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おまけ 「あした天気に……」
「サキ」
突然背中ごしにユウが呼びかけてきた
「え、なに?」
振り返ると、少し切なそうに微笑むユウ
「僕はずっとここにいるからね」
そんな顔でそんなことを言う
もう……この歳下の彼氏は……
思わず、私は頬がゆるむ
「ん、ありがと」
すごく嬉しいから
じっとユウを見つめて……
「好きだよ、ユウ」
ゆっくり目を閉じた
「ぼ、僕だって大好きだ!」
とても照れた声が潮騒の中に響く
その数瞬後、口唇が暖かく熱を帯びた
ただ静かにその感触に身をゆだねて……
『一緒に幸せになろうね』