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フルダイブ・テストプレイヤー「勇者に訪れる161の結末」  作者: 虹鳥
仕事、第3週目

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32/58

エンディングリスト No45・No42

さて、メチアツ火山で出せるエンドは残り1個

それが終わり次第、今日の残りはメチサム氷山でエンドを迎えよう

洞窟内の他の穴に入ったら何があるのか気になるけど、それは次の仕事の時に回すことにしよう

となったら、山頂方面を見に行ってみるか?

それなら、善は急げ…って言いたいけど一度試してみたいこともある


家を出たらまずは真っすぐ獣道へ、そこでダイナマイトを入手して一旦道を開通してみる

最低限の壁を破壊した後に引き返して、ヤスラギ湖へ……これだけで夜か

ダイナマイトは火山で使うかどうかわからないけど、それは来週に回そう

ヤスラギ湖についたらアイテムショップへ


「いらっしゃいませ!

好きな商品がありましたらあなたのアイテムと交換してください!」


ダイナマイトを交換して耐火スーツを手に入れる

……そういえば、ダイナマイトで交換するのって変な感じがする

先週だったか、一度リンダさんを爆破したことがあったな

そのときは本当にごめんなさい


耐火スーツを手に入れた時点で、時間は一周まわって現在は朝

今俺が試そうとしているのは非常に暑いハテシナ砂漠の気温で「耐火スーツ」で耐えられるか?という事だ

実際の所は熱いと暑いは違う物と思っているし、某ゼ〇ダの環境ダメージでも火山地帯の「熱い」と昼の砂漠地帯の「暑い」が違っており、それぞれでちゃんと必要な装備が違っている

それだったらこの「勇者に訪れる161の結末」でも同じかどうか試してみたい

耐火スーツを着ているので早速、朝の砂漠に一歩踏み出して………


「(あっっっっっつ………)」


この一歩だけで分かった、やっぱり「暑い」と「熱い」は違う

体温調整水筒を持っていた時は1口飲んで快適な状態だったけど、今はカイロを飲み込んだかのように体内から非常に暑くなる

このまま進んだら骸エンドになるからすぐに足を引っ込めた

ヤスラギ湖に戻ったけど、なんとなく喉が渇いた感じがしてヤスラギ湖の湖を飲んでしまう

本当はサバイバルゲーム特有の赤痢菌とかあるから、煮沸しないとやっちゃいけないけど、こればかりは許されるか……


「(何かしらのエンドには…ならないな)」


口に含んみるけど、なんとなく潤う感じがしただけで特に何も起きなかった

実際に水が体内に入る感覚は無くてちょっと変な感じ、それでも1回落ち着けるような感覚もする

一息ついてまたエンドを見つけに向かうことにした…


………

………


昼の終わりごろ、そろそろ時間帯が夜になりそうなぐらいになってようやくたどり着いた

地面が灰?それとも焦げの真っ黒な山道になっていく

武器となるアイテムは無いけど、山頂方面に新しい敵がいたとしてもその時はその時でエンドを迎えることにしよう

耐熱スーツを着ているから影響は受けずに進んで行く


そう思いながら山を登っていくと、時間帯は夜に…そういえばメチアツ火山の夜の光景は初めて見る

2個前の焼死エンドの時は熱くてそれどころじゃなかったし時間帯すらどうでもよくなるほどの状態だった

それにこの山は結構大きくて時間経過が結構多いから朝昼晩が経過したとしても何かしらのエンドを迎えることは無いだろう、仕事3日目だがなんとなくこのゲームのエンド傾向がもっと分かって来た

干渉できないが、遠くに見える溶岩を見てみる


「(ゲームでしか見たことなかったけど、これは………)」


荒々しくも、たくましさを写す溶岩

昼の時はそんなにも感じなかったけど、時間帯が暗くなってその赤い色がはっきり見える

ゲームの画面越しでしか今まで見たことなかったけど、フルダイブだとしても肉眼で見るとこんなにも美しい光景とは…

それはまるで神話の世界に来たような気分にもなる


「(溶岩って灼熱であるし、ゲームとかでも落ちたら即死の印象があった

だからこそ、怖いとかそんな気持ちがあるからこそ実際に見たいとかそんな気持ちなんて一切湧かなかったけど

こんなにも美しい光景となると、命がかかっても防護服を着てでも見たくなる気持ちが分かって来る…きがする)」


百聞は一見に如かず、このフルダイブゲームで何回も経験してきた

この感覚はこのバイトが終わった後にしっかりと本業に生かしていきたいな

そう思いつつ、あの分かれ道の方へ向かって行く


時間帯が朝になった頃、ようやく分かれ道にたどり着いた

山頂方向と迂回方向と洞窟方向と別れている

目的通り、今回は山頂方向へ行くことにした

何が待っているか分からないワクワク感を一番の行動原にして足を進めていた


……

……


山を登っていく、疲れは感じないけど山の雰囲気は変わっていく

山の天気は変わりやすいという言葉があるが、一応はずっと晴れてはいる

けれども、火山ガスなのか暗黒色の煙が上空を覆っており…なんだか禍々しい雰囲気も醸し出している


「(空気泡も必要だったかもしれないか?)」


吸った瞬間に死ぬ可能性があり、その時は対策を持って行くことにしよう

また来週になるけど

けれども、ガスの発生源は無くて上空でモクモクしているだけだ

そう考えながら歩いていたら……


「(え?)」


どうゆうことだ?また分かれ道が見える、見るからに山頂に見える方向とまたも迂回する方向?

もう一度分かれ道があるのは想定外だった

下の迂回は先に行きそうだけど、こっちは何が起こるんだろう?

それともこの山頂への道は実は罠で、ピーク(山頂ではない目立って高くなっている所)をトラバース(ピークを迂回して体力の消耗を抑える)するための道なのかもしれない

地質学に詳しくは無いが一応山に関しては、仕事に取り入れるために映画とか見て詳しく調べたことある


取り合えず山頂に向かいたいから…トラバースできそうな迂回路へ進んで見るか

そう思って歩いていってほんの1分ぐらい進むと


「(は?何これ?)」


明らかに異質なものがある、そこには木材があった

……木材!?いやいやいやいや!

ここは火山だし結構奥地だぞ!?

洞窟内ほどではないけど火の粉も見えてないだけで舞っているかもしれないし

置いているだけで引火しそうなんだけど!?

その木材は木造建築のように地面に敷き詰められており、自然な道から人工的な道になっていた

何か…案内されているのか?

山頂へ…って雰囲気は感じず、何か別の物が見えそうな予感だ

一応山頂目標ではあったけど、この先が山頂じゃなかったらその時はその時だから受け入れよう

となると、この先はいったい………


「(ん?なんだ、温かい感覚がしてきた気が?)」


そう思った瞬間に景色が目の前に広がった

そこは………


「(お……温泉!?!?!?!)」


明らかに場違いな大きな温泉街が見えた

木造で出来た床に、良く燃えないな…って思う雰囲気の木材建築群

そしてあっちこっちから湯気が湧き上がっており、鼻に香る硫黄の匂いが心地いい

普通は安らぎを感じるはずのそのフォルムではあったけど、ここは火山だ

火山ガズが未だに上空に漂っており、その下には白い湯気……アニメとかでも見たことないかもしれない

岩肌の黒い色も健在でありそのようなミスマッチな風景に違和感の方が強く感じてきた

安らぎを感じるよりもなんだか不気味な感じがした


「(これは……ハッピーなエンドを迎えることができるのか?)」


エンディングの大体の場合は死んだり犯罪者になったり、自分の体に影響を受けないエンドだったら「勇者という責任の破棄」になる

釣りして楽しんだり、キャンプしたり、強制労働施設で大勝ちして豪遊したり

多分この先に進んで行くとエンディングになっていくし、体に影響の起こさないエンドになるだろう


エンドメッセージの内容的に幸せだったらいいな、そう思って歩みを進めて行きエンディングに入って行く


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

No45「極楽!ようこそ温泉リゾートに!」


山頂を迂回し、たどり着いた先は温泉施設だ!

温かいお湯に、美味しい饅頭と卵!

おもてなしも最上級に日々の疲れは一瞬で溶けていく!!

カイザンが永住するのも時間の問題だ!!

え?勇者の使命と魔王討伐とお姫様の安否?しらん

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


やったー幸せなエンドだー、さっきまで内側から燃やされたり、外側を燃やされたりとえげつない所ではあったけど幸せになれた

そんなにも極楽な場所だったら勇者の使命を破棄するのもうなづける

本当は楽しいことも堪能したかったかが、もしかすると堪能したらリアルに俺が帰れなくなる場合もあるかもしれないな

よし、今度は氷山に行くことにしよう


まずは家を出て王城をまっすぐ進む

その後は草原から獣道へ行き、ダイナマイトを入手

耐冷スーツはガン無視して

廃坑の壁にダイナマイトを使用して、通り抜ける

その後は山の前の広場に出てまずは道をまっすぐ、その後の3つの分かれ道を左に進んで行く

近くに「メチサム氷山」と書かれている看板を通り抜けて

歩いて行く


………ふと思ったけど、氷山と火山、造りが似たような形であればいいな

そうすればエンディング回収に効率的と言えるかもしれないけど

そうじゃなかったらそうでもいい、探索の楽しみが増えるのもいいと思う


このまま歩いて行くと……やはりというべきが雰囲気が変わって行った

火山は火山灰の黒色に染まっていたけど

こっちは雪の白色に染まっていた

火山の時と同じように意を決して足を一歩踏み出した


「(……や、やっぱり急に寒くなる)」


感覚は夜のハテシナ砂漠と同じぐらいではあった

でもやはりコッチは一気に気温が下がった感じがする

来ることが分かっても、人間の反射は正直で一歩下がってしまう


「(アッチで一気に燃えたとしたら、こっちでは氷漬けになるのか?)」


そう言った予想という名の覚悟を決めて先に進むことにした

震える、やっぱりこういった寒い所も慣れる気がしない

そういえば、ここで思ったけど同じ「寒い」でも夜のハテシナ砂漠とメチサム氷山では違うのだろうか?

よく例に出しているゼ〇ダでは同じものとして扱っていたけどどうなんだろうか?

……まあ、もし耐冷スーツで砂漠を越えられたとしてもヤミツキコヨーテのリスクがあるから行けたとしても廃坑で行くことには変わりない

次周で耐冷スーツを着てメチサム氷山探索するから試して見るのもいいかもな


「(なんて、考え事をして寒さから気を紛らわせようとしたけど

心頭滅却は出来ないらしい)」


寒い事には変わりない、経験をしたい体質だからめっちゃ寒いという経験は現在進行形で味わっているけど

実を言うなら砂漠で経験済だからこそ、凍死エンドをするなら早く迎えて欲しい

踏みしめた感触や銀世界を視界で五感全てで周囲の感覚を堪能したかったけど、そのような心の余裕が無い


「はぁ……ぜぇ……(なぜだ?)」


氷山でもなんだか息が切れる感じがする、冷えた温度が体内に入り込んで体温が下がっているのだろうか?そのせいで体が必死に温まろうとしているからだろうか?

どちらにしろ苦しいから、早めにエンディングに突入して欲しい気がする


「(たしか……あの時は、焦げ臭いと思ったら一気に全身が    )」


って書いている最中に急にスケッチブックとペンが手から落ちた、何が起きたと思って手を見たら……凍っている!?

両方の手が冷たいを通り越して痛みを感じる、叫びたくなるけど一切声が出ない

両方の手から肩の方に氷が侵食してきて全身に回る

そして胴体に回ると同時に、心臓が止まったかのように全身が急速に冷えていく

痛みは逆に感じなくなってきたけど、感覚も無くなってきて上体がが前へと倒れていく

地面に倒れると同時に視界が暗転し……ようやくエンディングに入って行く


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No42「クーラー着けっぱなしにしたの誰!」


天然のクーラー、いやそれ以上にとってもここは冷えている!!

何の対策もせずに踏み込んだカイザンは氷像になっちゃった

一面は銀世界!氷漬けで倒れても真っ白で見つからないよ!

暖まろうとしても火ですらも凍り付く、その光景に

真っ白の美しさで死ぬのは幸せかもね!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


全身が燃やされて死んだあとは、今度は全身氷漬け

砂漠は乾いていたからミイラになったけど、こっちでは氷像か

ゲームやアニメとかで氷漬けになるって描写ってよくあるけど、実際に経験してみて想像以上に苦しかった

普通の氷を触っていたら手が痛くなるあの感覚、アレが一気に全身にまとわりついて離れない感じ

今でもなんとなく寒い感覚がして、体を震わせながらも

口は笑っていた

久しぶりにこの癖が出て来たって感じかな?

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