの持つ最強のモンスター“ヒュドラ”は、既に3人の魔術師の命を奪っていた。

 加えて、“ヒュドラ”とは別に独立して動く“ムゥ”の大群。ラシタンコーク及び連合の魔術師達は“ヒュドラ”の猛攻に耐えるのに精一杯で、“ムゥ”の破壊活動を阻止する事が出来ないでいる。

 そうしている間に、“ムゥ”の一群は街の外へと進軍を開始している。しかし、それを止める術は無い。

 魔術師にとっては取るに足らない戦闘力しか持たず、人身御供として足止めに用いる以外に用を成さない脆弱なモンスターではあるが、魔力を持たない人間にとっては十分に致命的な存在だ。せめて猟銃でも持っていない限り、自衛は望めないだろう。


 破壊をもたらす無数の影と、大蛇に巻かれた暗黒の眼球を同時に操作している術者は、誰の目も届かない廃屋の一室で高らかに歓喜の声を上げている。

 最早何者も、この狂気のの凶行を止める事など出来はしない。


To Be Continued.

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