表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

169/438

連帯責任ダンジョン。


 私たちは入口の方まで戻ってきました。他の冒険者たちはどうやら帰還スキルで戻ってきているようです。

 そう……建物は倒壊したまま。ダンジョン探索の続行はほぼ不可能のようです。今日は無理でも明日はおそらく元通りになるでしょう。ゲームと照らし合わせてになりますわね。


「――連帯責任ダンジョンか」

「……!」 


 倒壊した建物の上に立つ男性。あの魔物の頭部を被った彼は――。

 辺りを霧が覆う。再び霧が晴れた頃には――その男性はいなかった。幻ということはないでしょうけれど。連帯責任ダンジョン……連帯責任? 


「アミュレットはいらんかねー」

「魔除けにもなるよー。うってつけだよー」


 改めてやってきたのは、アミュレット売りの二人組でした。そこに群がるのは冒険者たち。彼らはそれなりにダメージを負っているようです。罠はうんざりだ、とか口々にしておられる。あと――ぼったくりだとも。それでも買い上げているようですわね。


「そうだ……好きに使ったって。うん、一個なら買える。いってきます!」 

「イヴ!?」


 イヴもまた、あの人の群れに向かっていきました。元々の手持ちがあったようですが、買う気なのでしょうか。


「イヴ殿が戻られるまで、開封と分配を行っておきましょう」

「了解!」 


 お二方が開けるのは通常の宝箱です。ああ、良かったこと。現金が多めに入ってましたわ。ヒューゴ殿の安堵したお顔。


「それ、開けないの? って、宝箱自体がいいんだっけね。ごめんごめん」

「え!? ……ええ、そうでしてよ? 集めてましてよ?」 


 オスカー殿はなんてことなく聞いてきますが、こちらはドキドキでしてよ? 差し上げる相手の目の前で開封作業というね……!? というか、企業秘密も同然ですわ。あなたたちでも見られるのは……。


「お待たせー」


 イヴも戻ってきました。彼は無事買えたようです。イヴは笑顔ですわ、良い買い物をしたようですね。


「……。はい、アリアンヌ様。あなたの宝箱、僕の方で詰めておきましたから」

「あら、ありがとう?」 


 イヴったら上機嫌なのですね。リュックに詰め込む作業をやってくれましたわ。


 ダンジョン探索、本日はここまでのようです。戦利品も手に入れたことですし、このまま解散かと思われたのですが。


「早目に終わっちゃったしさ。どっか遊びにいかない?」 


 オスカー殿はまだまだ元気のようです。


「……本当にあなたは元気が有り余ってますね」


 ヒューゴ殿も同じ感想を抱かれたようですわね。


「まあ、悪くない提案です。お付き合いしましょうか」

「ええ、私もよろしいかしら」


 イヴもでしてよ? 私たちはお金にもゆとりがある状態ですから。疲れもなんのその、街へと繰り出すことにしたのでした――。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ