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6分間ヒーロー  作者: 三角まるめ
第3章 剥されし仮面
16/30

第11話 3年ぶりの再会! 葉加瀬の過去……!?

ハロウィン仮面田中正義は普通の求職者である。彼を襲う暗黒軍団ダークは世界制覇を企む悪の秘密結社である。ハロウィン仮面は人間の自由のためにダークと戦うのだ!

 アルバイト(解雇)からの帰り道、正義は沈んだ気持ちで歩いていた。

「はあ……また職探しか……」

 解雇されるのは今回で五度目だった。理由は全て同じだ。

「……今度は母ちゃんに何て言おうかなあ……」

 そして、彼は解雇された理由を母にどう言おうか、考えを巡らせ始めた。

 しかし、その思考は思わぬ人物によって中断させられる。

「田中」

 誰かが彼の名を呼んだ。

「?」

 振り向くとそこには、久しぶりに見る友人の姿があった。

「……お前……鈴木……?」

「三年ぶり……か」

 説明しよう。彼は鈴木英雄。正義と同い年で、同じく人知れずダークと戦っている少年である。三年前、正義がまだ高校生の頃に一度出会い、衝突の果てに友情を築き上げたのだ。

「鈴木! 久しぶりだな! 元気だったか?」

 正義は数年ぶりに再会を果たした英雄に対し、喜びの声を出す。かなりの変わり者であるが、同じ立場にある者として、純粋にまた会えた事が嬉しかった。

「ああ……まあな……ごほっ!」

「そうか……ドクターもこっちに来てるのか?」

「ああ。というか、俺がそれについてきたって感じかな。何か博士に用があるみたいでな」

「そういや前も何か話した()だったな」

 ドクターとは英雄が起動するシステム、クリスマス・システムを開発した科学者、ドクター独田の事である。正義も詳しくは知らないが、どうやら葉加瀬の元上司らしい。

 ふたりは並んで歩き始めた。

「それにしても田中……お前、かなり有名人になってるな。そこら辺の交番に張り紙がされてたぞ」

「間違った方向だけどな……」

「ちっ。うらやましいぜ」

 英雄は悔しそうに舌打ちをする。

「……相変わらずだな」

「そういえば、お前、博士の過去について何も知らないのか?」

「え? 何で?」

「いや、ドクターが博士を訪ねる理由がよくわかってないんだろ?」

「ああ……まあ、うん」

 確か前おっさんがドクターと会った時に、戻らないとか何とか言ってたっけ……ドクターがおっさんの元上司とか言ってたし、まあ、何となくの事は推測できるけど。

「なら、博士にかつて何があったのかも、お前、知らないんだな。この三年間一緒に戦ってきて」

「一緒に、何だって?」

 正義は思わず聞き返した。

「一緒に戦ってきて」

「何だって?」

「……何でもない。とにかく、知らないんだろ?」

「どうでもいいし」

「……」

「……」

「まさか、あんな事が起こるなんてな」

「どうでもいい」

「……不幸な男だ、葉加瀬ひろ」

「どうでもいい」

「……今日のおうし座のラッキー・アイテムはキーホルダーなんだってよ」

「マジで? 俺さそり座」

「……八年前」

「どうでもいい」

「田中」

「ん?」

「俺が見てやるよ、この三年の間にお前がどれだけ強くなったのか。安心しろ、今度は殺そうとはしねーよ」

「……面白そうだな」

 正義はにやりと微笑んだ。

すいません、今回タイトル思いつかなかったんで煽るだけ煽ってます。

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