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プロローグ
ある古本屋に少年少女がいた。
「ねぇ、黒龍!」
少女は少年…黒龍を呼んだ。
「なんだ、風華?」
「これ見てみて!」
少女は一冊の本を少年に見せる。
その本のタイトルは、
『詩物語』
昔、ある国に一人の詩詠いが現れました。
詩詠いはその国の王も民も殺し、魔物に変えて近隣の国々を侵略していきました。
一つまた一つと国が魔物と詩詠いに滅ぼされていきました。
そしてこの国も……
「皆の者!けしてあの化け物達を中に入れるな!」
『「おおぉぉ~~」』
「隊長!王より伝令!」
「なんだ…」
「けして死ぬな…。です。」
「………わかっているよ。クロノ…」