聖夜に子供達はサンタクロースの夢を見る
3分ぐらいで読めます、なのでラーメンタイマーにもご利用いただけます。コメディ小説です。
小説初心者ですので日本語が変だったり文法や文章がおかしかったりすると思いますがご容赦ください。
「よし次はあの家か」
俺はサンタクロースの衣装を着てプレゼントを子供達に配りに
いくところだ。
そして今、俺は徒歩で子供達の家を周っているがさっきまではちゃんとトナカイと
ソリがあった。しかし路上駐車してたのがまずかった。
トナカイとソリはレッカー車で運ばれてしまった。
前向きな俺はそんなことは気にせず仕事を続けていた。
ところで、いくらサンタさんでもおもちゃが無限に袋から出てくるわけでは
ない。ではおもちゃの補充はどうするのかというと閉店間際のおもちゃ屋を襲い、
おもちゃを略奪するのだ、もちろんレジの金もそっくりそのままいただく。
やはりおもちゃも現地調達が一番である。
俺は時間を確認するため腕時計を見た、まだ夜11時だ。俺はプレゼントを届ける
子供の家の前に来ると後ろに人の気配を感じたので後ろを振り向くと12歳
ぐらいの子供が真剣を持って立っている。サンタ狩りの少年だ。
「サンタさんのプレゼントを力ずくで奪うよ」
そう言って子供は真剣を構えた。俺はなだめるように
「サンタさんは護身術の黒帯なんだよ。それでも戦うというなら10秒後には
君は返り血に染まってるはずだよ」
と俺が言うと子供は悲鳴を上げて逃げだした。
危ない危ない俺はまだ死ぬまでにしたい100の事の1つしか達成してないのに
こんなとこで死んでたまるかよと思い気を取り直して家の玄関を開けてみると
鍵がかかっていないことに気付く。俺はいつも鍵の閉まっている家は宅配便を
装い出てきた親達をおもちゃのピストルで脅してその場に立たせ、子供にプレ
ゼントを渡して金目の物を少々盗んで立ち去るのだがこの家は鍵が開いてるから
そんなことをしないで済んだ。玄関に入ると俺はまず地雷探知機を取り出し使うと
やはり地雷が仕掛けられていることが分かった。毎年プレゼントを略奪してネットのオーク
ションに出品する子供が後を立たない。恐怖と戦いながら俺は地雷を除去する。それに
時間が少しかかってしまったので腕時計を見るとまだ夜の11時だが時間が進んで
いないことに疑問を感じた時、俺は腕時計がマジックペンで
描かれていることに気付いた。そうだった、この前俺は空腹のあまり腕時計を
食べてしまい仕方なくマジックペンで腕時計を描いたのだった、どおりで時間が
進まないわけだ。家にある時計を見ると午前3時を過ぎている。俺は焦った、
まだ配り終わっていない家もあるし、何よりも俺の上司のトナカイにまた
あの立派なツノで突かれてしまう、草食系男子のくせに乱暴である。
まあそんなことを考えている暇はなく俺は寝室に向かう。
寝室に入ると親子3人が仲良くベッドで横になっている。俺は子供の欲しい物が
書いてある紙を見ると最新型ゲーム機が欲しいと書かれていた。
袋の中を見るとそのゲーム機は入っていなかった
がそのゲーム機の箱だけならあったので俺は箱だけ枕元に置いてやった。仕事を終え
部屋から出ようとするとなんと父親と母親の方も欲しい物が書いてある紙が置いて
あることに気付いた。その歳で……と思いつつも可哀想なので父親の方の紙を読んで
みると髪が欲しいと書かれている。父親の髪はたしかに薄くなっている。
サンタの俺は髪の毛を枕元にたくさん置いてやった。そして母親の方の紙を見ると
パンダが欲しいと書かれておりさすがの俺もパンダは上げれないので仕方なく、
黒のマジックペンで母親の目の周りと耳を黒く塗った。これで母親は満足するだろう。
俺はこの家の仕事を終え次の家に向かった。
読んでいただきありがとうございました。