幕間5.探偵姉妹とアウトロー兄弟との特定調査-2
※この作品はフィクションです。現実の社会制度や法律とは異なっている場合しかありません
「あのね、個人的な話なんだけど
その一件だったら逆にお金を払わせてほしいなーなんて」
「(え?)」
「え?あのなんでですか?」
「実はねー?
私たちこの人を追っていたの」
「追って……いた?」
追って?どうゆう事だろうか?
別の人からも依頼が来たからなんだろうか?
「私たち、探偵をしていますが学生であります
依頼人との会話に合わせるために様々な知識や趣味嗜好をたしなんでいます
いくつもある話題の中でも配信者…4人とも個人も企業も色々なハコを見ていまして、本当に個性豊かで好きな人が多く、スカイウィンドにも大変ハマりました」
「ぁ……ありがとうございます
私も大好きなので」
一瞬スカイウィンドの応援を頂いたと言う意味で「ありがとうございます」って言ってしまったように聞けたが、すぐに同担の応援という意味で「ありがとうございます」と言ったように思える
「だからよー、正直俺達もえむえむきゅーだっけ?そいつの事が許せなくてなー
俺たち子どもたちに悲しい思いをさせやがってな」
「完全な怨恨と私怨で捜索をしています
でも、Twitterの方は通報祭りで消えてしまって追うことは困難になりました
一度LINEのIDから連結しているアカウントを確認して相手がMMQか本人確認しますが
本当に有益な情報をありがとうございます」
「ってことで、私たち満場一致で『協力ありがとー!』ってことでこちらから情報量を提供を……」
「(STOP!!!!!!!)」
思いっきり、でっかくゴシック体のようにしてホワイトボードを出した
いやいやいや!こっちは依頼しに来たのにしかも学生からお金をもらう訳にはいかない!
「あー、兄貴?
ヒートアップしているなら手話で言って?私が即決で翻訳するから」
「(助かる)」
「えっと
まず4人は探偵であっても学生だから大人の自分達がお金をもらう訳には行きません
それに、4人がたまたま調べていたとしても自分達は依頼人としてきたのであって情報提供に来ました
以上の理由で受け取りません、自分達がお金を払います」
「いえいえ、私たち非常に助かりましたし」
「いやいや」
「いえいえ」
そういってお互いに折れないまま、少し時間が経った
探偵って思った以上に、押しが強いんだな
いやまあ、情報や聞き込みの時ってこういった強引さも必要なのかもな
ずっと「いやいや」「いえいえ」と言い合って、こっちが折れてしまった
払われる金額が結構少なくできたのは幸いではあったのだが
「じゃあ、話も終わったし
情報を頂きたいんだけど……その前に三星奈さん?」
「はい、どうしましたか?」
「先ほど、その人が『もう友達ではない』って言っていたけど
その人の個人情報を容赦なく抜き出しても、本当にいいんだよね?」
「再度確認なの?
でも、容赦なくお願いします
……ただ、1つ心配を考えてまして」
「心配?」
「こういった個人情報ってプライバシーとか、何か法律で禁止されているとか?
政治に詳しくなくて、ちょっ心配になっててね…」
たしかに、セイの言っている通りこういった情報の扱いは、たとえ相手が犯罪者であっても
コッチが訴えられたら心配になる事もある…探偵は様々な知識を蓄えている的な事を言っていたけど、その辺りの法律も詳しいのだろうか
「私捕まったりしないよね?」
「それは心配ありません
尾行とか張り込みとかはそこら辺の一般人が行ったら、ストーカー行為などの軽犯罪や条例に触れますが探偵は探偵業法があるから許されます」
「私たち4人は探偵をやっているから大丈夫よ!
でも、個人情報を調べたりとかは探偵でも許されない場合が多いんだよね
個人情報は尾行などの追跡とは違うからね」
「それで、実は弁護士って弁護士会照介や職務上請求で合法的に調べられるし、探偵にその情報を与えることもできるの
実は…私、弁護士の資格を持っていますので、弁護の実践はしたこのは無いですが
その個人情報で皆の補助をしています」
学生弁護士がまさかここに存在しているなんて!?
「裁判で『異議あり!』とか『待った!』とか『くらえ!』って彩華がしているの見てみたいけどな」
「遊、実際の裁判はそんなに大声が飛び交う場所じゃないのよ」
「(法律に詳しいんですね、皆さん
学生でも弁護士や探偵になれるのですか?)」
「年齢制限がないからその気になったら小学生でもなれるよ
私と心姉ぇ……じゃなくて所長は六法全書の内容が頭に入っていますので
2人は絶対に罪に問われませので安心してください」
「俺は全然わかんねーけどなー」
「僕がコンピューターの事しか分かりません」
「(本当に凄いですね、それぞれはそれぞれの長所を生かしていて)」
「ありがとう!」
学生って実際は凄いんだな…普通の学校生活を送っていないけど、こんなにも知識を蓄えるなんて
4人が特殊なのかもしれないけど
「さて、羽?お客様のラインのスクショから特定をお願いするね!」
「はい、分かりました」
「その情報を受け取ったら、私たちで警察の方に行って情報を……」
「あーそれも私たちがやるから大丈夫だよ!
その情報を送るのもよくやっているから!」
「では、そちらもお願いします」
そう言って、羽さんはフードをかぶり直してパソコンに向き合った
星奈はスマホにあったLINEのスクショをパソコンにつなげて送信しIDの方も伝えると……
「凄い情報だ……こんなにもあるなら行ける」
「お願いできますか?」
「はい!ありがとうございます!これで仇が取れます
絶対に特定していきます!
………テンション上がってすいません、ちょっと集中してもいいですか」
「いいですよ、頑張ってください!」
……羽さんも、相当MMQHRへのヘイトが高かったらしい
被ったフードの中に潜り込ませるようにヘッドホンを耳に付けると、パソコンをカタカタいじって作業を始めた
「羽は結構集中したら戻らないから、作業が終わるまで待ちますか??」
「あ、一旦お帰りになった方がいいでしょうか?
数日がかかると思いますし…」
「大丈夫よ、かかっても1時間で終わると思うし」
「1時間!?それなら待ちます!」
そんな短時間で特定できるんだ…パソコンでそういった事できるのってすごいな
「待っている間に会話とか聞いてもいい?」
「いいよ!いま羽だけは話しかけられないけど聞きたいことあったらドシドシ聞いてね!」
「私も、答えられる所なら答えます」
「俺もいるぞー」
「(話せませんが筆談でよろしければ)」
と、世間話が始まったけど
何から話そうかな、色々と気になることもあるし
「そういえば、学生で皆さんは探偵をやっているけど
キッカケとかはありますか?」
「キッカケ?」
いきなり切り込んだな!?でも俺も正直気になっている
「私たち姉妹は、中学生のころに色々と探し物を見つけることが多くて、友達から『探偵がにあっている』と言われて、色々と試してみたら
思ったよりも才能があったことに気が付いたんです」
天性の才能ってものか、試しに新しく始めると
思った以上にいい結果が出てそれが天職になるという…
銃を使ったことない人が扱ったら意外と撃てるとかも聞いたことある
「普通に私たち姉妹は、人の為に行動するのが好きだから
続けていくうちにもっと好きになったって感じかな?」
「素敵だね!
……じゃくて、ですね!」
「(ああ、本当に天職なんだろう、そういえば遊さん?
あなた達朝影兄弟はどのようなきっかけで2人と出会ったのですか?)」
見た感じ、クラスメイトでもない限り面識を感じなさそうと思ってつい俺も聞いてしまった
「俺と羽?
まあ、なりゆきだ」
「(なりゆき?)」
「温泉旅行に行った時にたまたま一緒になって、そこで困っていた人を助けたんだ」
「(困った人とは?)」
「なに、迷子の子供を助けたんだ
それで俺たちと意気投合してこうなった」
温泉旅行で一緒?修学旅行とかじゃなくて学生の長期休みとかでそれぞれの家族とたまたま一緒になったんだろうか?
それと……ずっと彩華さんが心音さんにくっついているのは本当に気になる
でも、深い事情がある予感しかしないし下手なことは……
「あの、海山さん?」
「っ!?(どうしましたか?)」
やば、動揺して文字が震えてしまった
「時々私のことを見ていましたが、やっぱり、私が心姉ぇにくっついているのが気になるんですか?」
「(すいません、くっついている理由が気になりましたが
多分プライベートで深い事情がありそうなので聞けそうには……)」
「あーその事ね?まあ、深い事情は話せないけど
ちょっと、結構な事件に巻き込まれちゃって…」
え?話すの?
聞いていいのか?今日あったばかりの俺達に?
「(いえ、無理して答えなくていいですよ!)」
「もちろん全部は言えないけど、その事件でちょっと私がね色々と…」
「心姉ぇは絶対に死なせません」
「そういうこと、もちろん私も大切な妹を絶対に死なせないからね
ちなみに後遺症は無いから安心してね?」
「(それだけで後はこちらで察しておきます、すいませんでした…)」
死ぬ……俺はフルダイブゲームで経験はしたことあったけど実際にゲームでないこの世界で死んだらオワリ
今生きているなら良かったけど、皆までは言ってなかったけど事件で何か大きな怪我を負ったんだろうか?
だとしたら本当に今無事に探偵業できているようで良かった…このまま変に巻き込まれずに無事に過ごして欲しいな…
「それにしても、兄貴が見ていたって
よく分かったね?髪の毛とかがあって視線とか見づらいと思うんだけど…」
「探偵は洞察力があるから!」
「何気ない人の仕草で、判断できることが多いので」
そう言えば、探偵って物語とかでもそのような洞察力の高さがあるんだったな……
変に失礼の無いように気を付けないと……と思いたいが、ごまかしですらも見分けられてしまいそうだ、何かまた失礼をしてしまったら素直に謝罪しよう
チラリと心音さんは羽の様子を見て、まだ続きそうと思ったのか話をつづけた
「それにしても、本当に今日の情報助かったよ
……正直、探偵の私たちがこういうのは良くないんだけど、ライブレが行動するまで任せようとも思っていたし」
「あー」
「(………あれか)」
ライブレ、簡単に言えばデ○○ートのキ○様のネットバージョン
ネット上の悪人を見つけては特定をする、現在羽さんはセイの情報を使ってMMQHRの特定をしているけど、ライブレは非常に危険であり
相手のPCをハッキングして情報を抜き出して、SNSで“ハッキングした本人のアカウントで”個人情報を大公開してインターネットの居場所を無くしてネット的に殺す…ってことをやっているらしい
あくまで「らしい」の理由は、存在そのものが謎に包まれているからだ
年齢も性別も素性も全て分からなくて、ただ分かるのはとんでもないハッカーと言うことだ
噂も錯綜していて、肯定派も否定派とかに分かれていて憶測とかも飛び交っているらしい
……正直に言ってしまえば、俺は肯定派である
ライブレのおかげで迷惑系とか暴露系を皆殺しにして相当数が減ったと思うし
ちなみにライブレという名前は○ラ様同様、勝手に名付けられたものであり
「LIFE」を「BREAK」を2文字取ってライブレと名付けられたらしい
「だって、ヤクザとかの暴力団とのつながりがあるっていう噂でしょ?
迷惑な人らってギリギリ罪に問われない時が多いから…利用して消しているとか」
「(え?そうだっけか?俺は警察と繋がって情報提供して捕まえているとも)」
「三さん達、探偵の私から言うけど実を言うなら両方の噂を聞いたこともあるし
なんなら、両方と繋がっているのも聞いたことあるわ」
「こ……こわ!?」
「(怖すぎる)」
「あいつかーネットで迷惑をかけなければ大丈夫なんじゃね?
その時にしか動かねーってウワサだし」
まあ確かに〇ラ様同様、歯向かおうとしたり悪い行動さえしなければ被害を受けることはない
噂ではあるけど炎上とかをしても、普通に誠心誠意の謝罪などをすれば何もしてこないし
「自分が悪くないタイプの炎上」の時は、炎上した本人ではなく「炎上させた奴」を特定しているとかも聞いた
まさにMMQHRのように迷惑をかけながらも謝罪すらしないのが絶好の標的だろう
自分達3人ともネットで活動をしているし同居しているけど「自分が悪いタイプの炎上」を禁止にしているという鉄の掟がある、もししたら家を追い出される
3人の活動はそれぞれ繋がっているから、誰かが炎上したら連鎖的に迷惑をかけてしまう
もちろん、自分が悪くないタイプの炎上の場合は共に戦う約束もしている
「自分から振っておきながらアレだけど、私たちは『ライブレ関係』の仕事は一切引き受けないからね」
「どうしてですか?」
「(歯向かったらやられる、という事でしょうか?)」
「うん、海山さんの言った通り、歯向かったら消されるって話をよく聞くし
羽の特定技術は結構すごいけど、ライブレは相手のパソコンを乗っ取るらしいしもはやチート
複数人いると思っているし、本当に極道に押しかけられたら……なにも守れない」
「俺もなー喧嘩慣れはしているけど、ヤクザとか警察って銃持っているんだっけ?
あれとか普通にあぶねーからな」
「なので、私たち千影探偵事務所はネット関係の依頼は受けますが、ライブレ関係となれば全部断りますので」
「うん、分かりました」
そう話しているとずっとパソコンをいじってた羽がフードとヘッドフォンを取った
終わったのかな?
「よし、場所は○○県○○市○○の○○番地だ
情報をまとめたら警察に送ります」
「よろしくねー羽」
「……これで、スカイウィンドの人達が少しでも救えたら、ありがとうございます!!」
「大丈夫ですよ、私たちみたいなファンの事も救えたと思いますので」
4人にとっては「1人のファンの行動」と思っているかもしれないけど、セイにとっては大好きな居場所の為の行動だ
これでちゃんと裁かれてくれたらいいが
「にしてもなー
なんでこいつMMQHRはおかしいくなったんだろうな?」
「それは、あるコンカフェでぼったくられたのがきっかけがあってね」
「兄さん、共有していただいた資料にも書いてありました」
そこからは、セイが中心となってMMQHRが狂ったキッカケを話し始めた
何気に羽さんもLINEスクショの会話から特定した自宅の距離とコンカフェの内容から、店の方も特定したらしく
場所は言ってなかったけど結構近い距離にあったらしい
「心姉ぇ、ちょっと調べてみたけど
まだ営業しているみたいだよ
レビューは『ぼったくられた』の投票が沢山あるのに」
「うまい具合に法から回避しているんだね?MMQの事はこれから捕まるしどうでもいいけど、これはほかの被害者が出てくる前に何とか摘発しないとね」
「(やっぱり、警察に言うのですか?)」
「いえ、多分ちゃんとした証拠を見つけないと警察は動かないです」
「だったら、アレしかないな」
「アレですね」
「アレかー」
アレ?あれってなんだ?
「アレってなにをするの?」
「(アレとは一体?)」
「直接出向く」
「え?」「(え?)」
そう言って4人とも、何か外出準備をし始めて…え?ちょっと待って?
今から行くのか?
聞いた瞬間から?




