第四章『戦い』
二人は聖王の兵士たちと共に戦場に行くと、そこにはおびただしいほどの、リビング・デッドがいた。
「隊長!王よりこの者達と共に戦争を早く終わらして欲しい。とのことです。」
一人の兵士が言うと、甲冑を身に纏った一人が「わかった」と言った。
「すまないが、このままで話さして貰う。まず、作戦だが……」
「いい…我等が倒す。」
少年は隊長の話を割り込む、そう告げた。
「なっ、しかし我等がやらねば民に示しがつかない!」
隊長は少し怒りながら言うと、少女が応えた。
「じゃあ、隊長さん達は、ここであいつらを止めて置いて、私達は本陣を潰してくるから!」
「……わかった。」
隊長はしぶしぶ納得すると、兵士たちを集め戦い出た。
「さてと、私達も行こっか。」
少女が言うと、少年は首を横振った。
「我だけで良い。」
「でも…」
「忘れたか?我が本気を出すと、お主まで巻き込む。」
「わかってるけど…。ていうか、もう戻しても良いんじゃないかな?口調。」
「そうか……。それでは遠慮無く。風華、君は彼らを守ってあげて。」
「わかった。黒龍も気をつけてね!」
「わかってるよ。」
そう言うと、少年…黒龍は詩を詠い、敵の本陣に乗り込んだ。