エンディングリスト No51
テストプレイ4日目、11月の2周目
もう着こまないと風邪を引きそうな時期、暖房もコタツもとっくに準備済な環境
もう筋肉痛は翌日には何ごとも無いレベルでとっくに抑えられていて、技術の発展に感動を覚えている
「翌日の筋肉痛はもう心配しなくても良さそうですね」
「(はい、本当に翌日からお出かけもできそうです)」
「ええ、そうなりますと今度の課題はログアウト後に動けるようにすることですね」
「(行けると思いますよ!)」
課題と言っていたが、起き上がった直後は確かに車いすが必要となるぐらい体が動かない状態になる
けれども、だんだんその時間も短くなっていて、このまますぐ動ける状況になるのも早いだろう
半分雑談がてら、今度のスカイウィンドのコラボカフェの楽しみな話をしながらダイブ装置の方へ行き
4度目のフルダイブをすることに
視界が開かれて、いつものお家
ペット三匹とも撫でて……名前は、いやつけるのはやめておこう!
いつかこのフルダイブはバイト完了してしまう、そうしたらこのペットたちとお別れしてしまう!
モニター越しのゲームとかならまだしも、こんなに触れ合ってリアルな動きをしていて正直愛着がわいてしまう、いやもう手遅れだ!
名前を与えてしまったら本当にゲームを終わりに出来なくななる!
ともかく、ペットを撫でで、ラジオ体操をしたら「ピコン」と通知音
ベットに座りながら、紫の頭をつついて「チャット」を開く
カイザン>3日目48ED到達
4日目のやることリスト
→メチアツ火山とメチサム氷山の調査
→洞窟の他の道の調査
→山頂も調べる
→もしかすると、環境が違うだけで形が同じかも?
それならメチサム氷山とメチアツ火山で交互に同じ場所でエンドしてみる
※以下、エンド数に余裕があったら
・船の方の調査
・神殿の捜査
研究員板橋>おはようございます、本日もよろしくお願いします
カイザン>よろしくお願いします
さて、先週に残したメモを見て前回の仕事の時を思い出した
メチアツ火山とメチサム氷山をスーツを着て登ってみたけど
それぞれで3エンドを迎えて、地形からエンドの起こる場所を考えると
「鏡合わせに同じ」地形をしている
なので、交互に行くことにしよう
ここまでの寒暖差、まるで命かけのサウナの様であった
という訳で!
まずは家を出た後に、王城はスルー
獣道へ行き、ダイナマイトを回収したのちにハテシナ砂漠の反対側まで開通
引き返していき、ヤスラギ湖アイテムショップへ
「いらっしゃいませ!
好きな商品がありましたらあなたのアイテムと交換してください!」
さて……どっちにしようか?
メチサム氷山へ行くなら「耐冷スーツ」
メチアツ火山へ行くなら「耐火スーツ」
本日の起点として、選ばなきゃいけないけない
どっちでもいいけど、いざ言われると迷ってしまう
「(じゃあ、先週のテストプレイの時はラストがメチサム氷山だったから)」
と言う理由でメチアツ火山から行くことにした、耐火スーツを手に再び火山へ向かうことに
……
………
……
道のりを思い出しなが歩いて行き、昼の終わりぐらいにようやくたどり着いた
このまま黒色の境目の場所まで進んで行くまで普通に行けるだろう?
分かれ道が見えるまでが一本道だったはずだ
周囲の猛々しいマグマを見ながら観光気分で歩いて行く
触れたら、多分後悔するほどの熱さ受けそうだけど、気にはなってしまう
時間帯は夜になった頃にようやく分かれ道にたどり着いた
復習がてら道を確認して思い出す
たしか、横にある脇道は先に進みそうな場所、洞窟内にはまだまだ分かれ道が沢山ある
そして坂の上の山頂方面へ行けるが、そこにも分かれ道が2つあり片方には観光施設、もう片方は多分山頂へ行ける
それだったらまだまだ不明な所が多い場所へ行くことにしよう、つまり洞窟へ行こう!!!
「(とはいえ、さすがにに洞窟内の構造は覚えてないけど)」
熱くは無いけど火の粉を顔に受けながら歩いて行く
行ったことあるのはたしか……大鍋が置いているあの部屋だったな
でも別れ道があるその部屋への道はどこだったか覚えてない
洞窟入ってちょっと歩くだけで分かれ道の場所にたどり着いた
「(あの場所は、たどり着くだけでエンディングに入る場所だったから鍋が見えてきたら引き返せばいいか)」
迷っていても仕方ないし、どんどんと歩みを進めて行こう
でもどこを選んだか覚えられるように、右端から選んで行こう
……それだったら、先週はダイナマイトを投げるよりも普通にいった方が良かったかもしれない
後悔先に立たずってやつだな
まず1番右側の道を進んで行く、確か料理屋さんの時は大して長い道は無かったからすぐに何かがあるはず……なんて思って進んで行ったが長めだ
こうなると焦らされている分、楽しみが増えて来る
そう思って歩いて行ったら…また分かれ道が沢山の場所に…って?
「(ん?ん?
あれ?ここって?)」
なんか、ものすごい違和感、いや既視感を感じる場所であった
そう思って、もう1回さっきとは違う既視感を大きく感じる場所に歩いて行く
そうするとまたも分かれ道が沢山の場所に…いやこれは
「(これ完全に同じところグルグルしているじゃねえか!)」
既視感って思っていたけど、分かれ道の位置が完全に同じ、この道に入るたびに右端と左端に出るだけだ
これは結構前にさまよったあの森の場所のようにループ構成になっているんだろう
それなら何度もループしたらエンディングになるのか?と試してみたいところであったけど
「(結構氷山も火山も結構広くて通るだけで時間経過するんだっけな)」
って思い、この場所では時間経過エンドは起きないって考察をしたんだっけな
まあ、エンドリストを見て空欄があったら試してみればいい
分かれ道の右端と左端は分かったことだし、今度は右端の1つ隣に行けばいい
そう思って進んで行く
この道を歩いて行くとすぐさま変化があった
「(ん?なんか眩しくね?)」
炎による赤い洞窟道の奥、何か黄色い光が見える
溶岩の明るめの色なのか、もしくは何かの炎色反応と思って進んで行ったが……
「(って、これって!?)」
その場にあったのは、積み上げられた金貨や銅貨の金の山、中には色とりどりの宝石もあって装飾品もある、まさしく宝の山と言う表現がぴったりな金銀財宝がある
金が好きな人であったら真っ先に飛びつくかもしれない、俺はそう思っていたけど
「(………金銀財宝って、本当に目の当たりにすると
恐怖心が襲い掛かって来るんだな……)」
この感情を持ったのは多分俺だけかもしれないけど、分かって欲しい気持ちもある
余りにも現実味を持てないし、今現在進行形で日給80万で仕事をしているからこそリアルに金銭崩壊の恐怖を感じているし欲しいとか……ガチで思わない……
「(まあ、流石にゲームだしこの金銀財宝が手に入るわけないし…………そう思うと安心してきた)」
まあこれはアレか、たどり着いたら視界が暗転してエンディングに入って行くタイプかな
金銀財宝手に入れて、魔王も姫も無視して楽しく暮らしましたエンド
本日初めてのエンドはそんな感じので部屋の奥の方へ歩いて行くとエンディングに入って行って………
「がぁぁぁぁあああああああああああああああああ!!!!!!」
「!?!?!?(なんだ!?)」
視界は暗転せずに何かの叫び声のSE!?いや、咆哮が聞こえて
突然の大声に地面が震えているのかよろめいてしまう
エンディングに入って行くわけじゃないのか!?何が起こったんだ!?
そう慌てながらも、何か異様な気配を感じ振り向きながら頭上を見上げると
「(え?は?はぁ!?!?)」
そこにはヤモリのように張り付いている生き物がいた
自分よりも三回りも大きく、その背中には大きなコウモリ…いやプテラノドンのような大きい翼を持ち、肌には漆黒のウロコが付いている。
首も長くてその先には圧倒的な存在感を放つ顔、もし例えるなら怪獣と言いたくなるような表情をしていた。
圧倒的な畏怖を感じるその姿、それはドラゴンがいた………
フォルムはかっこいい、カッコいいけどそれ以上に
「(こ………怖い!?いままでいろんな目に遭ったけど
恐怖で脚まで震えて動けない!!)」
このゲームの仕様ではない、本当に足が震えて動けない!
1回咆哮をしたドラゴンは降りてきた、それも、火を吹きながら入り口を塞ぐように
「(ここに入ったら、出られないってことかよ!)」
入り口を塞ぐように吐いた火は永遠と燃えていて消える気がしない
俺は察した、今ここには武器は無い
そして入ったら出られない、それはつまりここで死ぬエンドが
確定している
だとしたらどうする?!動きをよく見てから死ぬか
このまま身を委ねて死ぬか
いや、ヤミツキコヨーテの時も思ったけど身を委ねたくない!!
無敵の盾があるから次周、いや次々周じゃないと試せないけど
抗って動きを覚えてから死んでやろっか!
そう、思っているとようやく足が動き始めた
ドラゴンが降り切ると、もう一度咆哮をした
口が開きそうだったから、耳を塞いだけどそれでもよろめいてしまう
これは戦いのゴングのつもりか?
抗うなら相手の動きをしっかりと見ていきたい
何をしてくる?爪か?
そう考えていると少し身を引いた感じがしたいったい何をして………
「……っき!?」
と思っていた時には遅かった、大きな図体に似合わず高速回転してシッポをぶん回してきた
モロに食らって脇腹どころか体の左半分にかなりの痛みが走り、体が跳ね飛ばされてる
右腕を中心に折れているのではないかと思うほどの殴打されたような痛みだ
だけどもHPは1しか減ってない
何とか動けるけど痛みは残ったまま…下手すればダメージによっては動きにくくなるのがあるかもしれない
「かっ!」
吹き飛ばされて金銀財宝の山に受け止められる
ジャラジャラと音がなりながらも上体を起こす
壁にぶつかったダメージは無いけど、衝撃でちょっと放心状態になってしまう
事故られた時って、こうなるんだろうか
「(はぁ……)」
独り言筆談をついしていたけど、ようやく正気になって起き上がる
だが冷静に見てみると、ヤミツキコヨーテの攻撃に比べたら一対一だからまだ戦えそうだし予備動作がある
盾無しでもワンチャン勝てそうな…そんな雰囲気を感じた
予備動作があるなら冷静に見たほうがいいな、弾き飛ばして俺の姿を見ると接近してくる
走り込みながら殴ろうとするような動き、これは…爪か!?
そう考えて、前方に飛びながらドラゴンの股をくぐっていく
背後からゴドオオオオンと大きな音を聞いて、上体を立て直しながら振り向くと
地面に拳を叩きつけていた、地形ダメージは無いけど喰らったらひとたまりもない威力だろうな
だいたいゲームであるようなドラゴンの動きと言ったら後は……
「(なっ!?飛んだ!?)」
翼を広げると急速にその大型の体が浮き上がる
やっぱりあの大きな翼は飾りじゃない!飛ぶに決まっている
そう思っていると口を開く、これは………
「(ブレス系か!?まさか!)」
ファンタジーに出てくるドラゴンは大体口から炎を出す、その時にの予備動作は大体口を開く動作だ
どんな速度であっても回避できるように横に転がり込むように回避!
それと同時にドラゴンは口から火球を放った
…だけども、速攻で飛んでいくわけではなく、投げられたボールのような速度で飛んできた。
ドラゴン自身は飛んでいるからこそ、ちょっと遠くからのボールの速度なら回避できる
ヤミツキコヨーテと違ってこれは戦える
地面に着弾した火球は小爆発を起こしながらも消えた
「(やっぱり、戦おうと思えば勝てそうだ)」
と考えていると空中で少しだけ身をひいている、口は開けてないからブレスではない動き?
いったい何が
「……っ?!?!?」
見上げていたが、いきなり胸部と足の方に衝撃が走った
何か大きな力で圧縮されているような強い痛みに、声が出ないのに叫んでしまいそうになる
1ダメージを食らいながら、周囲を見てみると
目が合った
遠くにいたから見えてなかったけど、今はドラゴンの深紅色で蛇のように中心には緋色の縦のラインが間近にあった
そして痛みを感じた腹部を見ると…そこには牙があった
あ……これ、俺食われている
一瞬他人事のような、客観視したような現実逃避を無意識ににしていたけど、胴体に感じる痛みが「これが現実だ」と突きつけられているように引き戻される
再び噛む力が強くなり、またも激痛が走って叫びたくなる
再び1ダメージを受ける
痛みにまとわりつかれながらも、思ったことがある
これ……掴み攻撃では!?
掴み攻撃、それは敵に捕まれたり、まとわりつかれたり、噛みつかれたり…
そう言った時はレバガチャをしたりしてもがいたりすれば手放すもの
でも、さっきから痛みで体を暴れさせているのに一向に離す気配がない
これはまさか………武器が何かないと抜けられないやつで実質即死か!?
と思った瞬間、急速に体の感覚がなくなり急な落下感を感じる
上下が分からなくなる状態で見渡すと、状況を理解した
ああ………そのまま噛まれてしまって、俺の腹部より下が無くなったんだ
落ちていきながら視界が暗転して行きエンディングに入って行く
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No51「一銭の価値も無い燃えカス」
メチアツ火山の主のドラゴン、そいつは非常に欲深い生き物
世界中から強奪したコレクションルームに踏み入れたカイザンは
ドラゴンの怒りを買い、襲われました!
斬られて燃やされぶっ叩かれて噛まれて…
欲深いドラゴンからしたら何の価値も無い燃えカスにされました!
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……本日最初のエンドにしては随分と壮大な目に遭った
今でもニヤついて冷汗をかいてしまう
あのドラゴンは多彩な攻撃をしていたけど、どれがトドメであっても燃えカスエンドになるんだろうな
取り合えず、本当だったら倒しに試したいところであったけど…これは今日の目標通りメチサム氷山へスーツ一本で行くことにしよう
そしてその場にいる奴にやられよう




