アイテムを、アイテムを集めませんと……!
学園が始まるまで、まだ日数はありますわ。ここ連日、教養を叩き込まれていました。
シルヴァン殿との接触となりますと、相当機会が絞られますわね。基本、殿下と一緒でないとお会いできませんもの。
となりますと、ダンジョンですわね。ダンジョンでアイテムを集めませんと……!
本日は休養日となってます。私は自室にて準備をしておりました。イヴにも付き合ってもらうことになりますわね。
「……うーん」
イヴにも当然、分け前はいってます。ですが、アイテムによる還元もできませんものね。手当も断られましたし、贈り物をしようにも。
『僕が好きでやってるから……本当にいいから』
何かをおごろうとしても。
『一緒にお出かけは嬉しいんだ……なら、僕がおごりたいというか』
と、どこまでも無償であろうとします。何か、何かないのかしら……。
コンコンコンとノック音、イヴですわね。さあ、本日も赴きましょう。
今回はイヴと二人でした。空中にあるダンジョンに到着しました。今回も魔導研究所ですわね。私たちは宝箱重視で各所を回っていました。
軋む廊下の上、罠を回避しながらも私たちは進んでおりました。時間が許すまで、そう思っていたのですが――。
『各所にて侵入警戒レベル最大。外部への流出に備え――全ての研究所を爆破します』
またしても、でした。
「――ごめんなさい、帰還します!」
イヴが空中で陣を描くと、私たちは光に包まれて脱出することになりました。
私たちは帰還スキルによって、入口まで戻ってきました。他の冒険者の方々もそうです。あの御仁が仰っていた『連帯責任』、それをどうにかしないことには……でしょうか。
「……ごめん、アリアンヌ様。手に入れたの無駄になっちゃった」
今回は最終地点に到達前でしたわね。いいえ、イヴ?
「あなたの判断っは間違ってなくてよ。ありがとう」
「……そう?」
私はイヴを礼を言いました。崩壊に巻き込まれるよりかは、ですもの。あなたもそう。ああ、肩を落とさないでくださいまし。




