不思議な夢、セレステとの対話。
その晩、不思議な夢を見ました。
大切な友達の一人だった、セレステ。彼女との再会が余程、私は嬉しかったのかしら。
私はアリアンヌ様ではなく、小川結衣として。たくさんのモニターがある暗室にいたのです。
「……セレステ」
画像はどれも入り乱れておりましたが、私にはわかりました。大樹で過ごした姿のままでしたが。
一斉に映しだされたのは、そう。セレステでした。画面の向こうで楽しそうに手を振っていました。
ああ、話がしたい。私は何度も呼びかけます。こちらからの声は聞こえているようです。ですがセレステの方は。
「――、――」
映像だけではなく、音声も途切れ途切れでした。元気そうな姿は見られましたが、どうせなら声も聞きたかった……。
「ねえ、セレステ。私達、再会出来たんだよね?」
「……」
「そうだよね? こうして、生まれ変わって……!」
「!」
画面越しのセレステは……噴き出していました。その反応は何だと私は顔に出してしまいました。それがより、笑いを深めてしまったのでしょうか。まだ笑い続けたままです。そういうところは確かにありましたが、いくらなんでも……。
「――」
そして、ひとしきり笑った後。確かに――頷いてくれたのです。
「セレステ……!」
私は感極まりました。
「だよね、そうだよね……!」
夢は次第に暗くなっていきます。目覚めも近いのでしょう。私はその時まで、語り続けるのでした――。
今朝の天気も晴れないまま。いつ降り出してもおかしくありませんわね。私は本日も、イヴを連れての登校となりました。
距離を置かれているのは、変わらないまま。イヴはおくびには出さないものの、苛立っているようですね。
よいのですよ、イヴ。昨日の私とは幾分違うのです。心が軽くなっているのですから。
「皆様、ごきげんよう! さあ、本日も良い一日でありますように!」
私は声を大にして、挨拶をしますの。
「……アリアンヌ様」
私は平気ですわ、イヴ。あなただって味方してくれますもの。だから、微笑んでいられますの。
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