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フルダイブ・テストプレイヤー「勇者に訪れる161の結末」  作者: 虹鳥
仕事、第5週目

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幕間5.探偵姉妹とアウトロー兄弟との特定調査-1

※この作品はフィクションです。現実の社会制度や法律とは異なっている場合「しか」ありません

この注意書きは今回の幕間全部に書いて置きます

11月下旬の日曜日

ようやくこの日が訪れた

妹の所属しているスカイウィンドのコラボカフェに対して爆破予告をしやがった奴を特定し、警察にその情報を送って奴を捕まえる

その特定を完全なものにするためにインターネットの事も扱う探偵事務所の「千影探偵事務所」への予約をして、ようやくその日が訪れた

そう思ってバスを使い隣町まで来たのは…


「兄貴?ヒロが言っていたのはここ?」

「(ああ、そうらしいが……)」


てっきり雑居ビルの一部が事務所になったとか、探偵の所ってそんなイメージがあったけど…一軒家?

いや、俺が現在進行形でバイトしているクラインフライカンパニーも屋敷みたいな外見をしているし建物の姿はさほど関係ない、表札があるはずの所に「千影探偵事務所」と書かれていた

ヒロ…宏樹からのおススメで、ある時にイラスト依頼をされて…相手に怪しさを感じた時に信用調査で依頼したらしい、結果は黒でそれ以来から俺達や創作仲間におススメし回っている

っていっても、俺とセイが実際に訪れてお世話になるのは初めてなんだよな


「応対は基本的に私がやるからね」

「(ああ、でも普通に筆談で会話をすることはしてもいいか?)」

「もちろんよ!」


そう言いながらドアホンを押す、そうするとピンポーンと音が鳴ってスピーカーから「はーい」と声が聞こえた

カメラが付いているからドア越しにこちらを見ているのだろう


「こんにちは、以前予約をした三です!」

「あっ!予約のお客様だ!今行くから待っててください!」


……思った以上にカジュアルな人か?

いやまあ、話しやすい雰囲気を出しているからいいけど

そう思っていると、ドアの方からドタドタと音を出して近寄って来る気配がした

…ん?呼びかけに対応したのは1人だけど足音は複数ある?

そう待っている内に扉が開く


「いらっしゃいませ!千輝(ちぎら)探偵事務……じゃなくて千影(ちかげ)探偵事務所へ!」

「こんにちは」


開いた扉には2人いた、見た感じは姉妹だ

青い髪色をしていて身長が一緒で、雰囲気は大人しそうな方と活発そうな方の2人がいる

活発そうな方は前髪をちょっと伸ばしていて俺から見て右側に結んでいる所を作っている、片方だけツーサイドアップにしているような感じだ

そろそろ12月なのに薄い長袖の服…と言うか学校のワイシャツで寒く無いのか心配にちょっとなる

そして、大人しそうな方は活発そうな方に抱きしめながら俺たちを見ている

髪は前髪をちょっとぱっつん気味に切り揃えていて、活発そうな方とは逆に左側に結んでいる、こっちも片方だけのツーサイドアップみたいな感じだ

服はブレザーを着ていて暖かそう、ってこちらも学生服に見える

活発そうな方に抱きしめているけど……相当大切にしているのか?


………あれ?探偵事務所って言っていたけど、学生が経営しているのか?

それにさっきなぜ、「千影」ではなく「千輝」って言いかけたんだろうか?


心姉ぇ(ここねぇ)、朝影さん達はもう正式に入ったんだから、私たち姉妹の『千輝』ではなく2人の苗字を合わせて『千影』になったんでしょ?」

「えーだって、ずっと千輝の方で言ってきたから癖が抜けなくてー」

「ハァ…まあ、いつかは千影になれればいいけど」

「それを言うなら、お姉ちゃん離れはいつになるの?」

「私の心姉ぇは、死んでも私の物なので」


今のやり取りでなんとなく2人の関係が分かった

まず、ちょっと前まで、姉妹2人でやっていたから千「輝」探偵事務所って名前だったのが、その「朝影さん」達が入ったことによって千「影」探偵事務所に名前が変更になったらしい

そしてココネェて呼んでいる方が妹で、非常に姉の事を大切にしているらしい

何かしらの二次創作とかで、このような妹キャラをシスコンとか言っている不埒な輩がいるけど

深い事情がある場合もあるし、そのような考えをするのは絶対にしない

俺自身に妹がいるし、家族だから大切にしているのに「シスコン呼ばわり」はあまり好きではないからだ

…………ずっと行動を一緒にしているから今は呼ばれても仕方ないけど


「あれ?私たち邪魔だったかな?」

「あっ!ごめんねお客さんの事を置いちゃって」

「心姉ぇ、ひとまず中に行こう?肌寒いと思うし」

「そうだったね!」

「ではお邪魔します!」

「(お邪魔します)」

「え?」「え?」

「あっ兄貴の事は後で話すから今は部屋に案内してもらっていい?」

「う……うん分かったよ、驚いてごめんなさい」

「ごめんなさい」

「(大丈夫ですよ)」


俺の筆談に一度驚いて謝れてしまった、けどこういった事は慣れているし

2人は優しいことは伝わった


2人に案内されてそのまま室内に

外にいた時は結構肌寒かったけど室内は逆に結構あったかくて俺もセイも上着を脱いで腕にかけた

玄関から上がり、普通の家のような廊下があって扉を開くと普通にリビングがあった

………ここって、本当に普通の家では?

家を事務所にしているってことなのか?

リビングには2人の姿が見えた、この人たちがさっき話していた朝影さん達か?


「あ?お客さんか?」

「………どうも」


見た感じ、2人ともソファに寝ていたりPCにのめり込んでいて、くつろいでいるようだけど本当に事務所なんだろうか?

さっきの2人が姉妹って言っていたいけど、こっちはこっちで兄弟に見える

まず、行儀悪そうにソファーに横たわっている方は…申し訳ないが不良な外見をしていて、前が開きっぱの学生服に金色の刺繍で「上等」と書かれている、勝手に改造みたいなことをして大丈夫なのか?目つきが鋭くギザ歯で髪も手を加えて無いような短髪であり、細身であって喧嘩をしているのか頬に傷が付いていた

そして、PCをやっている方は…こっちも申し訳ないけど陰キャな雰囲気を感じてしまった

紫のパーカーを頭に深々と付けておりPCはゲームパットをつなげて操作をしており、ゲームに夢中らしい、メカクレとまでは言わないにしても前髪がしっかりと目にかかっていてちょっと視力の心配を感じてしまう、体も細いからか食生活がちょっと心配になりそうな体系だ、そしてソファーで寝ている方と同じような頬の位置に傷がついていた

2人とも赤い髪をしていて、見たままの性格の方向性は逆だけどなんとなく似ててやっぱり兄弟に見える


「ちょっと遊!お客さんだよ!起きて!」

「あ?ああ、わりいわりい!お茶持って来るよー」

「羽はゲームを一旦やめよう?」

「ご、ごめんなさい」


一応事前に来る時間をセイが伝えたはずだったけど、5分前に来たからギリギリまでマッタリしているつもりだったのかもしれない

ちょっと準備でワタワタしながらも、椅子や机にお茶を準備していき

お互いに向かい合うように座って落ち着いたらしい


「ふぃ…慌ただしてゴメンね

そして改めまして、いらっしゃいませ千影探偵事務所へ

私たちは学生だけど、来年に卒業した時には所長になるわ

と言うことで所長の千輝(ちぎら) 心音(ここね)よ!」


と所長の心音さんが話していた

やっぱり、学生ぐらい若そうな雰囲気を感じていたけど本当に学生だったとは…「来年卒業」って言っているってことは現在高校3年生、普通であったら学生さんは進路相談や、就職が決まったら車の免許の講習を受けたりとかするとは思ったけど……いや普通の学生生活を知らないから実際は分からない

ともかく、漫画知識とかでこの学年のこの頃は忙しいと思ったけど普通に今探偵をしてるってことは…ここに就職することが決まっているのだろうか?

聞けば早いけど、流石にプライベートなことになると思うしやめておこう


「私は千輝(ちぎら) 彩華(あやか)

心姉ぇ…じゃなくて所長の双子の妹よ、立場的には副所長みたいな所があるけど所長のサポートと護衛をするわ」

「護衛は必要ないでしょ彩華、私はバリツを使えるしそれで殺人犯に勝てるから

バリツのやり方うろ覚えだけど」


と彩華さんが心音さんの腕に抱き着きながら話していた

バリツ……シャーロック・ホームズが使える武術だったかな?

うろ覚えって言っていたし「殺人犯に勝てる」って言っていたけど多分盛っている

バカにしているというつもりは決してなく「学生が殺人犯と戦わなきゃいけない」っていう光景を想像したくないからだ、彩華さんが常に抱きしめている様子が猶更現実味を感じてしまうからだ

でも、それを盛りを抜きにしても探偵って交渉だけでなく調査で身の危険になることもあるから、ある程度の戦闘能力は実際にありそうだ

本当に戦闘能力がありそうなのはユウって呼ばれていたあのギザ歯の彼っぽいけど

と思っていると今度はその彼が自己紹介をするらしい


「んで、俺か?

俺は朝影(あさかげ) (ゆう)、ここの雑用係

さっきまでベットで横になっていたけど、掃除とか色々とやっているー

不良っぽい外見で実際に不良だけど許さねえ奴だけ喧嘩は売らないから安心しろよー」

「ほ、ホントに?」

「ああ、俺が許さねえのは3つ

子どもを酷い目に遭わせるヤツ、動物を酷い目に遭わせるヤツ、冠婚葬祭?って時に喧嘩を吹っかけて来るヤツ、そして弟に手を出すヤツ

俺も弟も彩華も心音も子供だから俺が絶対に守るよ」

「兄さん、だからそれ4つあるでしょ」

「細けえことはいーんだよ」


やっぱりセイも不良な外見で心配に感じていたらしいが、警戒心強そうな彩華さんがいる場に普通にいられるなら結構大丈夫そうなのかな?

自分で不良と言っているし自ら「怒る要因」を言っているならちょっと安心かも

感情移入のできる芯の通っているタイプの不良キャラみたいな、でも高校3年生って子供と呼ぶにはちょっと微妙なラインと思っているし、思春期の事を考えたら子ども扱いに怒りそうと思ったが3人が特に話していないと……自分を認めているというよりかは、いつものやり取りって感じだろう「許さない奴3つ (4つ)」もそんないつものやり取りに思える

それと、遊さんは羽さんとは兄弟、こちらも双子で同じ年なのかな?


「えと、俺は朝影(あさかげ) (かける)です

兄さんは言い忘れていましたが僕と兄さんはここでバイトをしていますし、千輝さん2人と同じ高校3年生で兄さんと双子です

もちろん卒業した後はここに就職予定です……

インターネットゲーム大好きですが、普通にパソコンを扱うことができますのでネットの調査の依頼が来ましたら扱わせていただきます」


そういいながらフードを取った、髪がちょっとぺたんこになっている、それに結構目の下にクマが出来ていて睡眠時間の心配をしたくなった

2人はバイトだったのかって思ったけど、就職確定しているから苗字の一部が探偵事務所の名前に入っているのだろう

インターネットの依頼が来た時の担当か…羽さんに一番お世話になりそうだな

学生たちだけ?けどすぐに卒業して自立できるだろう

千影探偵事務の人達の自己紹介は終わった

次は俺達の番だ


「こんにちは、千影探偵事務所の皆さん

本日はよろしくお願いね、じゃなくてお願いします!

私は依頼人の三星奈です

そして…兄貴はちょっと特殊だからゆっくりと待ってもらっていい?」


そうセイの言葉を聞きながら俺はゆっくりとホワイトボードに文字を書いて行く

応答とは違って文字が長いからちょっと時間がかかったけど

4人とも不思議そうな目で俺のことを見ていた

そして書き終わった後、4人に見せる


「(皆さんこんにちは、俺は星奈の兄の三海山です

声帯に異常があるために喋ることができずに筆談で話すことになりますがよろしくお願いします

妹の付き添いで来ました)」

「はい、よろしくお願いね」

「よろしくお願いします」

「あっ、そうだったんですか…通りでずっと静かで

よろしくお願いします」

「…………」


心音さんと彩華さんと羽さんは普通に応答した

けれども遊さんだけ無言だ、一体どうしたんだろう?


「あーわりい、俺バカだからよぉ

読めなくてな、ウミヤマさんだっけ?

読みカナを書いてもらってもいいか?」

「………」


なるほどな、申し訳ないことをした

不良キャラが自分で「俺バカだからよぉ」って実際に聞いたの初めて聞いた

俺はさっきの文章に読み仮名を付けて改めて見せた


「カイザンさんだったか悪かったな」

「(いえ、珍しい名前でもありますので)」

「よし、これでお互いの自己紹介が終わったことだし

依頼の相談をしましょ!」

「分かったわ、予約の時に少し話したから詳しく説明するね

ちょっと話が長くなるんだけど…」


そう言って、セイは依頼内容について説明した

以前にあったスカイウィンドのコラボカフェの爆発予告の話が合った事

あれから、俺はネットのメールで予約を行って本日が決まった

そして妹はあれから証拠を探して、スカイウィンドの方にも許可を取ったらしい

結局、MMQホームラン…めんどいからMMQHRでいいか、そいつは今になっても特定には至ってないらしく捕まってない、そしてTwitterでのツイートどころかアカウントそのものが通報祭りでもあったのか消えてしまって追うことができなくなってしまった

けれどもLINEはずっと残ったままでMMQHRの近場の写真もそのまま残っている、ここまで来たらLINEアカウントの存在を忘れているレベルだろう

念のために近場を取っていた写真などスクショを撮って置いたけど、通話着歴がそのまま残っていた


「私はね、この人を止められなかったという責任はありません

こんな人は友達じゃないから

スカイウィンドの方々の為にこの犯人を特定して捕まるのをお願いします」


MMQHRのイラストの元ファンであって、イラストを描く前からの元友達ってことして伝えた

けどスカイウィンドの音黒ヤイミルと言うのも探偵の人達に秘密だ

星奈はスカイウィンドを箱推ししているファンという事にもしている

それらの説明を聞いて、4人は頷きながら静かに聞いていた


「LINEの情報を提供するから捕まえて欲しいってことね……ふーむ?」


そう心音さんは一旦悩んだ後に羽さんの所に近寄っていく


「ねぇ?LINEの情報で特定ってできる?」

「時と場合によりますが、Twitterよりも親密な話をすると思いますし

LINEの情報があったら特定に効果的、ちょっと見せてもらった近場が分かりそうなスクショがあるなら尚更でIDも分かれば完璧

Twitterの情報から追おうにもアカウントを消していますし、一ヶ月の保持期間に無理やり復活させるよりはその方法の方が楽です」

「ほうー!分かった!」

「はい、でしたら金銭の相談なのですが」

「あーそう言えばその話なんだけど…」


え?一体どうした?

金銭の話をしたとたんに急にばつが悪い表情をしている?


「あのね、個人的な話なんだけど

その一件だったら逆にお金を払わせてほしいなーなんて」

「え?」「(え?)」


払わせてほしい?

なんで?

俺たちは探偵に依頼をしているのに?

自己紹介が長くなってしまって今回3編になります

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